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しなやかさと感度の絶妙なバランス!ヤマガブランクス ブルーカレント71TZ/NANO Jighead-Special のファーストインプレッション!

2021年1月8日金曜日

1.インプレ・レビュー 2.ロッド 5.ブルーカレント

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みなさまこんにちは。

ここしばらく、たてつづけにワールドシャウラばかり6本も購入してしまいましたが、実は最近、もう一本購入していたロッドがあります。

それは、ヤマガブランクス のブルーカレント71TZ/NANO Jighead-Special。

今回は、買ったばかりのこのロッドを軽く初釣りに使用してみましたので、ファーストインプレッションを書きたいと思います。


どんなロッド?

ブルーカレント71TZ/NANO Jighead-Special は、2019年にヤマガブランクスからリリースされたライトゲーム用ロッドです。

ブルーカレントシリーズの中でTZ/NANOの名を冠するロッド群は、トルザイトリングにナノアロイ採用ブランクスを纏ったライトゲーム最高峰モデル。

どういうロッドなのか、同モデルの解説文を、ヤマガブランクス のカタログから引用してみましょう。

ブルーカレントTZ/NANOはヤマガブランクスの持つライトゲームロッドのノウハウを詰め込んだフラッグシップモデルです。ブランクに使用したナノアロイ技術採用のカーボンプリプレグ、また軽量かつ新次元の糸抜けを持つトルザイトリングガイドを採用。軽快かつ高感度を研ぎ澄ました使用感、シャープでブレの無いキャストフィール、そして曲がることで発動するパワーの融合を実現しました。

アジ・メバルのジグ単メインで極小プラグも使いこなすJighead-Special、小型メタルジグの使用に特化したJig-Special、流れの中でプラグをメインとしたマルチモデルStream-Special、ロングレングスを生かしたフレキシブルで自在なゲーム展開が可能なFlex、そして「なんでも」ロッドでありながら研ぎ澄ました性能を持ったパワーモデルAll-Rangeと、様々なシチュエーションや魚種を攻略できるラインナップを揃えました。

(2021年ヤマガブランクス カタログより引用)

そのブルーカレントTZ/NANOの中でも最もライトな、アジング・メバリングといった釣りに適したJighead-Specialのうち、最も長くパワーのあるモデルが、今回購入した71TZ/NANOです。


ブルーカレント71TZ/NANOのスペック

このロッドの基本スペックを、下表に記します。

スペック
全長 2175mm
継数 2pcs(逆並継)
仕舞寸法 1115mm
自重 63g
ガイド TZチタンフレームKガイド仕様(Fuji)
適合ルアーウエイト JH 0.3〜5 / Rig 〜7g / Plug 1.6〜4.5g
適合ライン PE 〜0.4 / NY・FC 1〜4lb
リールシート VSS16(Fuji)
適合リール目安 D:LT1000〜2000 / S:1000〜C2000
グリップ長 a:265mm(リールフット部分)b:330mm(フォアグリップ先端)
適合ルアー ジグヘッド、各種軽量リグ、小型プラグ
推奨ターゲット アジ・メバル
推奨フィールド 港湾部
カーボン含有率 99.7%
本体価格 38000円(税抜価格)
JANコード 4560395517249

また、製品付属のタグに記載されたこのロッドの解説を以下に引用します。

ブルーカレントJH-SPの中でも使用感としては最も胴調子の設定であり、ジグヘッド単体をメインに小型プラグ・軽量リグの巻き物のみに特化したモデルです。アクション重視ではなく、より巻きの感度を重視した調子で、流れの強弱や前アタリなどの繊細な変化を感じ取る能力に優れます。PEラインはもちろん、NY・FCラインとの相性も良く、感度は良好なままオートマチックなフッキングに持ち込めます。ヒット後はロッド全体で曲がりながら追従し、ライトゲームの醍醐味を存分に味わえる「曲げて獲る」ヤマガブランクスの真骨頂モデルです。


