適度な抜け感が最高!夏場も着られる薄手プレミアムコットンピケジャケット、チルコロ1901(Circolo1901) CN4660、CN4224のインプレッション!

2025年5月28日水曜日

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みなさまこんにちは。

みなさま、仕事着はどんな格好をされていますか?

私の職場は、お堅い業界のお客様相手ということで、長年お堅いスーツスタイルが基本でしたが、数年前からカジュアルスタイルが解禁され、今やドレスコードは結構自由です。 

しかし、個人的に若い頃からスーツスタイル、特に、イタリアのジョルジオ・アルマーニの独特のテイストに惚れ込んで、これまで同社のスーツにはドイツ車Dセグメントが余裕で買えるくらい多額の投資をしてしまっていました。

まあ、高すぎてス・ミズーラにはさすがに手を出せませんでしたが。

そういう次第なので、いきなり今後はカジュアルでイイよと言われると、若干寂しい感じもしますが、いざカジュアルスタイルで仕事となると、それはそれでらくちんですね。

とはいえ、仕事場には飛行機で出張して通ってる身なので、いい歳したオッサンがTシャツ短パンみたいな恰好で出かけるわけにはいきません。

一応大人の身だしなみとして、いかに肩ひじ張らないリラックスしたスタイルであっても、TPOはわきまえるべきですかね。

今回は、そんなこんなでビジネスシーンにおいてもカジュアル全盛の昨今、ドレスアップはしなくとも他人に不快感を与えない、ちょうどいい塩梅のキレイ目春夏ジャケットスタイルに最適なセットアップジャケット、チルコロ1901(circolo1901)のプレミアムピケジャケットをご紹介したいと思います。

チルコロ1901とは

チルコロ1901(CIRCOLO 1901) は、イタリア南部に位置するバーリのバルレッタを拠点とするブランドで、歴史あるテキスタイルメーカーS.G.L.社により展開されています。

もともとS.G.L.社は高品質な生地を供給する企業として知られ、多くのラグジュアリーブランドに素材を提供していました。

ブランドの創設者ジェンナーロ・ダルジェニオ(Gennaro Dargenio)は、20年以上にわたりテキスタイル業界で経験を積んだ後、2008年にチルコロ1901を立ち上げました。

彼が発表したスウェット素材のジャケットは、従来のテーラードジャケットの概念を覆す革新的なアイテムとして注目を集め、ブランドの象徴となりました。

そんなチルコロ1901の最大の特徴は、「イージークラシック」というコンセプトに基づいたデザイン。

これは、リラックスできるスウェット素材を使用しながらも、クラシックな仕立てを維持するという独自のスタイルを指しており、具体的には以下のような特長があります。

  • テーラードの技術を活かした縫製 
      一般的なスウェット素材の衣類はロックミシンを使用して製造されますが、チルコロ1901のジャケットは テーラードジャケットの基本に沿った縫製を施しており、ラペルのステッチや内部のパイピング処理など、細部までこだわり抜かれています。
  • アンコン仕立てによる快適な着心地
      肩パッドや裏地を省略したアンコンジャケット仕様により、ブルゾン感覚で気軽に羽織れるデザインが特徴です。これにより、セミフォーマルな場面だけでなく、カジュアルなシーンでも活躍します。
  • プリント技術による織物風の表現
      チルコロ1901は、テキスタイルメーカーとしての技術を活かし、スウェット素材に織物の風合いをプリントで再現する独自の手法を採用しています。これにより、遠目では布帛と見分けがつかないほどの高級感を持つジャケットが生み出されています。
  • 世界的な評価と展開
     チルコロ1901は、イタリアのファッション業界でも高く評価されており、世界最大級のメンズファッション見本市「ピッティ・イマージネ・ウオモ(Pitti Immagine Uomo)」に2013年から連続出展しています。このイベントを通じて、ブランドの価値や世界観が広く認知されるようになりました。ちなみに、ピッティに訪れるバイヤー等業界関係者にも愛用者は多いと言われていますね。もちろん行ったことないのでホントかウソか知りませんがw

