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湾奥シーバス最強ロッド!シマノ '23ディアルーナ S90L の開封インプレッション!

2023年5月30日火曜日

1.インプレ・レビュー 2.ロッド 3.シーバス 5.シマノ 5.ディアルーナ

t f B! P L

 みなさまこんにちは。

もう5月も終わり、バチシーズンも終盤。

といっても、私が普段釣りをしている阪神間の海では、9月頃までバチは抜けているので、厳密にいうと終盤でもないのですが。

ただ、以下大きく2つの要因から、シーバスに関してはバチに対する反応(執着?)が薄れて、このパターン狙いでの釣りが徐々に成立しづらくなってくるので、事実上終盤と言えると考えています。

  • バチ以外に魅力的(より栄養価が高い)ベイトが増えてきて、大型シーバスから順にバチへの反応が薄れてくる
  • バチパターンでメインとなる夜の時間帯に潮が動かない「昼潮」となるため、ナイトでのシーバスの食い気が上がらない

この時期になるとクルバチメインで、それに沸くボラの大群に勢いがありすぎて、選んでシーバスを釣るのもだんだん厳しくなってきますよね。

掛けても掛けてもボラみたいな感じで。

そんな時期ではありますが、今更ながらこのバチパターンのシーズン、またそれに続くマイクロベイトシーズン攻略のため、新たなロッドを入手しました。

今回手に入れたのは、シマノの'23 ディアルーナ のS90L。

'23ディアルーナS90Lは、最近のシーバスロッドでは比較的選択肢が少ない、純粋なLクラスのロッドです。

以下では、このロッドの開封インプレッション記事をお届けしたいと思います。

シマノ '23 ディアルーナ S90Lとは

ディアルーナがどんなロッドシリーズであるかは、以前'23モデルのS86L-S購入時の開封インプレッション記事に書いていますので、詳細はそちらをご覧ください。

端的にいうと、中弾性ブランクスにベーシックな性能を備えた、ショアキャスティングロッドのスタンダードシリーズがディアルーナです。

初代の登場は2010年ですが、2014年に2代目、2018年に3代目が登場しています。

同シリーズはシマノのショアソルトのキャスティングロッドとしては最も売れたシリーズ。

今作ではナイロンのロッドケースに、モデルごとの紙タグが付属します。

ということは、おそらくは同ジャンルで日本で最も売れているロッドということになるかと思います。

そんなディアルーナの4代目にあたるのが、2023年にリリースされた'23ディアルーナ。

モデル共通のフィーチャーとしては以下のものが採用されています。

  • カーボンモノコックグリップ
  • スパイラルX
  • ハイパワーX
  • パーフェクションリールシートXT
  • SiCガイドリング+ステンレスフレームガイド
  • 中弾性ブランクス

ラインナップは驚愕の全30種で、もはやよほど興味のある人でない限り、全モデルとその特徴を覚えることは不可能ですが、これだけのラインナップを誇るシリーズであるからこそ、上位機種のエクスセンスなどのラインナップではカバーしきれない、隙間に落ちるスペックのロッドも選ぶことができるのです。

今回私が選んだ「S90L」も、そんなニッチなニーズに応えるモデルの一つ。

どのような特徴のモデルであるか、製品付属の紙タグに詳細に書かれているので、この解説を引用してみましょう。

操作性を重視した9'0"レングス。11㎝以下のミノーやシンキングペンシル、10~20gクラスのバイブレーション、喰わせ重視のワームなおに適応。ベイトフィッシュのサイズが小さい状況下やバチ抜けパターンに効果的。フィールドは港湾、河川、汽水湖などのシーンで活躍。

(シマノ '23ディアルーナS90L 製品紙タグより引用)

ディアルーナS90Lの基本スペックは、下表の通りです。

品番 S90L
全長(ft.) 9'0"
全長(m) 2.74
継ぎ方式 逆並継
継数(本) 2
仕舞寸法(cm) 141.0
自重(g) 116
先径(mm) 1.6
ジグウェイト(g) MAX28
プラグウェイト(g) 5~24
適合ラインPE(号) 0.4~1.2
グリップタイプ カーボンモノコック
リールシート位置(mm) 377
リールシートタイプ UPLOCK
カーボン含有率(%) 99.6
本体価格(円) 30,000円
商品コード 355270

(シマノ '23ディアルーナS90L 製品ページより引用)

どうですか?

