みなさまこんにちは。
今回もメバル用プラグの記事です。
以前釣具店で見かけて気になっていた、ジャクソンのアスリート45LLを、実釣で使ってみて、非常にいい印象を受けたので、今回はこのルアーを取り合えてみたいと思います。
ジャクソン アスリート45LLとは
株式会社ジャクソンは、1980年設立の、静岡県静岡市に本社を持つ、ルアーフィッシング関連アイテムの企画、開発、製造および販売を行うメーカー。
設立当初はビル・ルイスやコットンコーデルのルアーの輸入販売などを行っていましたが、自社開発の製品も多数輩出しており、古くからシーバスをされている方なら、ロッドのケイロンシリーズや、ミノーのアスリートシリーズ、にょろにょろシリーズなど、ご存じの方も多いかと思います。
そんなジャクソンから、2022年に登場したのが、メバルをはじめとするライトゲーム用プラグであるアスリート45LL メバルチューン。
Jackson Athlete 45LL Mebaru-Tune。小粒でなんだか愛嬌のあるフォルムのルアーですね。
控えめなS字アクションを発生する小型シンキングペンシルで、先に2019年に登場していた、アスリート55LLメバルチューンのダウンサイジングモデルです。
どんなルアーなのか、メーカーの製品ページより解説を引用してみましょう。
ド表層をスローに攻めきる
アスリート45LLは55LLのデッドスロー時のレンジキープ力やスローなフォールなどの機能をそのままに、ダウンサイジング。
ウエイトのバランスなどを専用にチューンして、55LLより一つ下のレンジに設定。これにより港湾部などでメバルが意識しやすいレンジを、ミノーなどとは違ったアクションで攻めることが可能に。
更に55LLと使い分けることで、より広いパターンでメバルにアプローチ。メバルをプラグで狙うゲームがもっと身近に。それがアスリート45LLメバルチューンです。
(ジャクソン アスリート45LL メバルチューン 製品ページより引用)
アスリート45LLメバルチューンのスペックは、全長45mm、自重3.5g、スローシンキングタイプで、フックサイズは#14、税込価格1485円です。
カラーラインナップは以下の8種類です。
- ABN青バナナ
- BLHブルーハワイ
- EMN沿岸ミッドナイト
- GLRグローレッドラメ
- IGSいちごシロップ
- LMSレモンシロップ
- MRBマットレインボー
- SIRサイリウム
手にした印象とディティール
アスリート45LLメバルチューンは、同シリーズの55LLのダウンサイジング版とあって、デザインは両者似通っていますが、45LLの方がずんぐりしたフォルムで、なんだか愛嬌がありますね。
最初に購入したのは、個人的にクリア系カラーが好みということもあり、LMSレモンシロップカラーでした。
最初に購入したのはこのカラー。一応ケイムラ(UV発光)カラーです。 |
写真ではわかりづらいですが、非常に細かいラメが控えめに入っています。
ボディは長さに対してやや丸みがありほどほどにボリューム感があって、いかにも水受けがよさそう。
よく見たら、細かいラメが程よくちりばめられています。コレは効きそうですね! |
フロントフックを挟み込むように前後にボディサイズの割に大き目のウエイトが配置されていますが、気室容量もそれなりに確保されているようで、メバリングで有効な浮遊感ある泳ぎを予感させますね。
ただし、55LLが4gというウエイトに対して、この45LLは3.5gと、体積の割にヘビーウエイトなので、小粒ながら飛びの良さも予感させます。
フックサイズは#14とのことですが、ボディ比ではやや大きめで、フッキングもよさそうですね。
ややファットなボディですが、フッキングは良さげなやや大き目が装備されています。 |
以降では、このルアーを実釣で使用してみたインプレッションを書こうと思います。
キャストフィール
前項で記した通り、アスリート45LLメバルチューンは小粒サイズながら3.5gと十分なウエイトがあるため、一般的なメバルタックル+0.3号PEラインだと、十分な飛距離が出ます。
0.4号でも特に不満は感じませんでした。
ボディ形状はややずんぐり型なのでそれなりに空気抵抗はありそうなので、確かにぶっ飛び系とはいえなさそうですが、実際に投げてみると意外と飛距離面は満足いくものです。
アスリート55LLと45LLの比較写真。10mm程度の差ですが、結構手にしたボリューム感は変わってきます。しかし、45LLは体積比で自重もあるため、飛びは意外と55LLにも負けていません。 |
どちらかというと空力の良さで飛ばすというよりは、自重で飛ばすタイプのルアーだとは思いますが、ショートロッドでもロングロッドでも、チューブラーでもソリッドでも、素直なキャストフィールで自然に飛距離が出てくれ、遠投性能は悪くありませんでした。
