みなさまこんにちは。
この記事を書いているのは2025年5月、ちょうどマイクロベイトのシーズンで、しかも昼潮に移行して日中の潮位変動が大きくなる季節で、デイゲームが良くなってくる時期ですね。
シーバス用メタルバイブとしてはこれまでありそうでなかったサイズ感。 |
今回はそんな初夏のデイゲーム・ナイトゲームに最適な超小型のメタルバイブレーションルアー、エバーグリーンのアイアンマービー40についてご紹介したいと思います。
エバーグリーン アイアンマービー40の特徴
アイアンマービー40は、エバーグリーンのオーシャンフリートブランドから2023年に登場したシーバス用の極小メタルバイブレーション。
こんなパッケージに入っています。パッケージも小さい。 |
兄貴分のアイアンマービー55もよく釣れるルアーでしたが、それより一回り小さくなって、まさにマイクロベイト対応といった感じですね。
どんなルアーなのか、メーカー解説文を引用してみましょう。
フォルムは極小・釣果は絶大!!
小沼正弥監修。マイクロベイト偏食や人的プレッシャーによりタフ化したフィールドでのデイゲームで、入れ喰いを狙えるポテンシャルを持つ反則級喰わせマイクロテッパン【アイアンマービー40】。
40mmの極小喰わせフォルムに、鉄板バイブならではの優れた飛距離と強波動によるハイアピールを融合!
さらに試作を重ね小沼こだわりの釣れるスイム姿勢=水平に近いナチュラルなスイム姿勢を実現することで、劇的に釣れるマイクロテッパンが完成!
最終プロトのテスト釣行では、ハイプレッシャーな都市型河川でのデイゲームで、他のルアーにバイトがないタフな状況下にもかかわらず驚異の入れ喰いで絶大な釣果を叩き出しその実力を証明。
基本的な使い方はシンプルにタダ巻きでOK。もちろん、アイアンマービーシリーズ共通の特徴・フックへのライン絡みの少なさも備えているので、リフト&フォールなど小技を利かせた使い方にも対応します。
〇【極薄&高強度ステンレスボディ】……極薄かつ高強度な0.8mmステンレスプレート採用。ハイレスポンスでキレの良いアクションを実現。
〇【極細テール採用】……空気抵抗が抑えられることで飛行姿勢が安定し飛距離アップに貢献。シーバスの口に入りやすく高いフッキング率を実現。
〇【低重心&最適ウエイトバランス】……安定した飛行姿勢により優れた飛距離を実現。安定したフォール姿勢によりフックへのライン絡みが激減。
また、流れの変化等では一瞬バランスを崩して自動的に喰わせのタイミングを演出。
〇【フロントアイ】……ボディの外側に張り出した形状によりフックの可動域が広くなり、フックが魚の口に入りやすくなると同時に掛けてからのバラシを軽減。
(エバーグリーン アイアンマービー40 製品ページより引用)
このルアーのスペックは以下の通りです。
- 全長:4.0㎝
- 自重:5.5g
- タイプ:シンキング
- リング:フロント・リアとも#1
- フックサイズ:フロント・リアとも#14
- 税別定価:1250円
実釣インプレ
このアイアンマービー40、登場時期は確か以下記事のマービー50と同じくらいのタイミングだったような気がしますが、私が初めて購入したのは2025年になってから。
ここ何回かデイゲーム釣行ができて、初めてじっくり使ってみる機会があったので、その使用感などインプレを以下で書きたいと思います。
飛距離とキャスタビリティ
アイアンマービー40は40㎜、5.5gと非常に小型軽量。
実際に手に取ってみると、数字よりもさらにコンパクトな印象を受けますね。
フックサイズは小さいですが、ボディサイズとのバランスはあっていますかね。デフォルトフックでは絡みはないですが、あまりフックサイズを大きくすると前後フックが絡んだりしそうです。 |
しかし、小型とは言え鉄板バイブの類なので、そこそこ飛距離は出ます。
同じタックルで投げたら、同じくマイクロベイトシーズンに活躍してくれるロンジンのミズキ(50㎜、5.6g)やウォーターランドのジャークソニック55(5g)などの小型シンキングミノーとくらべても、若干飛距離は出ているようです。
飛距離を優先すれば、PE0.4号とかPE0.6号にライトアクションクラスや強めメバリングロッドを組み合わせての使用がベストだと思いますが、C3000番リールにMLロッド、PE1号リーダー20LBという平均的、私のホームではやや強めなシーバスタックルでも、実用上何ら問題ないくらい飛距離が出てくれますね。
アイアンマービー40は小さいルアーですが、インフィニティのMLとステラC3000XG、PE1号といった春夏秋のデイゲームタックルで不通にキャストできます。 |
小型軽量故にぶっ飛びということはありませんが、近距離戦メインのマイクロベイトシーズンでは必要十分なキャスタビリティといえると思います。
アクションとレンジ
アクションはこの手のルアーでは王道といえるものですが、ボリュームが小さく軽いこともあり、キビキビした印象で、着水後の立ち上がりもよくテンポいいバイブレーションが手許に伝わってくる感じです。
