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最後のNA直列6気筒!BMW3シリーズ(E90)前期型323i Hi-Line のインプレッション!

2022年10月29日土曜日

1.インプレ・レビュー 1.クルマ 5.BMW

t f B! P L

みなさまこんにちは。

以下記事に書いた通り、長年連れ添った愛車、BMW3シリーズActiveHybrid3(AH3)が壊れてしまい、泣く泣く別の車に乗り換えることになりました。

その車は先代BMW4シリーズ435i M-Sports。

半導体不足の折、納車まで数か月も待たされてしまう新車を買うわけにはいかないので、F36世代の中古車を選びました。

これはこれで、非常に運転は楽しく、パワフルで文句のつけようがないくらいお気に入りなのですが、ちょっと気になるのがエンジンフィール。

先代F30の代からすでに、BMWのガソリン6気筒エンジン車はすべてターボエンジンになっていますが、やっぱりそれ以前のNAエンジンのフィーリングの方が個人的には好みだったんですよね。

AH3に乗る前に乗っていたのは、NA直列6気筒エンジン、E90世代の3シリーズ323i。

下の子が生まれたころから長年乗っていたクルマで、かなり愛着もあったのですが、9万キロ近く走行してあちこちメンテナンスコストが掛かる予定で、更に左ミラーを壊してしまって見えにくい状態になっており、安全面でも若干不安があるということで、泣く泣く手放すことになってしまった車です。

今回は、このクルマの思い出として、インプレ記事を書いてみたいと思います。

BMW323iとはどんな車?

今となってはすっかり古い車となってしまった、BMW3シリーズの第5世代目、「E90」世代のセダンタイプの車です。

ちなみに、コードネーム「E90」はセダン、「E91」はツーリング(ワゴン)、「E92」はクーペ、「E93」はクーペカブリオレのことですね。

3シリーズといえばBMWの販売台数の屋台骨を支える中心的なモデルで、同じDセグメントセダンではよくメルセデスCクラス、アウディA4、レクサスISなどと比較されます。

2005年4月の発売当時のラインナップ内の位置づけとしては、ベースグレードである320i(4気筒)と、中間グレードの325i(6気筒)、そしてトップグレードの330i(6気筒)がありましたが、320iがAT仕様で408万円、325iが同530万円と、その価格差は実に120万円以上でした。

昔からBMWは6気筒エンジンが素晴らしいと言われますが、6気筒モデルが欲しいけど325iは予算オーバーだなぁという人も多かったのではないでしょうか?

その隙間を埋めるように2005年9月に遅れて登場したのがこの323i。

価格はノーマルで480万円と、325iに比べると大分お得な価格で販売されていました。

現行3シリーズの6気筒モデルM340iは定価1000万円を超えてしまう高額車種になってしまったことを考えると、当時はかなりお買い得な価格でしたね。

もっとも、現行のM340iは馬力はこのクルマの倍以上ですけどね。

そんなBMW 323iの詳細なスペックを、下表に記します。

ボディタイプ セダン
ドア数 4ドア
乗員定員 5名
型式 ABA-VB23
全長×全幅×全高 4525×1815×1425mm
ホイールベース 2760mm
トレッド前/後 1500/1515mm
車両重量 1510kg
エンジン型式 N52B25A
最高出力 177ps(130kW)/5800rpm
最大トルク 23.5kg・m(230N・m)/3500~5000rpm
種類 直列6気筒DOHC
総排気量 2496cc
過給機 なし
燃料供給装置 デジタル・モーター・エレクトロニクス(DME/電子燃料噴射装置)
燃料タンク容量 60リットル
使用燃料 無鉛プレミアムガソリン
10モード/10・15モード燃費 9.4km/リットル
ステアリング形式 パワーアシスト付きラック&ピニオン
サスペンション形式(前) ダブル・ジョイント・スプリング・ストラット式、コイル・スプリング、スタビライザー
サスペンション形式(後) 5リンク式、コイル・スプリング、スタビライザー
ブレーキ形式(前) ベンチレーテッドディスク
ブレーキ形式(後) ベンチレーテッドディスク
タイヤサイズ(前) 225/50R16
タイヤサイズ(後) 225/50R16
最小回転半径 5.3m
駆動方式 FR
トランスミッション 6AT

