みなさまこんにちは。
今時期夢中のメバルプラッギング、前回もこの記事にて、バスデイの2023年新作、S.P.M.65についてインプレッションを書いたばかりですが、今回もまたまた、S.P.M.同様に遠投シーンのメバルプラッギングで大活躍してくれるシンキングペンシル、ジャッカルのアビーペンシルスリム60Sについて取り上げたいと思います。
既に一軍入り確定のアビーペンシルスリム、4色も買ってしまいました。 |
ジャッカル アビーペンシルスリム 60Sとは
滋賀県に本社のあるジャッカル(JACKALL)は、ルアーフィッシング関連の企画、開発、製造、販売を手掛けるメーカー。
2010年代にはシマノと業務提携しており、そのイメージが強いですが、現会長も社長もともにダイワ精工(現グローブライド)の元社員ですかね。
私のようにここ数十年ショアソルト一辺倒だった人間からすると、同社のルアーにはあまり馴染はありませんでしたが、シーバス用バイブレーションのRE/70や、シンペンのスレン80S/120S、ミノーのラダミノー、そして近年の大ヒット作、ライザーベイトシリーズなど、ちょいちょい使う機会はありました。
残念ながらライザーベイト以外は悉く廃盤になったみたいですが。
そんなジャッカル、最近ライトソルト、特にメバリングの世界にも力を入れ始めたみたいで、2021年ごろから立て続けにミュートボールやアビーミノーなどのメバルプラグの新製品をリリースしていますね。
今回ご紹介するアビーペンシルスリム60Sも、そんなジャッカルが手掛けるライトソルトゲーム用ルアー。
ジャッカルのソルトライトゲーム用ルアーのパッケージはこんなデザインです。 |
どんなルアーなのか、メーカーの製品ページより解説を引用してみましょう。
遠投、誘い、喰わせを高次元で共立
最大飛距離40m超
高比重かつ低重心設計、またスリムボディとも相まって、安定した姿勢で飛行し超遠投を可能にします。広範囲をサーチできるため、先行者が探れていないポイントや、今まで届かなかった沖の瀬やブレイク、潮目などを射程に入れることができます。ナチュラルスイミング&シミーフォール
ただ巻きでは、弱った魚を演出するとともに高い喰わせ力を持つナチュラルスイミングアクション。フォールは、若干バックスライドしながらのシミーフォールで喰わせの間を生み出します。また、口を開いた形状で水を受け、レンジキープ力と適度な抵抗感を生み出し、快適な使い心地を実現します。プランクトンスケール採用
プランクトンやアミの集合体をイメージしたボディ内部の彫り“プランクトンスケール”を採用。常夜灯や月明りを受け乱反射しアピールします。
(株式会社JACKALL アビーペンシルスリム製品Webページより引用)
細長いボディの下部に沿うようにウエイトが配置されていますね。 |
このアビーペンシルスリムの基本スペックは、全長60mm、自重5.3g、シンキングタイプで、フックはカルティバST-26の#12が付属しており、税込定価は1397円で、カラーラインナップは以下の通り全8色となっています。
ディティールと手にした印象
私はこのアビーペンシルスリム、まずはじめに「アミボール」を買ってみて、使ってみて良かったので「プランクトンクリア」「グリーン/ウイード」「コイカ」の3色をリピート買いしてしまいました。
まず手にして最初に感じたのは、アイマのコレット60に似たスタイリングだなということ。
サイズも含めて細身棒状のデザインは結構似ていますね。
しかし、このアビーペンシルスリムの方は、ヘッド部分は潮受けが良さそうな明確なカップ形状をしており、テール部分もシェイプされ絞り込まれています。
ちょっとシーバスルアーのカゲロウを彷彿とさせるヘッド形状。 |
そして何より手にしたときに感じさせる重量感が違う。
それもそのはず、コレット60が4.2gに対して、コチラは1g以上も重たい5.3g。
これはもうパッと手に取っただけで、飛びの良さをイメージさせますね。
後細かなところでは、ボディに採用された「プランクトンスケール」が目に留まります。
これがプランクトンスケール。確かに一定の視覚効果はありそうです。 |
このプランクトンスケールとは、ボディ内壁に施された凹凸模様のことで、なんでもメーカーによると、この凹凸が乱反射することで、プランクトンやアミの塊りを再現しようとしているとのこと。
真っ暗な海でメバルがどの程度ルアーの反射光を見ているのか分かりませんが、視覚効果は確かにありそうですね。
また、採用されているフックがST-26と細軸で、かつ#12サイズとそこそこ大型なところも好印象。
飛ばせそうなルアーだけに、遠距離でのフッキング性能面も刺さりは良さそうですし、このルアーのサイズ感、キャラクターにはよく合ってると感じました。
飛距離とキャストフィール
このルアー、何より気になるのがその飛距離。
メーカー紹介文によると、最大飛距離40m以上とのことですが、どうでしょう?