この手の鉄板系のルアーって、大きく2分すると、がっつり引き抵抗が重たいタイプと、適度に水の抜け感のあるアクションをするタイプとに分かれるかと思いますが、アイアンマービー40は両者のちょうど中間点って感じでしょうか。
小型なので引き抵抗は軽めでありながらも、入力に対してロスなく安定したアクションをするようで、リフト&フォール時などのたちがあり、レスポンスもよいです。
モアザンブランジーノ87LML+ヴァンキッシュC3000XG+PE0.6号、このくらいのタックルセッティングなら、飛距離も気持ちよく出せますね。ちなみに巻き抵抗は大きすぎないため、ヴァンキッシュのような慣性力の低いローターの機種でも使っていて疲れにくいです。 |
水中の様子を見ることができないので確認はできませんが、メーカーによるとアクション時の姿勢が水平寄りになるようこだわっているとのこと。
この辺も、シャローレンジを攻めるルアーとしては使い勝手が良いと思います。
レンジの方は、シンキングなので当然リトリーブスピードによって任意ですが、先述のように1号クラスと太目のPEに20LBくらいのリーダーを組み合わせると、リトリーブ時のラインにかかる水抵抗がルアー自体を持ち上げてくれるため、水深40~50㎝程度の激浅ポイントでも底をすることなくリトリーブしてくることができます。
こんなシーンで有効そう!
アイアンマービー40、やっぱり強いのはマイクロベイトパターンの時ですかね。
あまり小さすぎるルアーは飛距離が出なかったりアピール力が足りないなんて言われがちですし、必ずしもマッチザベイトのサイズ感は必要ないと言われますが、まあセコ釣りっぽいですが魚のサイズを選ばなければ、小型バイブレーションってバイト数自体は増えることも多いですよね。
私はマイクロベイトシーズン、干潮回りで潮位が低いタイミングで、行き場を失ってショアライン付近に稚魚類が溜まるタイミングなどで、そのショアライン付近の浅瀬を攻略するのにドンピシャリのルアーだと思っています。
初夏の海で濁りが出ていますが、写真のような水深40~50㎝ラインでも底を擦らずに使用することができ、遊泳力の弱い稚魚が漂ってる感じを演出できるルアーです。 |
飛距離は出にくいものの、どのみちマイクロベイト(稚魚系)は沖合を泳ぐことは少ないですし、釣れるのは意外とデイでもナイトでもシャローであることが多いので、このルアーのキャスタビリティでも十分戦えます。
さらに、太目のラインセッティングなら、一般的な鉄板バイブレーションならかなり高速巻きしないといけないようなシャローでも、アイアンマービー40なら浮き気味で引いてくることができるため、近距離をテンポよく撃ってチェックしていくのにも最適でしょう。
サイズとボリュームが小さいため、連投してもスレにくいところも強みだと感じています。
ただし、フックサイズが小さいルアー、かつ釣れる魚のサイズも選べないため、ある程度バレることは覚悟しておいた方がよいでしょうね。
あまりルアーケース内で場所をとるルアーでもないので、フックが曲がってしまった場合に備えて、購入するならまとめて2~3色くらい買っておいた方がいいのではないでしょうか。
エバーグリーン マービー40 インプレッションまとめ
さて今回は2023年に登場したシーバス用としては最小クラスの鉄板バイブレーション、エバーグリーンのアイアンマービー40についてのインプレッションをお届けしましたが、いかがでしたでしょうか?
サイズがサイズだけにローテーションの主軸ルアーとなるようなタイプではありませんが、厳寒期から初夏にかけて、マイクロベイトパターンの釣りではここぞというシーンでメインを張れるくらい、実釣能力は優れたルアーだと思います。
フックが小さいですが、掛かるときはしっかり掛かってくれますね。 |
マイクロサイズながら、一般のシーバスタックルでも不満なく扱えるところもいいですね。
一口にマイクロベイトパターンといっても、稚魚の種類によってはいろんな時期に出現しますし、カタクチイワシなどは結構年間通じて産卵しており、その稚魚が回遊していたりするので、この手のルアーが活躍するシーンは主には春から初夏のマイクロベイトシーズンだと思いますが、意外とルアーケースに1,2個常備しておくと思わぬところで釣果につながるかもしれませんね。
先にも述べた通り、フックサイズが小さいので、予備も併せて2個くらいは持っておくのがいいと思います。
個人的におススメのカラーはデイでもナイトでも小さいながら目立ってくれそうな#737 ヒットマンブルーと#863 ミドキンチャートベリーですかね。
今まさに活躍時のルアー、気になる方はぜひ手に取ってみてください。
ということで、今回のお話はおしまい。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
2022年以降の釣行記は姉妹サイト「スモールフィッシング」に記しています。
よろしければコチラのサイトもご覧になってみてください。