みなさまこんにちは。
今週は潮がイマイチなので行けてませんが、今はメバリングがアツい時期。
個人的にメバリングをやり始めてから既に1年半ほど経過したので、最近はだんだんと釣れる場所やタイミング、状況などが分かるようになってきました。
そんなメバリングでも、個人的に大好きなのがプラッギングなのですが、その釣りのタックルで非常に重要な要素となるのが、ライン。
基本的に表層付近の浅いレンジでの勝負が多くなるメバルプラッギングでは、特にPEラインは必要不可欠なアイテムです。
そんなPEラインの中でも、今回は最近気に入ってよく使っている、東レのソルトライン® スーパーライトPEについてのインプレッションをお届けしたいと思います。
東レ ソルトライン スーパーライトPEとは
ナイロン、ポリエステルをはじめ、各種合成繊維モノフィラメント、モノフィラメントを素材とする高次加工製品などの製造販売を行う東レの子会社、東レモノフィラメント株式会社から販売されているライトゲーム専用設計のPEラインが、ソルトライン® スーパーライトPE。
このPEと同じく2018年に発表されたソルトラインのスーパーライトシリーズには、フロロとエステルのタイプもラインナップされていますね。
ただし、東レモノフィラメントは、PE編み糸の生産設備は持っていないと思いますので、このスーパーライトPEに関してのみは、自社生産ではなくおそらくどこかのメーカーからOEM提供を受けているラインだと思われます。
さて、どんなPEラインなのか、メーカーサイトの解説文を引用してみましょう。
優れた操作性と高感度 扱いやすさを追求したシルキーPEライン
ライトゲーム専用ブレイド設計により、適度なハリとしなやかさを実現。優れた操作性・キャスタビリティを発揮する。アタリや水中の動きをアングラーに明確に伝える超高感度仕様。遠投重視の細号柄展開。飛距離を最大限に伸ばし、沖のポイントも攻略可能。視認性に優れ、ナイトゲームでも見やすいゴールデンオレンジを採用。
(東レ ソルトライン®スーパーライトPE 製品サイトより引用)
このPEラインに採用されている製品加工技術は、以下の通りです。
-
FX-4:フレキシブル4ブレイド製法
一般的な4ブレイド製法をさらに進化させ、しなやかさと高強力とを高次元で発現させる製法。優れたキャスタビリティーを発揮。 -
BR-∞:ブレイド・インフィニティ
長手方向の極限均一性を目指し、高度に管理された編み込み工法で、強度ムラの徹底排除と圧倒的な高強度・超感度を実現。 -
CBC:クロス・バリア・コート
PEの為に開発した特殊バリア加工。表面平滑性を改良し、毛羽立ちを抑え込むことで「なめらかさ」を維持し、飛距離アップに貢献。
このラインのラインナップと基本スペックは、以下の通りです。
号柄 | 0.2 | 0.3 | 0.4 |
---|---|---|---|
平均lb. (Ave) | 4.5 | 6 | 7 |
平均直強力kg (Ave) | 2.1 | 2.8 | 3.2 |
長さ | 150m巻 | ||
希望小売価格(円) | 3,000 |
なお、カラーラインナップはゴールデンオレンジ一色のみの展開で、PEの直径は、日本釣用品工業会の規格に準しています。
巻いた印象
今回購入したのは0.2号。
0.2号とは言え、上記スペック表の通り引張強度は平均で4.5lbとなかなかの高強度なので、これはメバリングに良さげだということで購入した次第です。
スーパーライトPEは4本撚りPEラインですが、手触りは普通に滑らかな感触で、撚りによるざらざらした感触はありません。
また、あまりコーティングが厚くないタイプでしょうか、ラインにハリやコシは多少感じられるものの、どこかしなやかでナチュラルな感じです。
東レのラインは、日本釣用品工業会の企画に準拠しているそうですが、このラインは他メーカーのPE0.2号どうしとの手触りでの比較では多少太目に感じますが、気のせいですかね。
今回は最初にシマノの夢屋ステラスプールの1000番に、後に巻替えで以下記事のS27互換、C2000スプールに巻いてみました。
上述の通りハリやコシは強くないタイプなので、1000番のような小径スプールに巻いた場合にもラインがバラケることもなくスプールへの収まりもバッチリです。
総じて、大きな特徴は感じられませんでしたが、巻いた時の印象はなかなか良いものでした。
東レと言えば、個人的にシーバス用PEラインでNo.1だと思っているシーバスPEパワーゲームを販売しているメーカーなので、このラインにも期待してしまいますね。
実釣インプレ