北風、南風、横風といろいろなパターンで投げてみましたが、この最大飛距離に偽りはなさそう。
手にした時のイメージ通り、非常によく飛ぶルアーです。
飛行姿勢も良いですし、5.3gという重量は、一般的なメバリングロッドではハリのあるタイプでもしなやかなタイプでも、思い切りフルキャストするのにちょうどいい重量感です。
固定重心の設計ながら、ボディ下部に沿うようにウエイトが配置されており、低重心となっているところも飛距離に寄与しているのですかね。
もちろん実際に試しても見ましたが、5.3gだったらPE0.2号でフルキャストも可能なので、細糸で更に飛距離を伸ばすことも可能そうですね。
一方、PE0.4号でもあまり飛距離は落ちることなく、カッ飛んでくれました。
南風向かい風などでも心強い飛距離性能で、キャストフィールとキャスタビリティは文句なしだと思います。
アクションとレンジ
このルアーのアクションは形状の似ているアイマのコレットと同様、ローリングアクション。
しかし、ルアーにウエイトがある分、コレットよりもピッチは速く、カップ形状のヘッドによるものなのか、ロール幅も大きめですね。
食わせ系のアクションではありますが、そこそこにアピール力もありそうです。
フォールはゆらゆらとしたシミーフォールを見せてくれ、私はあまり使いませんがフォールアクションで食わせるのにも良さげ。
適度にリトリーブ抵抗もあるため、潮圧の変化やルアーまでの距離感も比較的掴みやすく、使い勝手はなかなか良いと思います。
で、難しいのがレンジ。
結構細身でウエイトがあるルアーなので、ある程度のリトリーブスピードが無いと、結構レンジは入ってしまう傾向があるかなと感じました。
似たようなサイズ感のメバルプラグで同じリトリーブスピードで比較すると、レンジの深さはコレット60<S.P.M.65<アビーペンシルスリム60の順といった感じでしょうか。
もちろん、潮を当てると浮き上がりますが、その浮き上がりもS.P.M.などに比べるとやや抑えられた印象ですね。
どんな釣りで有効か?
上記の特性を持つアビーペンシルスリム、個人的にコレがハマるだろうなと感じて、実釣で実際にハマった状況といえば、やはり遠投が必要となるシーンでの釣り。
オープンエリアで沖の潮目を狙い撃ちして、メバルプラッギングとしてはやや早めのリトリーブスピードで手返しよく回遊メバルを探って釣るような釣りには、非常にマッチしていると思います。
特に、風が強い状況ではこのルアーのキャスタビリティの高さが奏功しますし、潮流が速めのシーンでも、このルアーのキャラクターが活きてくると感じています。
意外と盲点なのが、ラインに風が当たることで必要以上にレンジが上ずってしまう追い風、横風の強風時の釣り。
そんな状況では通常の比重の軽いシンキングペンシルでは、なかなか狙ったレンジをトレースできませんが、アビーペンシルスリムならある程度の強風下でも水面を滑ってしまうようなことは無く、しっかりレンジキープさせることができるでしょう。
ジャッカル アビーペンシルスリム 60S インプレッションまとめ
さて今回はジャッカルのライトゲーム用シンキングペンシル、アビーペンシルスリム60Sについてのインプレッションをお届けしましたが、いかがでしたでしょうか?
個人的にはこのルアー、オープンエリアのプラッギングではかなり活躍してれるシーンが多い一軍ルアーだと思っています。
穏やかな日のデッドスロー、近距離戦などにははっきり言って向かないルアーだと思いますが、抜群の飛距離性能と強い風や潮流の中でもしっかり泳いでくれる性能は、時に荒れた海況が多くなる春のメバリングでは非常に心強い個性となることは間違いありません。
コレット60とは形もアクションも似ていますが、キャラクターはイイ感じで棲み分けができており、食わせのロール系シンペンとして、穏やかな海況ではコレットを、荒れた海況や流れが出た時にはこのアビーペンシルスリムをという感じで、組み合わせてローテーションすると対応できる状況や攻め方にも幅も出せますよね。
まだ購入して間もないため使えていませんが、おそらくは厳寒期におけるシーバス狙いにもコレット60同様、絶対に効果あるはず。
まだ春になったばかりですが、今年の冬シーバスで使うのが今から楽しみでなりません。
ジャッカルのアビーペンシルスリム60S、これは遠投メバリングをやるなら、一つ二つは是非持っておきたいおススメのルアーです。
気になる方は、是非手に取ってみてください。
ということで、今回のお話はおしまい。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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