PEライン0.4号から1.2号までカバーできて、軽い方なら5gのルアーから、ジグならMAX28gまでキャストできる

ラインもルアーウエイトも、上限はまあ普通ですが、下限がかなりフィネスな釣りにも対応できるところがいいですよね。

ソリッドティップを搭載したS86L-Sの方がより繊細ですが、一般的なチューブラーのロッドでここまでフィネスなスペックシーバスロッドはなかなか他にはないと思います。

'23ディアルーナS90L 購入の経緯

上にも記していますが、実はこのS90Lで、'23ディアルーナを買うのは2本目。

S86L-Sを、発売と同時に購入していましたが、まだ一度しか使っていないのに、以下釣行時に原因不明のソリッドティップのささくれが見つかり、そのままシマノに入院。

バチパターン用に買ったのに、肝心のバチシーズンで使うことができませんでした。

まあ、このシーズン用のロッドは、ワールドシャウラ2750FF-2とか、ブルーカレント85TZ/NANOとか、アーリーフォーモバイル84MLとか、モアザンブランジーノEX AGS87LMLとか、何本か持っているので、なくて困る事はありませんでしたが、これらを使っていて、ちょっと手持ちのロッドラインナップでは手薄だなと感じたのが、遠投が効くライトアクションのロッド。

特に、ブルカレ85TZ/NANOや93TZ/NANOよりももう少しパワーが上で、モアブラ87LMLよりもう少しアンダーパワー気味な長尺ロッドの必要性を強く感じたのです。

ブルカレよりももう少しフッキングパワーが欲しい、けど、フィールやマニックの細軸フックでも伸ばされることなく大型とやり取りしたい。

そして、バチパターン用の5g程度の軽量ルアーでもできるだけ遠投したいし、マニック135やカッター115でもフルスイングでき、遠距離でもフッキングできる強さも欲しい。

今年のバチシーズンはエクスセンス  インフィニティの90MLとかも試しましたが、やっぱりMLロッドでは若干この時期のナイトゲームには強すぎるんですよね。

ということで、最近はモアブラEX AGS 87LMLに落ち着いていましたが、もう少し、わずかだけれども、よりパワーを抑えた感じで、もう少しハリも抑えてしなやかなもの、そしてもう少し遠投に有利なレングス長めのものが欲しかったのです。

実はこれが、なかなか難しい。

以下の記事にも書きましたが、ダイワもシマノもヤマガも天龍も、なぜかあまりライト系のシーバスロッドは作っておらず、純粋なLクラスは少数派。

リップルに至ってはあるにはあるのですが、生産規模が小さいのと取扱店が少ないことから、ほぼ実物を確認することは不可能ですしねw

みんなバチ抜けシーズンやマイクロベイトシーズンって一体どんなロッドでやってるんでしょ。 

そこで白羽の矢が立ったのが、モアザンワイズメン亡き今、ダイワシーバスロッド唯一のスピニングLクラスである'21ラブラックスAGS90Lと、シマノのミッドレンジロッドである'20ルナミス90L、そして今回ご紹介する'23ディアルーナ90Lの3本だったのです。

「振・感・覚(しんかんかく)」。morethanに迫るハイスタンダードに進化した次世代ラブラックス
・HVFナノプラスの採用によって、ブランクスが軽量化し、軽量化・高感度化し、持ち重りも解消
・V-JOINTがスムーズなパワー伝達を実現
・カーボン樹脂製で高感度のリールシートのエアセンサーは、縦楕円形状で正確なキャストをサポートするオーバルシート
90Lは小型のミノーやシンキングペンシルに最適なフィネスモデル。バチ抜けゲームや小型のイカパターンなどで強みを発揮する。高感度、ハイレスポンスなブランクは、シビアな状況下で強い武器となる。
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FINESSE MODEL 操作性に優れた9’0”レングス。10cm以下のミノーやシンキングペンシル、10~20gクラスのバイブレーション、喰わせ重視のワームなどに適応。ベイトフィッシュのサイズが小さい状況下やバチ抜けパターンに威力を発揮。フィールドは港湾、汽水湖、小中規模河川などのシーンを得意とします。

ラブラックスとルナミスは同じプライスレンジの製品で競合関係ですが、どちらもいい値段しますね。

一方、ディアルーナ90Lは、実売は2万円台前半とお安いですが、もうかれこれ12年ほど前に初代(900L)を愛用していて、当時あまりの出来の良さに感動させられたロッド。

