みなさまこんにちは。
先日来、以下の通りディブル55とかジャークソニック55とか、小型ルアーのインプレばかり続けて書いていますが、最近、何かと小さいルアーにハマっています。
というのも、7月に入ってもホームの浜ではまだ結構ハクのサイズが小さく、ハクパターンの釣りで小さいルアーで良く釣れるからなんですが。
7月後半以降はぐんぐんハクもサイズが大きく成長してしまうので、それまでの時期限定かも知れませんが、そもそも小さいルアーってよく釣れますよね。
ということで、今回もそんなミニミニサイズのルアーのご紹介。
2023年に新発売となった、エバーグリーン マービー50のインプレッションです。
エバーグリーン マービー50とは
昭和63年設立、大阪市西区に本社を構え釣り用品、レジャー用品の企画製造を手掛けるエバーグリーンインターナショナルから、2023年春にリリースされたシーバス用バイブレーションプラグが、マービー50。
マービーシリーズはこれまで、70、90サイズが既にリリースされていましたが、2023年にひさびさの新サイズ追加となりました。
そんなマービー50、どんなルアーなのか、メーカーサイトの商品ページより解説を引用してみましょう。
喰わせを極めたマイクロバイブレーション。
小沼正弥監修。マイクロベイト偏食時&タフコンディション攻略で活躍するマイクロバイブレーション・マービー50。
絶妙なボディデザインとハイバランスなウエイトセッティングにより、喰わせのマイクロフォルムながら安定した飛行姿勢で優れた飛距離を叩き出し、水平に近いスイム姿勢と微波動ローリングアクションでセレクティブなシーバスのバイトを誘発。
使い方は、デイゲームでのタダ巻きやリフト&フォール、ナイトゲームでの明暗ドリフト etc.
レギュラーサイズのプラグでは無反応な状況を打破するための切り札としてお使いください。【推奨フィールド】 汽水湖・河川・河口・運河 etc…
(エバーグリーンインターナショナル マービー50 製品ページより引用)
このルアーのスペックは、下表のとおりです。
全長 | 5.0cm |
タイプ | シンキング |
自重 | 6.0g |
リングサイズ | フロント:#1・リア:#1 |
フックサイズ | フロント:#12・リア:#12 |
価格 | 1,595円(税込) |
カラーラインナップは以下の通り全10色です。
手にした印象
私が購入したマービー50は、写真の通りの3色。
小型バイブレーションも使用状況に合わせて複数カラー持っておくのが良いでしょう。 |
デイでの釣りを想定したナチュラルなメタリック系のキビナゴホロと、マイクロベイトシーズンにいかにもマッチしそうなハクピンクベリー、そしてナイトや春夏の濁り潮に適合しそうなレッドヘッドパールです。
早速開封してみると、やはり50mmというサイズだけあって、小さくて軽いですね。
しかし、ライトゲーム用の40mm台サイズのバイブレーションと比べると、やはりシーバス用だけあって小さいとはいえそれなりにボリューム感は感じさせ、水中での存在感もあることでしょう。
細部のディティールもクオリティ高く、カラーリングも秀逸です。
今回購入した中で特にいいなと思ったのがハクピンクベリー。
特にお気に入りなのがこのハクピンクベリー。適度なアピール力とナチュラルさを兼ね備えたカラーだと思います。 |
クリアのボディにベリー部分のみうっすらクリア系ピンクのカラーリングが施され、表面は銀粉仕上げになっていることで、程よくハーフクリアながらナチュラルなフラッシングも兼ね備えたカラーになっており、マイクロベイトシーズンの小さいサイズのベイトの雰囲気をイイ感じに模していて、いかにも釣れそうだと思います。
ただ、純正で装着されている#12というフックサイズは、いささか小さすぎるように感じます。
銀粉を纏った適度な透け具合が絶妙。 |
このサイズ感がフッキングにどう影響するかは、実釣で使ってみないと分かりませんね。
ということで、以下では実釣を踏まえたインプレッションを書こうと思います。
キャストフィール
マービー50のウエイトはわずか6g。
ボディが小さいため、比重という意味ではそこまで小さくはないでしょうが、さすがにバイブレーションといえども、6gというウエイトではさほど飛距離は期待できません。
とはいえ、薄型でコンパクトなボディなので、手にした時に想像するよりは飛距離は出てくれます。
飛距離の伸びを求めるなら使用するPEラインは0.6号以下が理想なのでしょうが、PE0.8号+18LBリーダーを使用しても、そこそこ実用的な飛距離はだせそうです。
また、LからMLクラス、8.6から9ftクラスの何種類かのロッドでキャストしてみましたが、9ftMLクラスのロッドでも、思った以上にキャスト時にスカスカ感を感じることは無く、まあストレス少なくキャストすることができました。
この手の小型ルアーしか使わないというのであれば、キャストフィールの良さを追求して細いPEライン+細いリーダー、ライトなタックルの組み合わせで使用するのが一番だとは思いますが、普段使いのMLクラスのシーバスロッドでもそこそこ不満なく扱えるギリギリのサイズ、ウエイトだと感じました。