ブルーカレント71TZ/NANOのインプレッション

まだ釣りに使ったのは短時間で小ボラを釣っただけ(笑)なので、実釣インプレは別の機会にしようと思いますが、一応軽量ジグ単から小型メタルジグ、小型プラグまでいろいろ使ってみたので、軽くファーストインプレッションを記します。


手にした印象

実はこのロッド、購入前に釣り場で現物を触らせてもらったことがあったので、どんなロッドなのかは大体わかっていたつもりでしたが、実際購入してみると思った以上に第一印象はいいロッドでした。

まず、7.1ftで63gという自重は非常に軽いです。

そして軽いだけでなく、バランスもいい

私はライトゲームでもレバーブレーキリールを使用するため、シマノのBB-XハイパーフォースまたはBB-X RinkaiSPという、コンパクトサイズのLB機(自重190g)を合わせていますが、このリールを装着した状態で重心の位置はフォアグリップ後端、つまりかなりリールフット近くに位置します。

振った感じはヤマガらしい絶妙なハリ感としなやかさが同居した味付けで、同じブルーカレント83TZ/NANOと比べてレングスが短いせいか、パワーは若干劣るし柔らかいにもかかわらずシャンと背筋が伸びたようなシャッキリ感が強くでています

仮に全く同一の素材、製法のブランクスでは、一般的に長くすればするほどダレた感じが出てくるのが一般的なので、この辺りのシャッキリした感じおそらく短めのレングス故のフィーリングなのでしょう。

また、TZ/NANOシリーズのロッドに共通して言える特徴ですが、ブンブンとロッドを振り回したときの振動の収束が見事で、余計なブレなどを見せずごくナチュラルにピタッとティップの動きが収束します。

ブランクスも細身で、振ったときのシャープな感覚も、これで魚を掛けたら楽しいだろうなと握っているだけで思わずニンマリしてしまうほど。

グリップのVSS16は、安っぽいとか素っ気ないとか思う方もいらっしゃるかもしれませんが、これまで購入したブルーカレントシリーズ同様、非常に握りやすく操作性も良く、個人的には大好きなグリップで、実用性の面では最高に使い勝手が良い部類に入ると思います。

あと、あまり意識されないポイントかもしれませんが、ブルーカレントTZ/NANOのうち67と71の2本に関しては、エンドグリップが程よく長めであるところも一つの特徴。

ライトゲームロッド、特にアジングロッドなどでは、シングルハンド大前提の超短いエンドグリップか、シマノのソアレアジングモデルなどのようにかなり長めのエンドグリップか、結構両極端な製品が多いような気がしますが、このロッドのリールフットまで265mmというレングスは、シングル・ダブルどちらでもキャストしやすく、強い引きの魚が掛かっても肘下に当ててファイトしやすく、それでいて軽快感や取り回しを全く犠牲にしない絶妙なベストバランスだと思っています。

こんな風に、パッと手にとっただけでも素晴らしいと思えるポイントは多数あり、第一印象では文句なしに良いロッドだと感じましたが、以下では実釣で感じたことを、評価軸ごとにまとめたいと思います。

ブルーカレントJH-SPの中でも使用感としては最も胴調子の設定であり、ジグヘッド単体をメインに小型プラグ・軽量リグの巻き物のみに特化したモデルです。アクション重視ではなく、より巻きの感度を重視した調子で、流れの強弱や前アタリなどの繊細な変化を感じ取る能力に優れます。PEラインはもちろん、NY・FCラインとの相性も良く、感度は良好なままオートマチックなフッキングに持ち込めます。ヒット後はロッド全体で曲がりながら追従し、ライトゲームの醍醐味を存分に味わえる「曲げて獲る」ヤマガブランクスの真骨頂モデルです。


キャストフィール

このロッドを買うときに気になっていたのがキャストフィール。

カタログではJH-SP(Jighead-Special)中最も胴調子と表現されていますが、同じくTZ/NANOシリーズで胴調子と言われる83TZ/NANOがややもっさりしたキャストフィールであったため、このロッドも同じようなフィーリングなのかと思っていました。