そのひ孫にあたる4代目ということと、先日買ったS86L-Sの印象からも、コレは間違いなさそうなロッドだなということで、結局これを購入することにした次第です。

'23ディアルーナS90Lを手にした印象

届いた'23ディアルーナS90Lを早速開封してみました。

ロッドケースはもちろんS86L-S同様、フラップ式で開封するナイロンタイプのもの。

豪華なロッドケースとかついてても、開け閉めがめんどくさくてどうせ使わないから、このようなフラップ式の方が実用的ですね。

もちろん、単なるゴミになってしまうプラケースよりもコッチの方が何倍もありがたい。

中から出てきたS90L、ざらざらした手触りのアンサンドフィニッシュのブランクスで、「L」といいつつかなり背骨のシャンとしたイメージです。

スペック表記なども転写プリント?できるだけコストを抑える努力なのでしょうね。

繋ぎあわせて振ってみると、思っていたより硬い?

モアブラAGSの87LMLより下を狙っていたのですが、第一印象ではそれと同じくらいの硬さかなぁ?

それに、昔使っていたディアルーナの900Lとは違って、なんだかちょっと全体的に太目に感じますし、テーパーデザインも変わったような気がします。

エクスセンスブランドが出る以前からの長年のシマノシーバスロッドユーザーとしての感覚ですが、シマノは2020年あたりから、ロッドのテイストをガラッと変えてきましたね。

2010年代は、モデルチェンジの進化の度に、より先径も細くシャープな印象を強めてきましたが、2020年代に入ってからは、先日買ったエクスセンスインフィニティも、今回買ったディアルーナも、従来モデルから大きくテイストを変えて、外見上のシャープさは捨て、なんかこう強さを感じさせる、重厚感ある曲がりの質のロッドに変えてきているように感じます。

テーパーデザインは明らかに方向性が変わってきましたよね。

なんだか、ワールドシャウラと近い方向にベクトルが向いているような気がします。

ところでこの'23ディアルーナS90Lの重量116gは、90レングスのロッドとしてはかなり優秀。

S86L-Sが113gという重量だったことを考えると、この長さにしては十分軽いですね。

なお、バチ・マイクロベイトパターンやワーミングなど、フィネスルアーでの近距離戦を想定したS86L-Sに比べて、プラッギングでの使用や遠投も視野に入るS90Lでは、より大き目、標準的なサイズのガイドになっていますね。

ディアルーナS86L-S(上段)とのティップ付近のガイドサイズ比較。下段の90Lは標準的なガイドが装着されています。

表向きのシャープ感を出すために小口径ガイドにされるより、こっちの方が印象がいいです。

もちろん、ライン抜けもいいでしょう。

ガイドはステンレスフレームでSiCリングと、量販ロッドとしてスタンダードな内容ですが、それによってガイドの重さを感じたり先重り感が出るようなこともなく、可もなく不可もなくといったところでしょうか。

曲げてみると、コレはイイ!

実際にガイドにラインを通して曲げてみると、手にしたときに感じた硬さはなく、レギュラーファーストで非常にスムースにナチュラルに曲がりこむそのパワー感は紛れもなく「L」。

見た目や手にした時に繊細さはあまり感じませんが、やはり本質はフィネスロッドになるのだと思いました。 

とは言いつつ、曲げこんだ時の安心感は驚くほど高く、バットパワーはかなりありそう。

ディアルーナS90Lで600gペットボトルをリフトした様子。非常にスムースなクセのないベンドカーブを描きます。

初代ディアルーナS900Lと比較すると、同じスペックでも実質的な「強さ」はかなり上がっているように思います。

特にベリーの踏ん張り感が増した印象ですね。

コレは、イイですね。

手にした感じにあまりフィネス感はありませんが、中身はしっかりフィネスな釣りに対応できるパワー感、それでいて、いざという時には頼もしく感じる芯の強さも感じさせます。

それで、クセが無く扱いやすいレギュラーファーストアクション。

私が普段釣りをする湾奥サーフや干潟では、強い流れが出ることもないですし、秋のごく一時期を除いて使用するルアーも小型のものが中心。

特に、この記事を書いている夏前までのシーズンでは、ベイトも小さいことが多く、小型軽量のルアーが中心。

さらにオープンエリア故に、小型ルアーであっても飛距離はマストで必要です。

夏前までのシーバスは食いが浅いというか、掛かりが浅いことが多く、フッコサイズも多いので年間通じても特にバレやすい季節ですが、中弾性で程よくハリが抑えられたディアルーナの曲がりは、そんな時期の釣りにはまさにうってつけ。