同社の製品は日本国内でも近年、ビームス、エディフィス、バーニーズニューヨークなどの各セレクトショップや各百貨店でも取り扱われており、人気が高まっています。

私は普段忙しくて百貨店などでのんびりお買い物する機会はないですが、通勤帰りに立ち寄る羽田空港の伊勢丹ではたまに同社の新作をチェックしてます。

特に40~50歳代の審美眼を持つオッサンwに人気があるようで、ここ数年毎年入荷されていますが、売れ線のサイズはプロパー価格でもシーズンの早いうちに在庫切れになっちゃうみたいですね。 

プレミアムピケジャケット CN4660、CN4224の特長

そんなチルコロ1901の初夏向けジャケットの一つが、コットンのプレミアムピケ素材を使用したアンコンジャケットです。

今回インプレで取り上げるCN4660は、2025SSシーズンの新作で、CN4224は2024SSシーズンの新作ですが、同社のジャケットやスーツは、トレンドを追うようなデザイナーズブランドのものとは異なり、1シーズンや2シーズンで大きくテイストやスタイル、寸法を変えてくることはありません。

あくまで時代のトレンドを意識はしつつも、クラシックであり定番であり、長く着続けられるデザインを貫いているようです。

そのため、CN4660もCN4224も、年次により採用されるカラーが異なるだけで、着丈裄丈袖丈身幅肩幅など主要なディメンションはほぼ同一。

私自身、同じ46サイズで年次違いの両者を色違いで複数着持っていますが、ミリ単位から最大でも10mm台程度のサイジングの違いから、モデルイヤーによって若干フィット感が変わる程度です。

これらプレミアムピケジャケットに共通する特徴は、以下の通りです。

  • 夏場でも羽織れる薄さと軽さ
    チルコロの春夏シーズンのジャケットは、毎年さまざまな色・柄・素材のものがリリースされますが、最も薄手軽量の部類になるのが、このプレミアムピケ素材のジャケット。
    さすがに盛夏に外で着るのは暑いですが、オフィスや空港・機内、ホテルやレストランなど、空調が効いた場所で軽く羽織るのに最適です。

  • 機能的でストレスレスな着心地
    ポロシャツの鹿の子素材と同じくらい薄手のピケ素材のため通気性も良く春夏シーズンの着用に適しています。3パーセント程度のポリウレタンが混紡されているため、素材にはストレッチ性と適度なキックバックがあり、形崩れしにくく、かつ着心地は非常に軽やかで快適。また、汗をかきやすい時期故に、家庭で洗濯できるウォッシャブル性も非常に機能的で便利です。

  • クラシックなディティールながらキメ過ぎない適度な抜け感
    ディティールは中庸な幅のノッチドラペルのシングル2BにAMFステッチ、袖裏のみ裏地のある背抜き仕立てで、袖口も額縁仕様のアキミセ、胸はバルカでサイドはパッチポケットと、ディティールそのものはまんまクラシックなウールジャケットそのもの。しかしいざ着用してみると、南イタリアの軽やかな袖付けとアンコン仕立てにより、不思議と適度な抜け感が感じられます。

長期着用インプレッション

私はこのCN4224を昨年に2着、CN4660を今年3月頃に一着購入して愛用していますので、今回は暫く着てみて気づいたインプレを記したいと思います。

全体の雰囲気は最高!

