インポートシューズのコスパ最強ローファー!ジャランスリワヤ 98998 ガルーダの長期使用インプレッション!

2026年6月28日日曜日

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みなさまこんにちは。

梅雨時に台風が来て雨続き。普段から革靴しか履かないポリシーの私としては、こういうジメジメした季節は非常に苦手です。

革靴といえば、先日以下の記事で購入記を書いたジャランスリワヤの98651 TOKIOが思いの外よくて、いい買い物をしたとにんまりしているところですが、これから真夏までの時期は、紐靴は歩行性やフィット感は優れるものの、どうしても蒸れてしまうので厳しいですよね。

やはり夏の革靴といえばローファーかスリッポン。

ということで、今回はジャランスリワヤの名品ローファー、98998 ガルーダについて、購入から約10か月間履き続けてきた長期使用インプレッションをお届けしたいと思います。

買ってすぐの感想はすでに以下の記事で書いていますが、今回はその続編、長期使用してみてわかってきたことを中心に。

ジャランスリワヤというブランドについて

まず簡単にブランドのおさらいから。

ジャランスリワヤ(Jalan Sriwijaya)はインドネシア生まれのシューズブランドです。

「インドネシアのブランド?」と侮るなかれ、その実力はイタリアの高級ブランドのOEMも手掛けるほどで、現地の熟練した職人による手仕事の質は国際的に高く評価されています。

そのジャランスリワヤを語るうえで外せないのが製法の話です。

このブランドの靴はハンドソーンウェルテッド製法で作られています。

ハンドソーンウェルテッドとは、アッパー・中底・ウェルトを職人が手作業で縫い付ける製法で、工業的に機械縫いしたグッドイヤーウェルテッドとは異なる、より高い技術を必要とする手法です。

国産の一般的なグッドイヤーウェルテッドのビジネスシューズが2〜4万円台であるのに対し、ハンドソーンウェルテッドを採用した靴は一般的に10万円前後以上になることも多い。

それが3〜4万円台で買えるというのですから、コスパとしては破格と言っていいでしょう。

なぜここまで安く売られているのか不思議なくらいですが、インドネシアの人件費が安いことに加え、インドネシアと日本の間の完全が特別安いということが大きな要因になっているようです。 

ちなみに、つくりだけでなく素材面でも手を抜いていません。

アッパーにはフランスのデュプイ社やアノネイ社のトップグレードカーフを使用。

レザーソール底材にはベルギーのマシュア社のレザーを採用するなど、素材の選定も本格的です。

仕上がった靴の見た目のレベルを考えれば、どちらの価格帯の靴を買っているのかわからなくなる、と表現しても大袈裟ではないかもしれません。

 

98998 ガルーダというモデル

98998 ガルーダは、ジャランスリワヤのラインナップの中でも最も人気の高いフレンチローファーです。

「ガルーダ」という名はインドネシアの国章にも用いられている霊鳥の名前で、このモデルへのブランドの自信が名前からも伝わってきます。

デザインの特徴は、ミニマルで均整の取れたシルエット。

ヴァンプ(甲を覆う革の部分)の深さが絶妙で、オーソドックスなサドル部分のシンプルなステッチワークと相まって、シックで洗練された印象があります。

スマートな印象がありながらも、ソールや全体のボリューム感は程よく、ドレッシーすぎず使いやすい顔つきです。

これがビジネスにもカジュアルにも使いやすい理由のひとつでしょう。

豊富なバリエーション

98998 ガルーダには実に多くのバリエーションがあります。

GMTインクの公式オンラインストアで現行展開されているだけでも以下の通りです。

品番 アッパー ソール 価格(税込)
98998 ブラックカーフ レザーソール(イタリア・マシュア社) ¥39,600
98998 ブラックカーフ ダイナイトソール ¥41,800
98998 グレインカーフ レザーソール
98998UN ブラックカーフ(アンライニング) VIBRAM GUMLITE #2656 ¥41,800

このほか、各ショップ別注でハーフラバー仕様なども存在します。

代表格は革底仕様(レザーソール)ですが、私が購入したのはダイナイトソール仕様です。

今思えば、長く履いてみた結果として、このモデルにはレザーソール仕様の方が合っているかなというのが正直な感想です。

その理由は後ほど詳しく説明します。

ラスト18045とそのフィッティング

このガルーダが採用しているのはローファー専用ラスト「18045」です。

旧モデルの98589から引き継がれたこのラストは、ヒールカップをコンパクトに設計することで、踵が小さい傾向のある日本人の足にフィットしやすい形状になっているのが最大の特徴です。

