みなさまこんにちは。
メバルシーズン真っ只中、だんだん夜間の気温も安定してきて、春夏シーズンっぽくなってきましたよね。
シーバスのウェーディングなんかでは、まだ水温が冷たい日も多いため、インナーにフリースを着こんだりする日もありますが、グローブに関してはシーバスもライトゲームももう完全に衣替えの季節ですかね。
今回は、そんなこれからの暖かい季節のライトゲームに最適なグローブ、シマノのセンシティブグローブ GL-006V、GL-007Vについてのインプレッションをお届けしたいと思います。
目次[非表示]
シマノ センシティブグローブ GL-006V/GL-007V とは
シマノ センシティブグローブは、2022年春にシマノから新たにリリースされた非常に薄手のグローブ。
3フィンガーカットタイプのセンシティブグローブ3(GL-006V)と、5フィンガーカットタイプのセンシティブグローブ5(GL-007V)の2タイプがあります。
どんなグローブなのか、メーカーサイトの解説文を引用してみましょう。
素材にこだわった素手感覚グローブ
まるで素手のような新感覚グローブ。調整タブや掌の切り替えなどゴワツキやトラブルに繋がる要素を極限までそぎ落とした。掌にはスエード調レザーを採用しナチュラルなグリップ感としなやかさを追求。手の甲側はストレッチニットを採用することでタブがなくても手に沿うような装着感と糸掛かりの少なさを追求。素手と比べ少ない力でロッド操作できることで、繊細な操作やアタリを感じることに集中することができる。
(シマノ センシティブグローブ5 製品ページより引用)
このグローブの特徴は以下の通りです。
- 手の甲側は伸縮性の高いストレッチニットを採用しており、手にぴったりとフィットしながら、動きを妨げず着脱も容易
- 掌はスエード調のしなやかな装着感の生地で、素手に近い感覚のフィット感ながら、素手と比べて少ない力でロッド操作が可能
- タブやベルクロなどを廃し、手首回りの糸掛かりなどのトラブルを回避する設計
カラーラインナップは、黒(ブラック)、炭(チャコール)、灰(グレー)の3色展開。
スペック表は、以下の通りです。
品番 カラー サイズ 本体価格(円) 商品コード GL-006V ブラック M 4,200円 602206 GL-006V ブラック L 4,200円 602213 GL-006V ブラック XL 4,200円 602220 GL-006V チャコール S 4,200円 602237 GL-006V チャコール M 4,200円 602244 GL-006V チャコール L 4,200円 810267 GL-006V チャコール XL 4,200円 810274 GL-006V チャコール 2XL 4,200円 810281 GL-006V グレー S 4,200円 810298 GL-006V グレー M 4,200円 810304 GL-006V グレー L 4,200円 810311 GL-006V グレー XL 4,200円 810328
(シマノ センシティブグローブ3 製品ページより引用)
品番 カラー サイズ 本体価格(円) 商品コード GL-007V ブラック M 4,000円 810335 GL-007V ブラック L 4,000円 810342 GL-007V ブラック XL 4,000円 810526 GL-007V チャコール S 4,000円 810533 GL-007V チャコール M 4,000円 810540 GL-007V チャコール L 4,000円 810557 GL-007V チャコール XL 4,000円 810564 GL-007V チャコール 2XL 4,000円 602398 GL-007V グレー S 4,000円 602404 GL-007V グレー M 4,000円 602411 GL-007V グレー L 4,000円 602428 GL-007V グレー XL 4,000円 602435
(シマノ センシティブグローブ5 製品ページより引用)
Sサイズから2XLサイズまでと幅広いサイズ展開をしていますが、上記スペック表の通り、ブラックにはSサイズの設定が無かったり、2XLサイズはチャコールだけの設定となっているところは要注意ですね。
手にした印象
私が購入したのはGL-007Vのセンシティブグローブ5の方。
届いた製品を見た時の第一印象は、「薄い!軽い!」というものでした。
手に取ってみればわかりますが、採用されているストレッチニットは極薄のもので、おそらく過去のシマノ製品のグローブの中では最薄の素材。
さらに、掌のスエード調の素材も、かなり目に薄いです。
着用してみてもその印象はそのままで、従来のグローブとは比べ物にならないほど軽やか。
ポリウレタンが8%混紡された甲側ストレッチニットはただ薄いだけでなく非常に伸縮率も高いため、掌の曲げ伸ばし時も全くノーストレス。