しかし、実際にキャストしてみると、83TZ/NANOより柔らかいにもかかわらず、キャストフィールは実にシャープ。

軽量ジグヘッドから推奨ウエイトオーバーのシンペンまで、シュパーンとキャストでき、さらにキャスト後のティップの収束が素早く、上下1往復で見事におさまります

PEライン0.2号から0.4号まで試してみましたが、非常に小口径のガイドを使用しているにもかかわらず、この範囲のラインであれば飛距離面ではそれほど悪影響はないみたいですね。

71TZ/NANOはJihead-Specialと銘打たれていますが、もちろん小型プラグも使えるロッドで、プラグ推奨ウエイトは4.5gまでとされていますが、上限はカタログ記載の推奨ウエイトを大きく超えたルアーでも全く問題なくキャストでき、ジップベイツのザブラクロストリガー (重量7.8g)、DUOのベイルーフマニック75(重量7.6g)でも全く危なげなくキャストできます。

下限の方は、ジグヘッドで0.3gとされており、私が0.3gジグヘッドは持っていないため0.5g+小型ワームで試してみましたが、このクラスでもしっかりウエイトを感じてキャストすることができ、アジングジグ単では平均以上といっていい飛距離を出すことができています。

総じて、キャストフィールは抜群に良く、飛距離面でも良好、下は0.5g程度の軽量ジグヘッドのウエイトをしっかり乗せて投げられつつ、上はカタログスペックを上回るウエイトのルアーも背負うこともでき、キャスタビリティ、フィーリングともに文句なしのロッドだと思います。


パワーとアクション

ヤマガブランクスは下画像のように静荷重を加えた際の曲がりシミュレーション画像を公開してくれるので、ロッド間の相対的なパワーの違いが比較しやすいです。

ブルーカレントシリーズも他の多くのルアーロッド同様、レングスが長くなると若干パワー感は上がりますが、71TZ/NANOは、62TZ/NANOや67TZ/NANOと比較するとやや強めの設定のようですね。

手にしたときにも、しなやかで柔らかさを感じる竿ながら、曲げ込んでいったときに生じるパワー感はライトゲームロッドの中でもやや強めに感じるかもしれません。

しかし、それは決して過剰なものではなく、あくまでも曲がりこんでいくに従って湧き上がるようなパワー感であるため、軽負荷時はそれなりに十分な繊細さをもっており、たとえ豆アジや小メバル相手でも引き味は十分楽しめるロッドだと思います。

アクションはカタログ説明によるとJighead-Special中では最も胴調子と書かれていますが、チューブラーながら繊細なティップを持っており、軽い負荷ではティップから5番ガイドあたりまでの部分が反応し、負荷が増すと6番目からバット部分まで負荷に対してリニアに曲がり込む感じです。

ブルーカレント71TZ/NANO 250g静荷重を掛けたときの曲がり。美しいベンドカーブを描きます。

まだこのロッドで大型シーバスなどを釣っていないため、大型がきた時の曲がり具合などは確認できていませんが、釣り場で曲げてみた感じ、ベリー部分は意外としっかりしたパワーを感じさせるため、不意の大物にも十分対応できるロッドだと思います。

ブルーカレント71TZ/NANO 600g静荷重を掛けたときの曲がり。怖いくらい曲がり込みますが、バットはしっかり残っており、これだけ曲げ込んでも不思議な安心感があります。


感度と操作性

まだ短時間使ってみただけで、小魚のアタリが一回あっただけなので、感度や操作性に関する実釣インプレは別途使い込んでから書きたいと思いますが、やはりこのロッドの軽さはバイトに対する掛けのアクションの即応性には確実に有利に働くはずです。

ジグ単アジングのようにティップを上げて使う釣り、メバルプラッギングのようにティップを下げて使う釣り、どちらにおいても不満を一切感じさせない見事なバランスであることも、操作性の良さに繋がっていると思います。

特にライトゲームでは、軽くてバランスが良いロッドだと天秤の原理でアタリに対する感度も良くなるので、確実に軽さの恩恵を受けると思います。

先にも述べたとおり、総じてブルーカレントシリーズは非常に軽量でバランスが良く、グリップデザインやその長さなども含めて操作性は非常に高いロッドだと言えると思います。


