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'23ヴァンキッシュC2500番スプールは、'18ステラ、'19ヴァンキッシュのC2000番、C2500番には使用できないのか?実機でスプール互換性を検証してみました。

2023年5月14日日曜日

1.インプレ・レビュー 2.リール 3.シーバス 3.メバリング 5.ヴァンキッシュ 5.シマノ

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 みなさまこんにちは。

先日、別ブログ「スモールフィッシング」の以下記事に記した通り、発売延期となっていた'23ヴァンキッシュのC2500SXGがようやく我が家にとどきました。

C2500SXGはサイズ的にはライトゲーム寄りのアイテムですが、水温がまだ上がりきっていない春までの期間なら、湾奥シーバス実釣で使ってみても、以下記事の通り、いい感じで使えます。

ところで、今回のC2500番スプールは、従来と規格が変わったため、'18ステラや'19ヴァンキッシュのC2000番、C2500番リールには装着できないとされていますが、本当でしょうか?

私はまだまだ'18ステラや'19ヴァンキッシュのC2000番、C2500番も現役で使っているため、非常に気になるところです。ということで、検証してみました。

今回は、そのレポートです。

'22ステラ、'23ヴァンキッシュのC2500番とは?

'22ステラ以降、従来とはサイズ規格が変わってしまったC2500SXGという番手、端的に言うと、#1000サイズのボディに、#C2500サイズのローター、そして、#C2000(S-31規格)よりも外径が1mm大きい、#C2500サイズのスプール(S-32規格)という組み合わせの番手です。

先代'18ステラや、'19ヴァンキッシュでは、ボディサイズは2500番同等(つまり、C3000番と同等)と大きなボディで、ローターサイズは1000、C2000、C2500で共通のワンサイズで、スプール(S-27規格)もC2000とC2500では外径は同一、スプール溝の深さで、糸巻き量だけが異なるというサイジングでした。

写真左が'23ヴァンキッシュC2500SXG、右が'19ヴァンキッシュC2500SXGです。

 ちょっとややこしいですが、'22ステラ以降は、1000番からC2500番までは同一ボディを採用しながら、1000番は独立したサイズのスプールとローターを備えた番手となり、C2000とC2500はスプール外径が異なる機種となった次第です。

この「スプールの外径が異なる」ことにより、以下のスプール互換表によると、'22ステラ、'23ヴァンキッシュのC2500番スプール(S-32規格)は、 '22ステラ、'23ヴァンキッシュのC2000番リールには装着可能だけど、'18ステラC2000番、'19ステラC2500番、'19ヴァンキッシュのC2000番、C2500番(いずれもS-27規格)には装着できなくなっています。

シマノのスプール互換表。詳細は、https://fish.shimano.com/ja-JP/support/c/product-related/reel/compatibility_table_spool.html を参照ください。

'23ヴァンキッシュC2500番のスプールは'18ステラC2000、C2500に装着可能?

上記は、本当でしょうか?

ということで、試してみました。

'23ヴァンキッシュのC2500スプールを、それぞれ'18ステラC2000SHG、'19ヴァンキッシュC2500SXGのスプールに実際に装着してみました。

すると、なんと、スプール互換表の記載に反して、いずれのリールに対しても、ちゃんと装着可能ですね。

'23ヴァンキッシュC2500SXGのスプールを'18ステラC2000SHGに装着した様子。もちろん、普通にリーリングも可能です。
'23ヴァンキッシュC2500SXGのスプールを'19ヴァンキッシュC2500SXGに装着した様子。

さらに、以下記事に書いた通り、ドラグノブは'23ヴァンキッシュのものを使わなくとも、'18ステラ、'19ヴァンキッシュいずれのドラグノブを用いても、正常に装着することができ、機能してくれます。

これは、実は完全互換なんじゃないの?

試したときには、そう思いました。

しかし、C2500SXGのスプールを装着した'18ステラC2000SHGをよくよく眺めてみると、スプールとローター内壁とのクリアランスが結構キツキツ。

見える隙間は余裕で1mmを下回っていて、本当にギリギリ干渉していないといった感じです。

ステラ、ヴァンキッシュのスプール径とローター内径を計測してみた

そこで、0.1mm精度まで計測できる精密ノギスを使って、ローター内壁間の径を計測してみました。

計測部分は、ローターつば部分の中央付近です。

その結果は以下の通りです。

  • '18ステラ C2000SHG:43.0mm
  • '19ヴァンキッシュ C2500SXG:43.3mm
  • '22ステラ C2000SHG:44.2mm
  • '23ヴァンキッシュ C2500SXG:44.6mm

同じ世代のステラとヴァンキッシュどうしで比較すると、ヴァンキッシュのローター内壁間の径の方が0.3~0.4mm程度大きくなっていますが、これはヴァンキッシュのローターがCI4+樹脂製であり、マグネシウム製のステラのローターに比べて比較的よく撓むことから、たわみが生じたときでもスプールと干渉しないよう、ステラよりも広めにマージンを取った設計になっているからです。