一昔前、2010年代後半とかは、ジャケットもパンツもピタピタが流行ってたような気が。そして2020年代前半は、オーバーサイズが流行ってたんですかね。

しかしそんな子供だましのトレンドはどこ吹く風、チルコロのジャケットは、多少のトレンドテイストもまぶしながら、基本的なシルエットはそこまで大きく変化はしません。

とにかく、ジャストサイズで着た時のシルエットが非常に美しいですね。

高めのゴージラインに中庸でタイムレスなラペル幅、身頃はさほど絞られていないですが、CN4224は同社の他モデルに比べるとタイト目で、CN4660はCN4224と比べると微かに腰回りにゆとりが出たかのような気がします。

しかしまあ、細かいことはともかく、純粋に全体のシルエットの美しさは特筆もの。

個人的にラルディーニ、タリアトーレなどのテイストも好きですが、このチルコロはお値段半分くらいでもそれらメーカーに全く負けていない美しさとイタリアンテイストが感じられます。

似たようなカジュアルテイストのコットンジャケットやセットアップって数えきれないほどありますが、この独特の雰囲気と抜け感を出せるのはチルコロならではですね。

私はいつも、ジャケットは46サイズ、パンツは48サイズを選ぶことが多いですが、上がジャスト目で下が若干ゆとりある組み合わせにしても、リラックス感あるスタイルになり良いと思います。

サイジングは若干ムズい。

一方、結構人によっては難しいのかなと思えるのがサイジング。

チルコロのジャケットは肩が少し入った感じになるので、自ずからメーカー表記などの肩幅実寸は一般的なジャケットよりも小さい数字となります。

しかし、実際には肩が当たるくらい、タイト目ジャストで合わせた方が良いでしょう。

ストレッチ性があるため、適正なサイズ選択であれば、きつく感じたり動きにくく感じることは無いと思います。

一般的なスーツ・ジャケットの合わせ方で、肩幅で合わせてしまうと、オーバーサイズ気味になってシヤープ感が失われ野暮ったくなるとともに、布の遊びが大きすぎて却って長時間での着心地が悪く感じられると思います。

私も一度、ワンサイズアップの48サイズを試しに買ってみたことがありますが、特に胸周りのフィット感がイマイチに感じられ、すぐに売却してしまったことがあります。

パンツの方も別の意味で若干丈調整が難しくて、素材のストレッチ性故か、適正に合わせたはずの裾丈が後から長すぎるように感じることがしばしば。

コットンストレッチ故に履いているうちに若干伸びてくることをイメージして、ジャストかやや短めに仕上げておくのが無難なのかもしれません。

上記のように、ストレッチ性を加味して適正なサイズ選びをするのが若干難し目な印象ですね。

しかし、適正サイズで着こなせば非常に美しいシルエット・バランスになると思います。

着心地は文句なしに最高!

チルコロのジャケットの中でも、特にこのプレミアムピケ素材のジャケットは、適正サイズで着用すれば驚くほど長時間の着用でも疲労感が非常に少ないのが特徴です。

まるで上質なカーディガンを着ているようだと良く表現されますが、大げさではなく12時間以上着続けていても苦にならないですね。 

おそらくストレスフリーなストレッチ性の高い素材から来ている効果だと思われますが、アンコンタイプながら仕立ての良さも確実にあると思います。

細かなところですが、背抜きながらアームホール内はキュプラの裏地もあり、シャツとの滑りが良くなっているのも動きやすさに一役買っているような気もします。

ここ数年、同じようなアンコンJKTでは、ジャブスアルキヴィオのSTOROZZI+masacchoのセットアップも気に入って良く買っていますが、上着の着心地と快適性だけで比較すればチルコロのプレミアプピケの方がはるかに上だと感じています。

長い期間着られてヘビロテ間違いなし

チルコロのジャケットは基本的に毎期ベーシックなデザイン、カラーリングのものがリリースされることが多いので、当然それらは着回し力が高い定番アイテムといえるものばかりです。

セットアップで着るのももちろんいいのですが、私はジャケパンスタイルで、ジャブスアルキヴィオ、PT TORINO、INCOTEX、BERWICHなどのパンツと組み合わせて着ることが多いです。