ローファーを履いていて「歩くたびに踵が抜ける」「ぱかぱかして歩きにくい」という経験をした方は多いと思います。

一般的にローファーはスリッポン形状ゆえ紐で締め上げることができないため、フィット感を高めるには甲の革の締め付けや踵のフィットに頼るしかありません。

その意味で、ヒールカップがコンパクトに設計された18045ラストは、このガルーダの最大の美点のひとつといえます。

実際に履いてみると、甲部分の締め付け感がやや強く、かかと部分がしっかりとホールドされます。

一般的なローファーと比べて、踵抜けは明らかに少ない。

長距離を歩いても踵がぱかぱかしないのは、この靴を選んだ理由として大きかったです。

外反母趾持ちには一点注意

ただし、私のように外反母趾の強い人間にとっては、甲の締め付け感が少し厳しい場面もあります

親指の付け根付近が甲の革に当たって擦れ、痛くなってくることもしばしば。

特に履き始めの最初の数か月は正直かなり大変でした。

足が血だらけになるため、履き慣らし期間はテーピングをして履いていたくらいです。

外反母趾が強い方は、試着の際にとくに念入りに確認することをおすすめします。

なお、普段の私のサイズ選択についても記しておきます。

私の左右の足長は25.2〜3cmですが、一般的に25.0cm向けとされるUK6.5サイズをいつも選択しています。

ジャランスリワヤの靴は全般的に、足実寸を把握した上でその数値に近いサイズを選ぶのがベターです。

スニーカーは捨て寸(つま先の足が入らない部分)を含めてサイズ表記することが多く、同じ表記でも革靴よりワンサイズ以上大きくなりがち。

スニーカーのサイズをそのまま参考にすると大きすぎることが多いので要注意です。

また、履き込んで馴染んでくると踵付近のインナーのコルク層が沈んで全体的にフィットが緩んでくる傾向があります。

そのため、購入時は履くときに空気の漏れる音がするくらいのタイト目ジャストで合わせることをおすすめします。

私は約10か月経過した現在、コルク層が沈んだ分だけフィット感が向上しており、購入時よりも自然に足に馴染んでいる感覚があります。

ただし、足の前方部分のフィット感はそれほど変化した印象はなく、履き始めからある程度固定されている感じです。

ソールの選択について:ダイナイト vs レザー

冒頭で触れましたが、私が購入したのはダイナイトソール仕様です。

ダイナイトソールはイギリス製の耐久性の高いラバーソールで、雨天でも滑りにくく、実用的な選択です。

しかし10か月履き続けた感想としては、このモデルにはレザーソールの方が合っているかなと思います。

その理由は大きく二つあります。

一つ目は、ガルーダのキャラクター的な問題です。

このモデルはフレンチローファーとしてシックでドレッシーな顔つきをしています。

その意匠には、通気性と足馴染みの良さが魅力のレザーソールの方が視覚的にも機能的にも合っていると感じます。

ダイナイトはいかにも「ラバーソール」という武骨さがあり、ガルーダの都会的なシルエットとは、若干の異を感じることがあります。

二つ目は履き心地の問題で、これがより重要です。 

ビブラムやダイナイトといった重厚なラバーソールは、ソールの返りが革底より硬い

特に私のように外反母趾などで特定の部位が擦れる足型の人間にとって、履き慣らし期間のダイナイトソールは非常に厳しかった。

革底ならある程度の柔軟性とソールの屈曲性があり、比較的早く馴染んでくれるのですが、ラバーソールはその硬さが馴染むまでの期間を延ばしてしまいます。

とはいえ、一旦足に馴染んでしまえばダイナイトソールのメリットは十分に享受できます。

特にストームウェルトが施されているダイナイト仕様は雨の日でも安心して履けますし、長距離を歩く日でも疲れにくい。

その意味では全天候型の相棒として頼りになる存在です。

まとめると、晴れの日中心のフォーマルな着こなしに使うならレザーソール、雨天も含めたオールラウンドな使い方ならダイナイトソールを選ぶのが良いでしょう。

アンライニング仕様はVIBRAM GUMLITEソールという軽量・高屈曲性のソールとの組み合わせで、よりカジュアルなデイリーユースに向いている印象です。

ハンドソーンウェルテッドの歩行性というアドバンテージ

ガルーダのインプレッションで最も力を入れて伝えたいのが、この靴の歩行性です。

バーウィック1701やリーガル、スコッチグレインといったお手頃価格帯でもグッドイヤーウェルテッド製法のローファーは多数存在します。

それらの靴に共通する特徴として、マッケイ製法のローファーに比べて靴のコンストラクションがしっかりしているため、靴が足に合わせてぐにゃぐにゃ動くことなく、結果的に長距離を歩いても足が疲れにくい、という点があります。

ガルーダは、そのハンドソーンウェルテッドという製法の恩恵もあって、この歩行性の高さが特に際立っています。

ソールに重さと厚みがあるのですが、歩行時にはその重さが振り子効果になって慣性で足を前へ前へと運んでくれる感覚があります。

そしてソールはしっかりとした反力で地面を蹴り返してくれる。

言葉で説明するのが難しいのですが、「靴が自分で歩いてくれている」ような感覚、とでも言えばいいでしょうか。

私は空港移動のように長距離歩くことが確実な日には、必ずグッドイヤーウェルテッドかハンドソーンウェルテッド製法の靴を選ぶようにしています。

この歩行性の気持ちよさを一度体感すると、もうマッケイ製法のローファーには戻れません。

しかし同時に、パーティやフォーマルな場面でマッケイ製法の軽さや、スリッポンやモカシンのような柔らかい履き心地も捨てがたいのも事実。

要は用途によって使い分けることが肝要です。

モカ縫いとモカ割れの問題

このガルーダを購入検討する際に必ず目にするであろう注意書きが「モカ割れ」についてのものです。

公式の商品説明にも以下の内容が記載されています。

当該商品は、甲部分の革をU字に縫い合わせるモカ縫いに「合わせモカ」という製法を用いております。この製法ではモカ縫い部分の先端を接着で閉じておりますため、ご着用の屈曲等によって接着面が剥がれて開きが生じる『モカ割れ』という現象が起こる場合がございます。製法上ならびに特性上避けられないもので、製品不良ではございませんので予めご了承ください。

