みなさまこんにちは。
すでに私のご近所ではシーズンが終わってしまいましたが、昨年末ごろから急にライトゲームに目覚め、アジングやメバリングにチャレンジしてみました。釣れてませんが(笑)
今回はシーガーPEX4 LURE EDITIONのインプレです。 |
特にアジング の世界ではエステルラインを非常にプッシュされるのですが、個人的にやはり一番安心感があるのがPEラインということで、なんとなくラインはPE派。
ということで、長年のシーバスの経験から、どうしても4本撚りPEラインのノイズとざらつき感が好きになれず、これまでは0.4号8本撚りを使ってきました。
しかし、以前以下の記事で書いたとおり0.2号PEを使ってみて、やはり0.4号でアジングはいくらなんでも太すぎるなと感じ、もっと細いものが欲しくなったのですが、0.4号以下の8本撚りPEラインはなかなかありません。
そこで、ものは試しと、これまで苦手意識があった4本撚りの編み糸PEにも手を出してみることにしました。
購入したのは比較的新しい製品、クレハのシーガーPEX4 LURE EDITION。
今回は、このPEラインのインプレです。
どんなライン
クレハ合繊株式会社のシーガーブランドから2019年にリリースされた、4本撚りのPEラインです。
シーガーPEシリーズは、0.4号以上のものはシーガーPEX8と8本撚りですが、0.3号以下の号数のものは、シーガーPEX4と4本撚りになります。
どんなラインなのか、メーカーサイトから解説を引用してみましょう。
様々な魚種に対応するシーガーのルアーフィッシング用PEライン
【高強力】グランドマックスPEの4本組を採用し、強度を徹底追求。
【高感度】当社PEシリーズで最高クラスの低伸度を実現。
【高視認性】巻きスピードの把握しやすさ、アタリの取りやすさを追求したカラーを採用。
【バリュープライス】コストパフォーマンスを徹底追求。
スペック表は以下の通りです。
号柄 | 0.2 | 0.25 | 0.3 |
---|---|---|---|
標準直径(mm) | 0.074 | 0.083 | 0.090 |
最大強力(lb./kg) | 3.5lb./1.6kg | 4.9lb./2.2㎏ | 6.5lb./2.9㎏ |
平均強力(lb./kg) | 3lb./1.4㎏ | 4.4lb./2.0㎏ | 6lb./2.7㎏ |
150m巻 | オープン価格 |
巻いた印象
0.3号という太さは初めてですが、4本撚りPEラインを使うのはひさしぶりで、2年ほど前に試してみたPITBULL4の0.4号以来です。
ちなみにこのPITBULL4の0.4号は、リールの調子が良くなかったのかはたまた相性問題だったのか、あまりに早くライントラブルが頻発して、すぐにゴーセンの同号数の8本撚り、CAST-8に巻き替えてしまいました。
そういう経験から、細糸では4本撚りの方が強度・耐久性の面で上だとわかっていても、どうしてもこれまで買ってみようという気にならなかった次第です。
実際に手に取ってみると、やはり細いとはいえ、ラインを触ってみた感じはなるほど4本撚りリだけあってやや表面のざらつきが感じられます。
PITBULL4では酷く感じられたガイドノイズ面がどうなるか気になりますね。
しかし、これだけ細くても、新品時にはやはりしっかりとしたハリ、コシがあり、スプールに巻きおえたラインの端は手で引っ張るとピンとたつくらい。
リールへの巻取り時は糸ヨレを軽減してくれるスーパーラインマーキーは必需品! |
紫のメインカラー85cmごとに、15cmずつライムグリーンのマーキングが現れるカラーリングなので、マーキングの個数がメートル数を表すことになりますが、ここまで細かいピッチにされても私は正直数えきれないから用途はなさそうです。(笑)
ただ、リーリング時の巻取りスピードは直感的にわかりやすいかもしれませんね。
手にした感じ、コーティングが厚いようには感じませんが、それでも新品時はラインの端がピンと立つくらいハリがあります。 |
嫌いなカラーリングというわけではありませんが、個人的にはPEラインはどうせリーダーを組んで使用するものなので、ナイトゲームでの視認性を優先した明るいカラーリングの方がよかったかなと思いました。
実釣での使用インプレ
早速何度か実釣で使ってみましたが、巻いた直後に懸念していた4本撚り故のガイドノイズなどは、やはりラインが細いからでしょうか、実釣ではさほど気にならないレベルでした。
また気になるガイド抜けも、やはり細さも関係しているのか、思ったよりずっとよく、他銘柄の0.3号を使ったことがないので比較はできませんが、以前インプレした0.2号のアーマードSと比べて飛距離面もそこまで落ちる印象はなく、悪くありません。
まあ、アーマードSはちょっと号数表記より太いような気がするので、実質あまり太さが変わらないからかもしれませんが。
強度面では平均強度で6lb、最大強度で6.5lbということで、0.3号PEラインとしてはごく普通の強度だと思いますが、実際に使ってみて根掛かりなんかすると、意外となかなか切れないものです。
この程度のシーバスであれば全く危なげなく上げられますね。 |