アクションとレンジ
マービー50のアクションは、ロール系。
一口にバイブレーションといっても、テールを左右に振るウォブリング系のものと、ヒラヒラとボディが倒れこむローリング系にアクションが大別されると思いますが、マービー50は明らかにローリング系寄りのアクションの質ですね。
そして、そのアクションのピッチは小型ボディ故かやや高め。
とはいえ、連続したブザーの鳴動のような振動ではなく、程よく高周波といった感じで、リトリーブ抵抗も軽めです。
シンキングのバイブレーションなのでレンジは任意ですが、ここまで小さいルアーになるとPEラインの太さやリーダーの太さによって、それらに掛かる水抵抗により浮き上がりが大きくなるため、私が普段使っているようなPE0.8号+リーダー16~18LBの組み合わせでは、かなりスロー目に引いてもシャローを攻めることが可能になります。
ライバルとの比較
マービー50は、各社こぞって出している57~60mmクラスのバイブレーションプラグよりも一回り小さいボリューム感なので、意外と直接的なライバルは少ないように思います。
似た感じのものとしては、バスデイのレンジバイブ45ES、ラッキークラフトのバリッド55、パズデザインのディブル55S、マドネスのシリテンバイブ53あたりでしょうか。
ただ、レンジバイブ45はかなりライトゲームよりの印象のルアーですし、バリッドはあまり見かけないw、シリテンバイブはシリコンボディでちょっと別物といった感じなので、直接的なライバルといえばやはりディブル55Sあたりですかね。
しかし、ディブル55Sはウォブリング系のハイピッチアクションで、そこそこしっかりした引き抵抗があり「ブー」と連続したブザー音のような振動で泳ぐルアーであるのに対して、マービーの方はよりピッチの下がったローリング系アクションで引き抵抗も軽く、同じリトリーブスピードではより浅いレンジを泳がせることが可能です。
ディブル55Sも上記記事の通り、この時期非常によく釣れるルアーですが、アクションの質の違いや微妙なレンジの違いなどから、このマービー50と使い分けてローテーションしても良いかも知れませんね。
どんなシーンで有効か
上述の通りマービー50は、食わせに強くスレにくいローリング系のタイト目なアクション。
サイズもアクションも小さめということもあり、広範囲の魚に気づかせるような大きなアピール力を持つルアーという訳ではありませんが、魚が居そうと思われるところを連投して探るにはちょうどいい感じのルアーだと思います。
私自身はウェーディングの釣りでも愛用していますが、オープンエリアのウェーディングと言えども、やはり水中の地形変化が絡んでハクが付きやすい馬の背やブレイク周りの釣りで、このルアーで釣果を上げています。
マイクロベイト、特にハクパターンでは、ハクが表層付近を泳ぎ、それを少し下のレンジからシーバスが狙うという図式が成り立ちやすいので、このルアーの適度にシャローレンジを攻めやすい特性はそのようなシーンにバッチリマッチすると思います。
特に夏場に多くなるセイゴフッコを釣るには最高に強いルアーだと言えるのではないでしょうか。
小さいサイズですがハクピンクベリーで連発! |
ただ、フックサイズが非常に小さいので、アタリの数、ヒット数は多いですが、結構バレやすい印象です。
まだ試せていませんが、フックを#10サイズくらいに上げてみようかと考えているところです。
エバーグリーン マービー50 インプレッションまとめ
さて今回はエバーグリーンインターナショナルから2023年にリリースされたばかりの小型バイブレーション、マービー50についてのインプレッションをお届けしましたが、いかがでしたでしょうか?
よくあるシーバス用小型バイブレーションよりも一まわり小さく、軽いルアーで、普段使いのシーバスタックルで使うにはギリギリのサイズ、ウエイトのような気もしますが、実際に使ってみると非常にアタリが多く、良く釣れることは間違いないルアーだと思います。
釣れるサイズは選べませんが、居れば高確率で反応が得られるルアーだと思います。 |
メーカーサイトの解説文にある通り、レギュラーサイズのルアーで反応が得られない時や、魚が居るのが分かっているのに食わない時など、ここぞという場面で活躍してくれるルアーではないでしょうか。
似たサイズの既存ルアーもありますが、そんなライバルたちとも少し異なる特性で、後発かつスタンダードな外観ながら十分個性的なルアーだと思います。
マイクロベイトパターン、ハクパターンの切り札として、2つ3つ持っていても損はないと思います。
ということで、総合的なおススメ度は85点。
使えるシーズンがベイトサイズに合わせて7月くらいまでと限られてしまうからこの点数ですが、ハクパターンのデイゲームに近距離戦に限っていうならバリエーションの一つとしてまず持っておくべきでしょう。
気になる方は是非使ってみてください。
2022年以降の釣行記は姉妹サイト「スモールフィッシング」に記しています。
よろしければコチラのサイトもご覧になってみてください。