アクションとレンジ
アスリート メバルチューンは45LLも55LLも、ラインアイのつく位置とフォルムからも分かる通り、いわゆるS字系のアクション。
しかし、そのS字はシーバス用のS字系ルアーのような大きなバタバタしたものではなく、振れ幅の控えめなスローピッチのものです。
このあたり、派手なアクションが魚から嫌われる傾向のあるメバリングにはぴったりだと思います。
なお、45LLのスイム動画は無かったので、以下に参考動画として55LLの動画を貼っていますが、55LLよりもこの45LLの方が若干アクションのピッチは上がりますかね。
レンジの方は、55LLが浮き上がりが良くかなりスローなリトリーブでも水面直下10㎝程度をキープでき、明らかに表層付近のレンジをターゲットにしたルアーであったのに対して、45LLの方はちょっとキャラクターが異なり、どちらかというと、任意のレンジをスローリトリーブでキープして使うことで威力を発揮するルアーだと思います。
もちろんシンキングペンシルなので、リトリーブすれば浮き上がる傾向はあり、シャローレンジも得意としますが、55LLと比べるとより浮き上がりは抑えられている印象で、その分より下のレンジも狙いやすいですね。
リトリーブ抵抗もシンペンとしては比較的しっかり感じられるタイプだと思いますので、明るいうちに使ってみて、リトリーブ抵抗とレンジキープ力の関係、つまりは、揚力と沈降とがバランスが取れるスピードや引き心地がどんなものであるか、感覚を掴んでおくことをおススメします。
どんなシーンで有効か?
上記の通り、浮き上がりはやや抑えられて沈めて任意のレンジをキープさせやすい特徴があるため、足場が比較的水面から高い波止・漁港・テトラ帯といったフィールドや、足元まできっちりリトリーブさせたい小場所の近距離戦などにも対応力が高く、55LLがあまり得意ではないようなシーンでも威力を発揮してくれるルアーだと思います。
小粒なルアーなので、ターゲットサイズがそこまで大きくない漁港などの釣りでも扱いやすそうですし、ジグ単タックルそのままでも扱えるボリュームとウエイトなので、ジグ単から魚の目先を変えるために気軽にチェンジして使ってみるのにも良さげですね。
私が主にメバルを狙うのはオープンエリアでの回遊狙いなので、ある程度流れが出るタイミングに釣果が集中していますが、先日の釣行(以下記事)では、潮の流れが止まってアタリもピタッと止まってしまい、他のミノーやシンペンではバイトも得られなくなったタイミングで、このルアーを少しレンジを入れて使ってみて、見事連発させることができました。
回遊狙いのプラッギングでは表層勝負になることがほとんどですが、魚のレンジが下がったり食い渋ったりすることはやはりあるような気がするので、そういう時に任意のレンジを攻めやすく、また一般的なミノーやシンペンとは異なるアクションをするアスリート45LLは、一つ持っておくだけで攻め方や目先を変えることができ、状況打開に非常に有効だと思います。
ジャクソン アスリート45LL インプレッションまとめ
さて今回は、ジャクソンから2022年に発売された小型S字系シンキングペンシル、アスリート45LLのインプレッションをお届けしましたが、いかがでしたでしょうか?
ガッツリベリーフックを咥えていますね。 |
このアスリート45LLの、小粒でありながら任意のレンジをスローで控えめなS字アクションで狙えるという特性は、そうそう他には無い個性だと思います。
S字だとブルーブルーのスネコン50Sなんかも有名ですが、個人的にはこのアスリート45LLの方が、実用面での使い勝手の良さや、適合できるフィールド、シーンの幅広さでは一枚上手だと感じています。
そういうことで、購入してまだ1か月足らずですが、既に2色追加してしまった次第で、すっかり一軍、お気に入りプラグの仲間入り。
追加でGLRとSIRの2色も購入してみました。次はBLHも欲しいなぁ。 |
さらにもう一色追加購入を検討しています。
シーバス同様、メバルも食い気が多いとき、特に回遊物は比較的何投げても釣れる状況が多いので、ルアーなんて結構なんでも良かったリするのですが、ちょっとタフでシビアな状況になったときのため、また、アクションの質を変えて誘い方を変えてみるためにも、アスリート45LLは非常に優秀な選択肢になると思います。
釣れないとき対策の秘密兵器として、持っておくべきおススメルアーの一つ。
気になる方は、是非手に取ってみてください。
2022年以降の釣行記は姉妹サイト「スモールフィッシング」に記しています。
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