ベーシック故に合わせるインナーやパンツとの相性をあまり気にする必要が無く、素材感やカラーコーディネートさえハズなさければ、例えばウールのドレスパンツ、チノパンツ、デニムパンツ、カーゴパンツ、テクノ系素材のイージーパンツ、ジャージーパンツ等、大抵のアイテムと違和感なく合わせることができ、非常に重宝します。

さらに、チルコロの中でも最も軽く薄いプレミアムピケのジャケット、パンツは、非常に通気性が良く軽い着心地のため、一年の中での着用可能期間が長いのも特徴です。

盛夏の屋外での着用にはさすがに暑いものの、最近の日本の気候だと4月初頭から10月末くらいまではいけるでしょうか。

真夏でも、屋内での移動や仕事が中心の方は、長時間冷房が効いた中でちょっと羽織るものが欲しいことがよくあると思います。

また、重要な会議、プレゼン、ホテルやレストランでの会食、同窓会、学校の参観日、ゴルフの会合など、厳格なドレスコードは無くてもなんとなく上着が必要なシーンもあるでしょう。

そういう時にもキメ過ぎず軽く羽織れるチルコロのプレミアムピケジャケットは最適な選択肢だと思います。

さらに長期的な観点では、チルコロは毎シーズンごとに極端にシルエットを変えてきたりしないため、一度買えば少なくとも3~4年は間違いなく着続けられるモノがほとんどです。

あまり1着をヘビロテしすぎると、生地が傷んだりするかもしれませんのでおススメしませんが、着回し力も適応力も非常に高いジャケットなので、自ずから登場頻度は増えてしまいますね。

チルコロ1901 プレミアムピケジャケット CN4660、CN4224 インプレッションまとめ

さて今回はチルコロ1901の春夏向けコットンジャケット CN4660、CN4224についてのインプレッションをお送りしましたが、いかがでしたでしょうか?

職場はもちろん、近所のコンビニへの買い物から高級ホテルでのディナーまで、一着でそつなく対応できるジャケットは、これ以外にはなかなかありません。 

どこかで、バーべーキューにギリ着ていける唯一のセットアップスーツwみたいな論評を訊いたことがありますが、まあそれだけ汎用性と適応力が高いジャケットだと言えるでしょう。

きちんと見えて、誰にも悪い印象を与えないスタイリングながら、着心地や雰囲気は超リラックス。

定番すぎる故か、今現時点のトレンドを正義と誤解している私の息子や娘のような世代からは「ダサい」と言われますが、中年にもなってそんな若者受けを気にするような人はいないでしょうw

ジャケパンスタイル初心者の方から自称ファッショニスタの方まで、非常におススメのジャケットですので、気になる方は是非試してみてください。

買って後悔することはまずないでしょう。それどころか、おそらくリピ買いしちゃうのではないかと思います。

最後に、チルコロのジャケットのセットアップパンツは、ジャケットの型番と1または2違いの数字の製品番号であることが多いです。

例えばCN4224だったら対応するパンツは「CN4223」(ノープリーツ)と「CN4226」(ワンプリーツ) 、CN4660だったらパンツは「CN4661」(ノープリーツ)といった感じです。

セットアップ購入したくても、ジャケットだけ、パンツだけ売り切れになってしまうことが多いので、シーズン早めに探しておくことがおススメですね。

プレミアムピケ以外にもチルコロには魅力的なジャケットが多数あるので、また機会があれば春夏ノーマルピケ素材、秋冬モールスキン素材・ウール素材のジャケットについても、インプレ記事を書いてみたいと思います。

ということで、今回のお話はおしまい。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

2022年以降の釣行記は姉妹サイト「スモールフィッシング」に記しています。

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大阪府在住。小学生の頃から40年以上、磯波止筏船を中心に様々な釣りをやってきましたが、2010年にウェーダー購入して以来、ほぼ毎週大阪湾奥西宮の海でウェーディングでシーバスを狙いつづけています。2020年からは本格的にメバリングとアジングにも参戦中!子持ち40代のオトーサンアングラーです。ちなみにタックルはシマノ党、車はBMW党。

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