みなさまこんにちは。
最近また仕事が忙しく、週によって釣りに行けたり行けなかったりですが、ここ数年、春から初夏にかけて個人的にハマっている釣り方があります。
それは、小型シンキングミノーで狙うシーバスプラッギング。
稚魚系ベイトが多い春先の時期から、ハクがイナッコと呼んで差し支えないサイズまで成長する7月いっぱいくらいまで楽しめる釣り方です。
今回はそんなベイトが小さい季節の釣りに欠かせない小型シンキングミノーの代表格、ラパラの名品カウントダウンエリートCDE55についてのインプレッションをお届けしたいと思います。
ラパラとカウントダウン、その歴史
インプレに入る前に、まずラパラというメーカーについて少し触れておきましょう。
ラパラは1936年にフィンランドで創業した、世界で最も有名なルアーメーカーのひとつです。
ルアーフィッシングを趣味とする人なら、まず知らない人はいないでしょう。
そのラパラを代表するシリーズのひとつが「カウントダウン(CD)」。
バルサ材を削り出して作られた小型シンキングミノーで、世界中の釣り人から長年愛用されてきた、まさに伝説のルアーです。
名前の由来は、キャスト後に着水してから1・2・3……とカウントしながら沈ませ、任意のタナを攻められることから。
そのカウントダウンシリーズの技術を受け継ぎつつ、現代の最新技術を盛り込んでリファインされたモデルが「カウントダウンエリート(CDE)」です。
カウントダウンエリート(CDE)シリーズのラインナップとスペック
現在のCDEシリーズには、以下の4サイズがラインナップされています。
| モデル | ボディ全長 | ウェイト | 潜航深度 |
|---|---|---|---|
| CDE35 | 3.5cm | 4g | 0.9m |
| CDE55 | 5.5cm | 5g | 0.9m〜1.2m |
| CDE75 | 7.5cm | 10g | 1.2m |
| CDE95 | 9.5cm | 14g | 1.2m |
CDE35は2022年に追加された最小モデルで、主に小渓流・管理釣り場がターゲット。
CDE75・CDE95は汎用性が高くシーバス・バス・大型トラウトにも対応する中大型モデルです。
そして今回取り上げるCDE55は、サイズとしてはラインナップの中で小型側に位置します。
メーカーが語るCDEの特徴
ラパラ公式では、CDEシリーズについて次のように紹介しています。
トラウト・シーバス・バスなどの魚種やフィールドを選ばず、世界中の釣り人に愛用されているカウントダウンエリート。
貫通ワイヤーを高強度ステンレスプレートに変更し強度アップとウエイトの低重心に成功。
環境に配慮したタングステンコアウエイトを採用し、従来のカウントダウンに比べ飛距離約20%アップ。
トゥイッチで美しいダートアクションを演出するフラットサイドボディ。
カウントダウンシリーズ継承の証でもあるディンプルリップを使用しているので水噛みに優れている。
そのため急流でも水面を飛び出しにくく、しっかりとしたスイミングアクションでターゲットにアピール。
要点をまとめると、①旧来のカウントダウンより飛距離が約20%アップ、②フラットサイドボディでトゥイッチへの反応が向上、③ディンプルリップによる優れた水噛み、④タングステンウェイト採用で低重心化——この4点が主な進化ポイントです。
参考として、以下の公式動画もどうぞ。
「淡水ルアー」じゃなくて、シーバスに最高に効く
CDEのラインナップの中でも小型に属するCDE55は、どちらかというとトラウト系・バスなど淡水魚を狙うルアーだとイメージされる方も多いかもしれません。
しかし、このCDE55、海水魚にももちろん抜群に効きます。
特に有効なのが、マイクロベイトパターン・カタクチパターン・ハクパターン・イナッコパターンのシーバスフィッシングです。
サイズの小さいルアーなので、当然活躍するのはシーズン前半、夏までの期間が主になりますが、この時期このルアーが無類の強さを発揮してくれます。
なぜこの時期にCDE55なのか——シャローとベイトの話
マイクロベイトシーズンは、太平洋側のフィールドでは南西の風によって濁りが入ることも多く、また昼間に潮位差が大きく出る昼潮のシーズンでもあります。
遊泳力で劣るベイトフィッシュは、大型魚から捕食されにくい浅場に群れで溜まる傾向がありますが、当然その習性はシーバスも熟知しています。
この時期のシーバスは普段より大胆に、水深30cmにも満たないような場所にまで捕食活動に入って来ることがあります。
そのためウェーディングする際も、ディープに入る必要はなく、岸から近い浅瀬、それもシーバスが移動経路にしやすいブレイク付近の浅瀬を狙うことが多くなります。
そういうシャローを、底を擦ることなく、適度なスピードでじっくり攻められるルアーが、小型シンキングミノーというわけです。
特にラパラCDE55は、5月から7月にかけてのメインベイトになるハクからイナッコのサイズ感にどんぴしゃりでハマるし、年間を通じてカタクチが接岸する時期にもマッチ・ザ・ベイトしやすい。