ベルクロタブなどが一切ないデザインですが、素材のストレッチ性により脱着も容易。
あまりに薄く軽いので、耐久性など大丈夫なんだろうかと心配になってしまうほどですが、なるほど、これなら素手感覚のグローブと言えそうですね。
実釣インプレ
このセンシティブグローブ5を、早速春のメバリングに使用してみました。
やはり釣り場で装着していても、着けていることを忘れるくらい軽やかな感じですが、掌のスエード調の素材はなかなかどうしてグリップ力も高く、しっかりとロッドを握りこむことが出来ますね。
ライトゲームロッドでは、ヤマガブランクスのブルーカレントシリーズや、シマノのソアレエクスチューンシリーズを愛用していますが、ブルカレのEVAグリップでも、エクスチューンのCI4+素材のブリッジライクシートグリップでも、いずれのタイプでもしっかりとしたグリップ力を発揮してくれて、キャスト時のインパクトでも手元が滑るようなことは皆無でした。
もちろん、このような薄手軽量素材のグローブなので、リトリーブ時の感度面も抜群。
アミパターンのメバリングでは非常に小さなアタリが出ることも多いのですが、素手に近い感覚なので、当然これらのアタリもダイレクトに感じることが出来、見逃すことはありません。
リールハンドルを操作する方の手は、ノブをつまんだ状態でも手の甲側が突っ張るような感覚が一切なく、ストレスフリーなリトリーブ操作が可能です。
ちなみに、図らずも大雨の日にこのグローブを使う派目になってしまいましたが、雨でびっしょり濡れた状態でも、このセンシティブグローブはしっかりグリップ力を発揮してくれました。
薄手素材なので保温性、防寒性みたいなものは全く期待できませんが、濡れた後の乾きは早いため、不快感は少ないですね。
夏場など掌にも汗をかくことが多いシーズンでも、かなり快適に着用できるグローブだと思いました。
ライトゲーム、特にメバリングでは細いPEラインを使用することが多いのですが、センシティブグローブ5はベルクロなど引っ掛かる要素が一切ないデザインであるため、もちろん一度もラインが絡まるトラブルなどは発生しませんでした。
こんな釣りにおススメ
このように、実釣でも文句なしの快適性と使い勝手のセンシティブグローブですが、完全無欠のグローブというわけではありません。
まず、極薄素材を使用しているため、岩などに手をつく可能性が高い磯場での釣りなどでは、多少感度面を犠牲にしても、もう少し厚みがあって安全性に配慮したグローブの方が向いているのかなと思います。
また、防風性や防寒性は全くありませんので、春夏の釣りでは最高に快適でしょうが、秋冬の風が冷たい日の釣りには向かないでしょうね。
そういうシーンでは、以下のグローブの方が良いと思います。
また、薄手ながらしっかりしたグリップ力を得られるグローブですが、重たいタックルを用いたキャスティングゲームでは、やはりキャスト時の掌へのインパクトは大きくなるため、使えないことは全くありませんが、このグローブでは少々力不足感が否めません。
例えば、シーバスで言えばバチパターン、マイクロベイトパターンなどでの繊細なタックルでの釣りには向いていると思いますが、夏シーズン以降の比較的大きなルアー、重いルアーを投げるようなタックルでのキャスティングには、そこまで向いているとは言えないでしょう。
シーバスクラスの釣りになると、同じストレッチ素材を採用した以下のグローブが良いですかね。
上記を踏まえると、このセンシティブグローブ3/5が最も活躍してくれてその性能を遺憾なく発揮できるおススメの釣りシーンは、メバル、アジ、トラウト、バスなど、比較的ライトなクラスのルアーフィッシング、かつ春から秋シーズンの釣りではないかと思います。
特に手感度、巻感度が重要視される繊細な釣りでは、最高のパフォーマンスを発揮してくれるでしょう。
シマノ センシティブグローブ GL-006V/GL-007V インプレッションまとめ
今回はシマノから2022年に新発売されたセンシティブグローブ3/5のインプレッションをお届けしましたが、いかがでしたでしょうか。
このグローブ、なんてことはない単なる薄手のグローブと言ってしまえばそれまでなのですが、実釣を通して感じた使い勝手の良さ、快適性は抜群で、使用する季節は春夏から秋口までと限定されますが、これまでいろいろ試したグローブの中でもライトゲームへの適合性はトップクラスで、決定版的なグローブではないかと感じています。
見た目の割に結構定価が高いのが引っ掛かりますが、実際に使用してみればそんなことは忘れてしまって、洗い替え用に予備をもう一着欲しくなってしまったほど、購入後の満足度は高いです。
繊細なライトゲームの釣りにおいて、感度と操作性、トラブルレス性を重視する方には絶対おススメのグローブ。
気になる方は、是非手に取ってご自身で使用感を確かめてみてください。
2022年以降の釣行記は姉妹サイト「スモールフィッシング」に記しています。
よろしければコチラのサイトもご覧になってみてください。