昔中古釣具店の安売りで購入したバークレーのアジング用ジグヘッドを使っていたのですが、1.2号リーダーとの組み合わせでフックが折れてリグを回収できたことが何度かありました。
アジングや中小型メバリングなら、おそらく十分すぎる強度でしょうね。
細い糸だけに強度面は気になるところですが、最大強度と平均強度をちゃんと併記してくれているところも非常に好印象です。
最大強度と平均強度の差が0.5lbとても小さいラインなので、つまりは最大強度と最低強度の差はたった1lbということ。
最大強度に騙されて購入したら、思ったより簡単に切れてしまうなんてことが日常茶飯事のPEライン界にあって、これだけ上下幅が小さく安定した強度が出せるラインはかなり優秀。
かなり希少な高品質のラインだといえるのではないかと思います。
また、このライン、やはりコーティングでピンピンのハリを保っているのは購入直後の1,2釣行程度で、同社のシーガーPEX8などと同様、すぐにしなっとした感じになります。
つまり、コーティング面ではかなり薄化粧。
風の強い日はラインがより流されやすいですし、ハリ感を好む方には物足りないかも知れませんが、これはこれで、絶対に発生するラインのヨレが分散されて蓄積するため、コーティングの厚いタイプのラインに比べてエアノットなどが発生しにくいという強みもあるので、個人的には好ましい特性だと考えています。
総じて、実釣での使用感は思ったよりもずっと良いものでした。
ただ、ちょっとだけ気になったのが、ラインの毛羽立ち。
アーマードSもそうでしたが、このラインも実釣行数回でそこそこ先端付近数メートルには毛羽立ちが見られました。
テトラ帯でそこそこ根をタイトに攻めるような釣りもしたせいでしょうか?
このラインの数倍の定価と、非常に高価格な以下のラインを使用した時も、やはり5,6釣行で毛羽立ちが目立つようになってきたので、そもそも細糸PEの世界は、こんなものなのかもしれませんね。
いずれにしても、毛羽立ち部分はカットすればいいだけですし、0.8号や1号といったシーバス用の太さのPEラインに比べても、細いだけあってカットしたことによるスプール巻き上がり量にあまり変化が出ないため、そこまで気にはなりませんが、万が一の場合にも十分強度を保てるよう、ラインの状態のチェックはマメにした方がよさそうですね。
もう一点気になったのは、結束強度。
引っ張り強度自体は悪くないのですが、3.5ノットなどの結び方では、かなり高確率で結び目が破断するようです。
正確にドラグチェッカーなどで測ったわけではありませんが、体感的にはFGなど摩擦系ノットと3.5ノットなどで、結束部分の切れやすさがだいぶ違うように感じました。
ちょっとめんどうくさいですが、細糸なのに摩擦系ノットと相性が良いといえるかもしれませんね。
シーガーPE X4 LURE EDITIONのインプレまとめ
今回はシーガーPE X4 LURE EDITIONのインプレをお送りしましたが、いかがでしたでしょうか。
シーバス用なら数えきれないくらいの種類のラインを試してきたものの、個人的にこの手の細糸はまだ何種類かしか使ったことがないため、正直インプレといっても他メーカーの銘柄と比べてどうだとかは正直あまりわかりません。
しかし、使用感はナチュラルでオーソドックスなPEらしいPEですし、トラブルや高切れに見舞われることもなく、使っていてとても安心感があるラインだと感じたため、今後もこのシーガーPEX4 LURE EDITION、リピート買いするかもしれませんね。
このラインの最大の売りは、最高強度と標準強度の差がかなり小さく、安定した強度が出せるということでしょうか。
最高強度がもっと高いラインはたくさんありますが、あくまでそれは瞬間最大風速的なもので、最低強度が低ければ実釣ではいとも簡単にラインブレイクしてしまいます。
そんな中、最高強度と平均強度の差が非常に小さく、安定して平均強度付近の強さを発揮してくれるラインというのは、他にはなかなかないのではないかと思います。
パッケージに記載の通り、最大Lbと平均Lbの差が非常に小さい、つまりPEラインでは当たり前の強度のバラつきが少ないラインだと言って間違いありません。 |
実際に使ってみると0.3号でも思いのほか強度があり、ライトゲームにおいては0.4号との使用感・ルアー飛距離は大きく変わることが分かったため、今後は0.3号以下のラインを使う機会がおおくなりそうだと思っています。
プラグを使ったり、シーバスも混じるような釣りやメバリングなんかはやっぱり0.3号くらいの方が安心そうですが、ジグ単アジングだったら0.2号でも十分だと思いますので、今のラインの巻替え時期になったら次はこの銘柄の0.2号も試してみようと思います。
お腹パンパン重量級のチヌも、コレの0.3号での釣果。安定した強度が出せるため、実釣では大きな安心感につながります。 |
細い号数のPEは値段が高いものが多いですが、比較的リーズナブルな価格で安心の品質のシーガーPEX4ルアーエディション、皆様も是非試してみてください。
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