このブランクスなら小型ルアーのウエイトも乗せやすく、投げやすそうですし、適度にしなやかな調子はそんな小型ルアーでの乗りもよさそう。 

この時期用にはしばらくエクスセンス ジェノスのS87L+/F DarkForce87を愛用していましたが、ちょっとハリ感が強すぎてファイト時に魚が跳びやすいし、ハリの分だけ反力も強いので、長時間釣りしていると疲れるんですよね。

そういうのとはちょっと違って、程よいハリはありつつもしなやかなディアルーナのこの調子、非常にイイと思います。

こんなこと書くと、ダルなロッドをイメージする方もいらっしゃるかも知れませんが、ヤマガのロッドで例えるならバリスティックのTZ/NANO程度のハリはありますのでご安心を。 

シマノ '23ディアルーナ S90L 開封インプレッション まとめ

さて今回は2023年シマノ期待の新作シーバスロッド、'23ディアルーナS90Lについての開封インプレッションをお届けしましたが、いかがでしたでしょうか?

まだ室内でちょっと触った&軽く試投に行っただけですが、既に私はこのロッドを非常に気に入ってしまいました。

このクラスでカーボンモノコックグリップ標準搭載になったのが嬉しいですね。その分加飾はシンプルになりましたが、見た目より中身重視ということでしょう。

ここ10年ほど、エクスセンスシリーズやワールドシャウラシリーズに夢中になってしまって、ディアルーナというロッドのことは正直言ってすっかり忘れてしまっていましたが、今回の'23ディアルーナS90Lを手にして、十数年前、初めて初代'10ディアルーナのS809LS-TとS900Lを手にした時と同じような感動が蘇って来ました。

今回モデルチェンジを経たディアルーナは、従来モデルとテイストは変えてきていますが、これが2020年代のシマノロッドのスタンダードテイストなのでしょうか。

さすがは日本一売れているショアキャスティング最量販ロッド、今回の'23モデルでも、シマノは変えるところは変えつつも、きっちりこのロッドを期待値以上のものに仕上げて来てくれたと感じています。

本格的な実釣はまだなので、実釣インプレッションを書くのはちょっと先になりそうですが、湾奥シーバスにベストマッチなスペックと調子を有するこのS90L、今シーズンの活躍が今から楽しみでなりません。

ということで、おそらくほとんどの方の期待を裏切らない出来栄えのはずの今作、'23ディアルーナ、9フィート台MLなどのど真ん中モデルを買ってももちろん良いとは思いますが、特に、エクスセンスなど上位機種でラインナップされないLパワーのロッドや、Mパワー以上のショートモデルなどは非常におススメです。

ハイエンドばかり使ってる方にとっては、ディアルーナは初心者~中級者向けロッドというイメージがあってイマイチそそられないかも知れませんが、エクスセンスインフィニティやモアザンブランジーノEX AGS、バリスティックTZ/NANOなど普段ハイエンド系を使っきた私自身、この'23ディアルーナの実物に触れてみると、「え?この値段でこんなイイ竿作れるの?!」と驚かされてしまいました。

マジメな話、シーバスロッドはコレで十分ですよ。

気になる方は、是非実物を手に取って確かめてみてください。

ということで、今回のお話はコレでおしまい。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

 

フィネスモデル 操作性を重視した9’0”レングス。11cm以下のミノーやシンキングペンシル、10~20gクラスのバイブレーション、喰わせ重視のワームなどに適応。ベイトフィッシュのサイズが小さい状況下やバチ抜けパターンに効果的。フィールドは港湾、河川、汽水湖などのシーンで活躍。
ソリッドティップモデル ショートバイト対策に有効な、喰い込み性に優れたソリッドティップモデル。11cm以下のミノーやシンキングペンシル、喰わせ重視のワームなどに適応。バチ抜けパターンやベイトフィッシュのサイズが小さい状況下に威力を発揮。フィールドは港湾、小~中規模河川などのシーンで活躍。
フィネスモデル 軽くて扱いやすい8’6”レングス。11cm以下のミノーやシンキングペンシル、10~20gクラスのバイブレーション、喰わせ重視のワームなどに適応。ベイトフィッシュのサイズが小さい状況下やバチ抜けパターンに効果的。フィールドは港湾、小~中規模河川、汽水湖などのシーンで活躍。

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大阪府在住。小学生の頃から40年以上、磯波止筏船を中心に様々な釣りをやってきましたが、2010年にウェーダー購入して以来、ほぼ毎週大阪湾奥西宮の海でウェーディングでシーバスを狙いつづけています。2020年からは本格的にメバリングとアジングにも参戦中!子持ち40代のオトーサンアングラーです。ちなみにタックルはシマノ党、車はBMW党。

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