この時期に活躍してくれる小型シンキングミノーはDUOのスピアヘッドリュウキ46S・50S・51S、ウォーターランドのジャークソニック55、ロンジンのミズキ50など数多くありますが、その中でも私が特に釣果が出ているのがこのCDE55です。
実釣で感じるCDE55の実力
飛距離
最新の技術によりオリジナルのCD7よりはるかに飛距離が出ます。
私はシーバスロッドのML〜MクラスでPEライン0.8号〜1号、リーダー16〜20ポンドのタックルで使用していますが、そのようなタックルでも不満のない飛距離が出せます。
5gという軽量ボディなのにこの飛びはさすがです。
タングステンウェイトと低重心設計の恩恵を感じます。
アピール力とスレにくさの両立
小粒ながら力強い泳ぎで魚に気づかせる能力が高い。
ベイトが多い時期は魚が色んな方向に散在しているので、まずルアーに気づかせることが大切ですが、このサイズでしっかりアピールしてくれるのはありがたいです。
一方で、55mmという小型サイズゆえに、連投してもスレにくい一面も持っています。
これが結構重要で、同じポイントを何度も通してもバイトが続くことがあります。
レンジキープ性能
ハイスピードからロースピードまで幅広いスピードレンジに対応しており、どのスピードでも泳ぎが安定しているのも特徴です。
ラパラ公式スペックでは潜航レンジは0.9m〜1.2mとされていますが、使い込めば水深30cm程度の激浅エリアの中層をキープして泳がせることも十分可能です。
シャローをじっくり丁寧に攻めるのに、本当に向いているルアーだと思います。
トゥイッチへのレスポンス
トゥイッチやジャークへの反応もよく、薄い作りのリップがキレのあるダートアクションを生み出しています。
このリップの薄さゆえに「折れてしまわないか」と何年も心配してきたのですが、実釣で使ってきた7〜8カラーのCDE55、今まで一度もリップが折れたことがありません。
見た目に反して、かなり頑丈です。
カラーラインナップ
デイからナイトまで対応できる豊富なカラーラインナップも魅力です。
アピール系のカラーは初夏の茶色に濁った水色のデイシーバスでも活躍してくれますし、ナイトゲームでの巻きの釣りにも十分成立します。
私はこのルアーだけで複数カラーを揃えていて、状況に合わせて使い分けています。
バイブレーション要らずになった話
このルアーに出会ってから、夏場のデイシーバスでバイブレーションを使う機会が圧倒的に減りました。
鉄板や重量級ABSバイブには飛距離では敵わないため、遠距離を広く探る場面では不利ですが、中距離から近距離の釣りでは正直バイブにそん色ないくらい魚からの反応があります。
シャローにおいては鉄板ほど速く巻く必要がないぶん、程よいテンポで丁寧にシャローをチェックするサーチベイト的な使い方にも適していて、こういう攻め方にはむしろCDE55の方が向いているとさえ感じています。
アカエイなどへのスレ掛かりリスクもバイブ類に比べて低いですしね。
ハマるときはその日の釣りを先発から抑えまでこのルアー一種類で終えてしまうこともあるくらい、信頼できるルアーです。
オリジナルのカウントダウン(CD)との比較
ノーマルのカウントダウンは歴史がある分、思い入れも強い釣り人が多いと思いますし、その実績の高さや製品としての素晴らしさを否定する気持ちは全くありません。
ただ、ウェーディングやオープンエリアで回遊個体を狙う釣り方がメインの私にとっては、飛距離・アクションのキレ・フォール姿勢などの面で、現代の技術で生まれ変わったCDEシリーズの方が優れていると感じています。
「クラシックなCDへの愛着」と「実釣性能を最優先したCDEへの信頼」——そのどちらもが本物だと思いますが、私は実用面でCDE55を選び続けています。
ただ、ここ数年の物価高のせいか、価格上昇が止まらないのが唯一このルアーで残念なところですかね。
まとめ
- マイクロベイト・ハク・カタクチ・イナッコパターンのシーバスフィッシングに特に有効な小型シンキングミノー
- タングステンウェイト×フラットサイドボディにより、5gとは思えない飛距離を実現
- ロースピードからハイスピードまで安定した泳ぎ。激浅シャローの中層キープも可能
- トゥイッチへのレスポンスが高く、薄いリップは見た目以上に頑丈
- 小型ゆえスレにくく、先発からクローザーまで一軍で使えるルアー
春から初夏にかけてシーバスをやるなら、2〜3個持っていて絶対に損はない超一軍ルアーだと思いますので、まだ使ったことが無い方は是非この機会に試してみてください。
ということで、今回のお話はおしまい。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
2022年以降の釣行記は姉妹サイト「スモールフィッシング」に記しています。
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