そこで、念のためスプール径も計測してみました。

'18ステラ C2000SHG、'19ヴァンキッシュ C2500SXG、'22ステラのスプール径はともに最大部分で42.0mm、それに対して'23ヴァンキッシュC2500SXGのスプールは、1mm大きい43.0mmとなっています。

つまり、最大部分の径だけで見てみると、'18ステラC2000SHGのローター内壁幅と、'23ヴァンキッシュのスプール最大外径は同じ43.0mmなので、互いに干渉してしまうはずです。

しかし、実際装着してみると、確かにクリアランスはギリギリだけど、干渉はしていないのですね。 

考察とまとめ

上記の通り、実際に装着してみると、'23ヴァンキッシュC2500SXGのスプールは、'18ステラ、'19ヴァンキッシュのC2000番、C2500番にも問題なく装着は可能です。

これは、'23ヴァンキッシュC2500SXGのスプール下部に段差があり、径が絞り込まれたデザインとなっているため、スプール前方に向けで徐々に広がる形状をしたローター内壁と、見事ギリギリ干渉せずに済んでいるという状態だからです。

しかし、実釣で使用した場合、マグネシウムローターのステラならまだしも、CI4+のヴァンキッシュの方では、負荷の大きさによってはローターがたわみ、結果的にスプールと干渉が発生するやも知れません。

また、同じC2500番スプールでも、スプール下部に段差がないデザインを採用した'22ステラC2500SXGのスプールは、'18ステラのC2000、C2500番に装着した場合、ローターとスプールが確実に干渉すると思われます。

ということで、検証からわかった結論をまとめると、以下の通りです。

  • '23ヴァンキッシュC2500番スプールは、'18ステラや'19ヴァンキッシュC2000番、C2500番にも装着可能。
  • ただし、クリアランスは極小なので、ローターのたわみが少ないステラでの使用を推奨。
  • '22ステラのC2500番スプールは、スプールデザインから'18ステラや'19ヴァンキッシュC2000番、C2500番に装着するとスプールとローターが干渉するため、装着不可となるはず。

個人的に、新規格C2500番サイズのスプールは冬春のシーバス以外にあまり出番がなさそうですが、また機会があれば'18ステラと組み合わせて、実釣で問題が発生しないか試してみようと思います。 

ちなみに、'23ヴァンキッシュC2500SXGのインプレッションは、以下記事に書いていますので、よろしければこちらもご覧になってみてください。

 もう一つ、関連記事として、'22ステラ以降新たな規格となった1000番サイズスプールの互換性についても、以下記事で調べています。コチラもよろしければご覧になってみてください。

ということで、今回のお話はおしまい。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

インフィニティループ以外にもSTELLAに搭載されたインフィニティテクノロジーを踏襲。それはただ軽いのではない、強靭さの中にしなやかさを纏った真の軽さ。C2500XGは'22インフィニティループ以外にもSTELLAに搭載されたインフィニティテクノロジーを踏襲。それはただ軽いのではない、強靭さの中にしなやかさを纏った真の軽さ。C3000XGはシーバスをはじめミドル級ターゲットの釣りで汎用性の高い番手。ヴァンキッシュ特有の巻き出しの軽さを活かした動の釣りに。C2500SXGは1000番ボディ+C2000サイズローターに、専用C2500サイズのスプールを組み合わせた'22ステラ以降の新しい規格のサイズ。ライトゲーム、トラウトなどのでの大物狙いやフィネスにアプローチするミドル級ターゲットの釣りに。
インフィニティループ以外にもSTELLAに搭載されたインフィニティテクノロジーを踏襲。それはただ軽いのではない、強靭さの中にしなやかさを纏った真の軽さ。C2500XGは'22インフィニティループ以外にもSTELLAに搭載されたインフィニティテクノロジーを踏襲。それはただ軽いのではない、強靭さの中にしなやかさを纏った真の軽さ。C3000XGはシーバスをはじめミドル級ターゲットの釣りで汎用性の高い番手。ヴァンキッシュ特有の巻き出しの軽さを活かした動の釣りに。C2000SHGは手返し重視のハイギアリールであっても巻き出しのレスポンスが要求される釣り全般に使える高汎用モデル。

2022年以降の釣行記は姉妹サイト「スモールフィッシング」に記しています。

よろしければコチラのサイトもご覧になってみてください。

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大阪府在住。小学生の頃から40年以上、磯波止筏船を中心に様々な釣りをやってきましたが、2010年にウェーダー購入して以来、ほぼ毎週大阪湾奥西宮の海でウェーディングでシーバスを狙いつづけています。2020年からは本格的にメバリングとアジングにも参戦中!子持ち40代のオトーサンアングラーです。ちなみにタックルはシマノ党、車はBMW党。

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