積んでるエンジンは、まんま「325i」のデチューン版で、もちろん排気量(2.5l)もエンジン型式も325iと同一の「N52B25A」ですが、最大出力が325iの218ps/6500rpmに対して323iは177ps/5800rpmと約2割ダウン(のちに後期型323iとして190ps版も出てました)、最大トルクは325iの25.5kgm/2750-4250rpmに対して23.5kgm/3500-5000rpmと8%ダウンしていました。

323i自体、後にモデル整理に伴ってディスコンされてしまって、325iに統合されてしまったモデルですが、当時は最安の直6搭載3シリーズということで、結構街中でも見かけていたような気がしますね。

エクステリア

エクステリアはまさにFRスポーティーセダンの王道といったフォルムで、個人的にはE90の世代、特に前期型の外観はたいへん好みでした。

今となっては若干の古さを感じるかもしれませんが、いかにもFRセダン!といった外観は落ち着いた雰囲気で重厚感もあり好みです。

特に私の乗っていたHi-Lineパッケージのエクステリアは、スポーティな雰囲気は少ないですが、あまり押し出しの強くない主張の控えめなデザインで、カジュアルなシーンにもフォーマルなシーンにも過不足なくマッチするセダンの王道的なスタイリングを備えていたと思います。

フロントマスク。6気筒モデルはキドニーグリルがクロームメッキ処理されていて、320iと差別化されていました。結構うすあじのしょうゆ顔?だと思います。

人によって好みはわかれるかもしれませんが、ボンネットに複雑なラインが入りゴテゴテした印象を受ける後期型のアピアランスよりも、前期型のシンプルな面と線で構成された造形の方が落ち着いた感じがして好みでした。

リアからのビュー。片側2本だしのマフラーで、車好きな人はバッジを見なくてもここを見れば6気筒モデルだとわかりますね。コンビランプも好みがわかれるところですが、私は正直言って前期型のデザインの方が好みでした。

Hi-Lineではデフォルトで16インチと控えめサイズのタイヤを履いて若干物足りない感じもしますし、M-Sportsとは違ってホイールデザインもどことなくオッサンくさい感じですが、変にイキッた印象がなく、これも全体の落ち着いた雰囲気のデザインと調和が取れていると思います。

インテリア

エクステリア同様、インテリアもどこか古典的な雰囲気があります。

ハンドル含めた操作系には特別に高級感があるという印象ではありませんが、レザーやウッドパネルの質感は非常に高く、樹脂系素材部分の手触りなども文句なしです。

先進性は感じさせませんが、質実剛健、これぞドイツ車だ!といった感じの内装ですね。

運転席。スピードメーターもタコメーターもシンプルながらシャープな感じの精巧なつくりで、まるで生き物のように動く針を見ていても楽しかったです。ハンドルはハイラインということで残念ながらコブのついたスポーティタイプではありませんが、コレはコレで運転しやすいです。

3シリーズはパッケージングも優秀で、小型FRセダンながら後席でも足元周り、頭上とも窮屈さを感じることなく、比較的ゆったり座ることができます。この辺は乗り比べるとさすがに1シリーズより優れていますね。まあ、長年乗ってても自分自身後席には2,3回しか座ったことがありませんが(笑)

E90の代のウッドパネルは現行BMWにはありえないくらい面積も広くて、その質感も非常に良かったです。この世代のBMWを買うならやはりウッド&レザー内装がおススメですね。今となっては旧型となった機械式シフトノブも握りやすく扱いやすく、操るのが楽しくて頻繁にマニュアルシフト操作で運転していました。スイッチなど操作系はBMWの伝統に倣ってクリック感も非常に上質でしたが、難点はそのコーティングの弱さ。ラバー調のしっとりした手触りのコーティングは良かったのですが、経年劣化でハゲて来る場合がありました。

夜間はオレンジ基調の照明でこんな感じになります。

ドライブフィール

さて、BMWで一番の見どころといえば、やはりドライブフィール。

まずはエンジンのインプレです。

上でも述べた通り、BMWは6気筒エンジンが素晴らしいと言いますが、4気筒エンジンにウン十万円も上乗せしてまで購入する価値があるほどイイんでしょうか?