(出典:GMT inc. 公式オンラインショップ 商品説明より)

ガルーダは「拝みモカ縫い(合わせモカ)」を採用しています。

これはモカ部分の革を向かい合わせに縫い合わせるスタイルで、フレンチローファーに多い仕様です。

ただし、モカ先端の閉じ部分が接着処理のため、着用と屈曲の繰り返しによって接着面が剥がれ、モカが裂けたように見える「モカ割れ」が起きます。

私の場合も数か月使用後にはこの現象が発生しました。

もっとも、これは製品不良ではなくこの製法の特性です。

革のひび割れとは異なり、機能面への影響はほぼありません。

見た目の問題ですが、気になる方は修理屋さんで接着し直すか、あるいは最初から別の選択肢を検討するのがよいでしょう。

そこで浮かび上がる代替案が品番「99050」です。

このモデルはガルーダそのままのラスト、革、作りでありながら、モカ縫いの仕様が「合わせ(拝み)モカ」から「すくい(つまみ)モカ」に変更されています。

すくいモカはモカ縫いの向きが異なり、甲に向かって立ち上がる形になるため、接着処理の脆弱な部分がなく、モカ割れが起きにくい構造です。

かつ、その形状からイタリアンな雰囲気が増してスマートかつドレッシーに見えます。

購入時に知っていたら99050にしていたかもしれない、と正直思っています。

ただし比較するとガルーダらしいフレンチローファーの素朴な雰囲気はやや薄れるかな、というのも理解できますが。

ビジネスにもカジュアルにも:コーディネートの汎用性

10か月着用してきて感じることの一つが、このガルーダの幅広いコーディネート対応力です。

スーツスタイルはもちろん、ジャケパン、ジーンズ+テーラードジャケットといったビジネスカジュアルまで対応します。

ブラックのカーフレザー仕様であれば、ほぼどんな大人のコーディネートにも馴染んでくれる懐の深さがあります。

夏場はリネンやコットンのパンツ、クロップドパンツなどに合わせてもサマになります。

ローファーというカテゴリはどうしても季節感が夏寄りに見られがちですが、このガルーダはソールのボリューム感と革の質感のおかげで、秋冬でも重いコートやウールパンツに対してもしっかり存在感を放てます。

私は夏だけでなく通年で活躍させています。

あえて欠点を挙げるとすれば、革底仕様は雨天時に滑りやすく、また水濡れにも注意が必要という点でしょうか。

私のダイナイトソール仕様はその点で安心感があるため、ガルーダの天候を問わずに活躍させたいのであれば、ダイナイトかVIBRAM GUMLITEソールを選ぶか、革底仕様を購入後にハーフラバーを張るか、という選択になります。

10か月使用してのまとめ

最後に、約10か月にわたる使用を通じた率直な総評をまとめます。

  • ハンドソーンウェルテッド製法のローファーが3〜4万円台で手に入るのは、インポートシューズ市場においてコスパ最高水準といえる
  • ラスト18045のコンパクトなヒールカップにより、踵抜けが少なく長距離歩行に向いている
  • ハンドソーンウェルテ ッドならではの歩行性は、一度体感すると病みつきになる
  • 履き慣らし期間は正直しんどく、外反母趾持ちには特にキツイ。テーピングは必須と覚悟を
  • ソール選択は、ドレスに振るならレザーソール、全天候型ならダイナイト、夏のデイリーユースならVIBRAM GUMLITEのアンライニング仕様がそれぞれ向いている
  • 合わせモカのモカ割れは避けられないので、気になる方は99050のすくいモカ仕様を検討する価値あり
  • 履き込んで馴染んだ現在(約10か月後)のフィット感は購入時より格段に向上している
  • ビジネス〜カジュアルまで通年で使えるオールラウンダー。靴のコスパを重視する方には強くおすすめできる一足

本格革靴の世界に踏み込みたいけれど、いきなり10万円以上の靴に手を出すのは……という方に、ジャランスリワヤのガルーダは最良の入り口の一つになると思います。

気になる方はぜひ手に取ってみてください。

ということで、今回のお話はおしまい。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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大阪府在住。小学生の頃から40年以上、磯波止筏船を中心に様々な釣りをやってきましたが、2010年にウェーダー購入して以来、ほぼ毎週大阪湾奥西宮の海でウェーディングでシーバスを狙いつづけています。2020年からは本格的にメバリングとアジングにも参戦中!子持ち40代のオトーサンアングラーです。ちなみにタックルはシマノ党、車はBMW党。

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