ブルーカレント71TZ/NANOファーストインプレッションまとめ

今回はブルーカレント71TZ/NANOのファーストインプレッションをお送りしましたが、いかがでしたでしょうか。

個人的にはブルーカレントTZ/NANOシリーズはこれまで83、85、93とライトゲーム用としてはヘビー目なものばかりを、シーバスメインで使用してきましたが、アジング・メバリングによりフォーカスした71TZ/NANOも、事前の期待を裏切らないどころか思った以上に素晴らしいロッドだと感じました。

小規模メーカー(失礼)でありながら、これだけ人気が出るのも十分頷ける内容で、やはりブルカレTZ/NANOは絶対ハズレのない、素晴らしいシリーズなのだと改めて感じました。

個人的にはライトゲーム用としては今年の正月にワールドシャウラテクニカルエディションを購入したところで、以下記事でファーストインプレッションを書いたばかりですが、アジングやメバリングではこのブルカレ71TZ/NANOとどっちを使うべきか、非常に悩みそうなところです。

ワーシャテクニカルエディションの大口径ガイドと優れたキャスタビリティも魅力ですが、ソルトライトゲームでの扱いやすさで考えると、第一印象ではやはり超軽量ブランクスによる軽快感とバランスの良さに優れたブルカレの方が上ですかね〜。

機会があれば両者を使い比べて、比較インプレなども書けたらなと思っています。

ということで、若干ベタ褒め記事になってしまった感がありますが、このブルーカレント71TZ/NANO Jighead-Special、ファーストインプレッションとしては非の打ちどころのないライトゲーム用ロッドだと思います。

「私はアジングしかやらない」とか、「メバリングしかやらない」とか、「ソリッドティップじゃないと」とか、状況別に細かく刻んでロッドを持ちたい人にはもっと別の選択肢もあるかと思いますが、ライトゲームで要求される各種性能を高次元でバランスよく保有し、アジング、メバリングどっちも一本でやりたいという人には絶対にオススメできるロッドだと思います。

また、思った以上に重めのプラグも背負えるため、個人的に毎年厳寒期に行っているフィネスシーバスの釣りや、サバゲー、メッキ、カマス、ガシラなど小型ロックフィッシュ相手の釣りにもばっちりマッチするのではないでしょうか。

ヤマガブランクスのライトゲームロッドとしてはフラグシップモデルになりますが、比較的お求め安い価格設定なので、上級者の方はもちろんですが、ライトゲーム初心者の方にこそ是非手にして欲しいロッドだと思います。

モデルライフサイクルが長めであること、またその内容に満足されることは間違い無く、似たようなロッドを買い換えることもなくなるので、フラグシップモデルとはいえむしろ経済的なロッドと言えそうですね。

ブルーカレントJH-SPの中でも使用感としては最も胴調子の設定であり、ジグヘッド単体をメインに小型プラグ・軽量リグの巻き物のみに特化したモデルです。アクション重視ではなく、より巻きの感度を重視した調子で、流れの強弱や前アタリなどの繊細な変化を感じ取る能力に優れます。PEラインはもちろん、NY・FCラインとの相性も良く、感度は良好なままオートマチックなフッキングに持ち込めます。ヒット後はロッド全体で曲がりながら追従し、ライトゲームの醍醐味を存分に味わえる「曲げて獲る」ヤマガブランクスの真骨頂モデルです。

このロッドがあまりに良かったので、その後、よりライトなブルーカレント67TZ/NANOも購入しました。

その他のブルーカレントTZ/NANOシリーズのインプレ記事も書いています。宜しければご覧になってください。

2022年以降の釣行記は姉妹サイト「スモールフィッシング」に記しています。

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大阪府在住。小学生の頃から40年以上、磯波止筏船を中心に様々な釣りをやってきましたが、2010年にウェーダー購入して以来、ほぼ毎週大阪湾奥西宮の海でウェーディングでシーバスを狙いつづけています。2020年からは本格的にメバリングとアジングにも参戦中!子持ち40代のオトーサンアングラーです。ちなみにタックルはシマノ党、車はBMW党。

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