その答えは、間違いなく「Yes」です。

この323iに積まれていたN52B25A型エンジン、325iのデチューン版であるため、吹け上がりのスムースさや絶対的な性能はもちろん劣りますが、やはり伝統の直列6気筒の滑らかさは健在。

アイドリング音一つとっても、「ドロドロ」といった特有の連続音はまるでオイルの中を金属の球体が回っているかのような音色で、踏み始めの回転フィールの滑らかさは例えるならまるで電気モーターのよう。

なんともいえない心地よさがありました。

私の大好きな魚釣りのリールに例えると、4気筒エンジンの回転フィールがストラディック、6気筒エンジンはステラといった感じでしょうか。 

そのくらい、回転フィールには違いがあります。

そしてこのエンジン、アクセルを踏み込んで回転を上げた時の「クオーン」という快音は、回せば回すほどクリアに、粒がそろっていくかのような錯覚を覚えるほど官能的。 

このフィーリングは、後にBMWから出されたターボエンジンにはないものですね。

このエンジンフィールだけでも、充分320iとの差額を払う価値はあると思います。

実際私も、車検の度にこのフィーリングとお別れするのが寂しくなり、ついずるずると買い替え時期を延ばしてしまったくらいです。

確かに320iに比べてエンジンが重たい分、運転中に323iや325iの方は若干鼻先が重たい気はするものの、回頭性、運動性能に関しては公道を走る分にはどちらの車でも全く申し分なし。

このE90の代になって、E46世代の3シリーズよりボディは大きくなり軽快感は薄れてしまいましたが、その分どっしりした安定感のある走りになりましたね。

なお、公道での走行という意味では、直列6気筒N/Aのフィーリングを味わいつつ、踏み込んでエンジンの性能を存分に使った走りができるという点で、335iのようなハイパフォーマンスモデルよりむしろ、323iや325iの方がより純粋に走りを楽しめるといえるのでないかと思います。

シャシーとエンジンのバランスもこっちの方がイイかもしれません。

また、足回りに関しては、3シリーズを買う人はMスポを選ぶ人が多いようですが、日本の速度域で公道を走る限りは、16インチにノーマルサスのモデルでも必要充分すぎるくらいにスポーティな走りができると思います。

路面の凹凸を拾ってもバフッと一発で振動をいなして収束させる足回りのセッティングも快適性が高く、硬すぎずかといってフワフワ感もない適度に締め上げられたバランスもいいと思います。 

後継となるF30世代の3シリーズは、ちょっとイメチェンして旦那仕様?柔らかめの足の車になりましたが、E90世代はHi-Lineなどでも適度に締まった印象でしたね。

ちなみにこの世代の3シリーズはランフラットタイヤを履いているからか、ごくわずかではあるものの、低速域でばね下が重たいような、バタつくような気はしましたが、さほどランフラットであることのデメリットは感じませんでした。

エンジンの他にこの323iのドライブフィールでもう一つ大きな特徴を挙げるとしたら、それはシュアなハンドリング。

FRは後輪駆動というその構造上、前輪は操舵に集中できるため、クリアなハンドリング感覚が特徴ですが、特にこのE90の前期型は、昔ながらの油圧式パワステを採用しているが故に、非常にナチュラルかつリニアなフィーリングが大きな持ち味で、適度なクイックネスさを持ちながら、ごくわずかでもハンドルを切れば切った分だけ車体が応えてくれる、この味付けが非常に素晴らしいと思います。

まあ、当時気に入って買ったクルマなので、褒めてばかりですが、欠点を挙げるとすれば、低速域でのハンドリングがねっとりと重すぎるコトでしょうか。

このハンドルの重さ、運転好きで男性である私でも町中では辟易する位でしたので、正直非力な女性受けはかなり目に悪いと思います。

そのためか、ステアリングがEパス化されたE90後期型からは、アウディほどとは言わないまでも、かなり軽い操舵感に激変して驚かされました。

BMW3シリーズ323i インプレッションまとめ

 さて今回はBMW3シリーズ(E90)前期型323iのインプレッションをお届けしましたが、いかがでしたでしょうか?

とりとめもなく書いてしまいましたが、このE90前期型323iの特長を端的に表現すると、「ザ・ドイツ車」といった印象のずっしり重めながらクリアな操舵フィールに、高級楽器ともいえる官能的なエンジン、そしてドライバーの操作にリニアに応えてくれる優れたバランスに、車速を上げて走れば走るほど車がコンパクトになっていく錯覚に陥る独特のドライブフィールは、運転好きでセダン好きなら間違いなく「刺さる」魅力満載の、かなりおススメなクルマだと思います。 

今やBMWのラインナップで消滅してしまったN/A直列6気筒エンジンは、同じ6気筒でもターボとは違って、踏めばすぐに応えてくれるダイレクトなレスポンスは非常に魅力で、かつ日本の道路事情を鑑みて大きすぎない適度なパワーとトルクは、積極的に踏み込んで操縦する楽しさに直結していました。

後継モデルの3シリーズF30世代のセダン320、328、AH3や最新G20世代320i、318i、320dなどその後多くのBMW3シリーズにも乗りましたが、やはりこのエンジンレスポンスの良さは、それらに積まれているターボエンジンでは到底まねできないものであったなと思います。

今や各種環境規制も厳しく、ドイツ勢も悉く小排気量ターボを搭載した車ばかりになってしまいましたので、コレも時代の流れ、仕方ありませんが、N/A直列6気筒エンジンが消え去ってしまったことは本当に惜しいことだと思います。

ガソリンはもったいないですが、極上フィーリングのエンジンを上まで回して積極的に走りを楽しめる、しかも4ドアファミリーセダン、これは、「家族持ちだけど運転好き」というオッサンにはベストマッチのなかなか貴重な存在だと思います。

この記事をリライトした2022年では、既に先々代となってしまったE90は街中でもあまり見かけなくなっており、もちろん中古車市場でもかなり値落ち、既に前期型は50万円程度でも充分程度の良いタマが出回っています。

カタログスペックでは既にF30、G20世代の「320i」にすら後塵を拝していますが、上述のとおり車としてのバランスは今もって一級品で、とくにターボ車では味わえないフィーリングは絶品と言えます。

もしお安い中古3シリーズ購入を検討されている方がおられたら、是非このモデルも検討されてみてはいかがでしょうか?

間違いなく乗りつぶすまで運転を楽しめると思います。

さて、今回のお話はこれにておしまい。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

なお、数は少ないですがこのブログおよび姉妹ブログでもBMW車のインプレ記事をいくつか書いています。

宜しければ是非ご覧になってみてください。

2022年以降の釣行記は姉妹サイト「スモールフィッシング」に記しています。

よろしければコチラのサイトもご覧になってみてください。

スモールフィッシングの最新記事はコチラ! 続・スモールフィッシングの最新記事はコチラ!

なお、現在、Amazonのお買い得釣り具を検索するリンクページ、「密林お買い得情報」を大幅リニューアル中。最新モデル情報も含め、AmazonとYahooや楽天の価格比較もできるよう、より有益なページとなるようデザインを日々見直していますので、こちらもよろしければ是非チェックしてみてください。思わぬ掘り出し物が見つかるかも!

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大阪府在住。小学生の頃から40年以上、磯波止筏船を中心に様々な釣りをやってきましたが、2010年にウェーダー購入して以来、ほぼ毎週大阪湾奥西宮の海でウェーディングでシーバスを狙いつづけています。2020年からは本格的にメバリングとアジングにも参戦中!子持ち40代のオトーサンアングラーです。ちなみにタックルはシマノ党、車はBMW党。

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