早速、メバリングのプラッギングとジグ単の釣りで使用してみました。
ロッドはシマノのソアレエクスチューンS76UL-T(チューブラー)と、ソアレエクスチューンMB S76UL-S(ソリッド)の2種、リールはシマノ '22ステラC2000SHGと組み合わせての使用です。
まず、キャストフィールはさすがに細糸だけあって、ガイド抜けも良い感じで、チューブラー、ソリッドを問わず良好な飛距離が出ます。
遠投した時の風の影響も、細い分受けづらいですね。
速めのリトリーブでもスローリトリーブでも、糸鳴りが非常に小さいところが好印象。
これまで使用したライトゲーム用4本撚りラインの中では、以下記事のクレハ シーガーPEX4が最も糸鳴りが少ないと感じたラインでしたが、それと同等、あるいはそれ以上にガイドノイズは少なく感じられます。
メバリングは他の釣りと違って、スローでスティディなリトリーブを多用するため、糸鳴りが少ないことはアタリをとることに集中できるので、メリットが大きいのではないかと思います。
強度面については、このラインを使って、まだシーバスやチヌなど大型魚を掛けていないため試せていないところですが、25cm以上のメバルを釣っても全く不安を感じることが無かったので、強度表記の通り、十分な強さのあるラインではないかと思います。
耐久性は、まだ7,8釣行分程度しか使用していないこともあり、長期にわたる検証はできていないものの、 それらの釣行を経ても、ラインの色落ちは少なく、もともとコーティングが厚いわけではないラインであるため、購入直後からの使用感の変化や劣化も少なく感じられました。
それらを踏まえると、なかなか耐久性は高い部類のラインではないかと思います。
この号数がおススメ!
実釣で使用していて、非常に相性が良いなと思ったのが、とても繊細でしなやかなソリッドテイップを持ったソアレエクスチューンMB S76UL-Sと、このラインの0.2号との相性の良さ。
この組み合わせであれば、0.5g程度の軽量ジグヘッドの釣りから、マニック75やクロストリガーなど、7g台後半のメバリング用としては重量級のプラグを遠投するプラッギングの釣りまで、ワンタックルで十分カバーしてくれます。
細糸なのでジグ単でも飛距離が出ますし、重量級ルアーの遠投時にも威力を発揮してくれる。
通常、ルアーをフルキャストするために必要なラインの適正な太さは、ルアー1gにつき1ポンドと言われているため、マニック75などをフルキャストするにはPEラインは7ポンド程度、つまり0.4号くらいが適正太さになりますが、ソルトライン®スーパーライトPEなら0.2号でも、あまり力任せの鋭いスイングを多用しなければ、普通にキャストすることは可能ですし、実際一度もキャスト切れ等を起こしたことがありません。
よりウエイトのあるルアーやフロートリグなどで使用するなら、0.3号、0.4号もおススメですが、ジグ単メイン、あるいはジグ単とプラッギングをメインとするメバリングで、障害物などが少ない場所での釣りであれば、0.2号でも十分ではないかと思いますので、そのようなメバリングの釣りでこのラインを買うなら0.2号がおススメですね。
0.2号なら、アンダー1gジグ単でも活用できるので、アジングなんかでも使えそうですしね。
ソルトライン®スーパーライトPEなら0.2号でも、平均で4.5lbと、他社PEラインの0.25号と同程度の引張強度があるため、風や潮の影響を受けにくく遠投が可能といった細糸のメリットを享受しつつも、強度面でも安心でき、かなり良いとこ取りな号数ではないかと思います。
東レ ソルトライン スーパーライトPE インプレッションまとめ
さて今回は、東レのライトゲーム用PEラインであるソルトライン スーパーライトPEについてのインプレッションをお届けしましたが、いかがでしたでしょうか?
PEラインは使う人によって印象が大きく変わる製品なので、使ってみないことにはなかなかご自身の好みに合うかどうか難しいと思いますが、このソルトライン スーパーライトPE、変なクセが無くナチュラルな使用感で、強度、糸鳴りのすくなさ、トラブルレス性などPEラインに求められる各性能はまんべんなく平均点以上の、なかなか秀作ラインだと感じました。
定価3300円なので、実売価格も決して安い部類ではないですが、特にこれの0.2号は非常にバランスと信頼性の高いラインだと感じたので、他により優れたPEラインとの出会いがなければ、個人的に今後はおそらくこれをリピート買いすることになるかなと思っています。
大きな個性はないものの、安心して使うことが出来る実力派でおススメのPEライン、気になる方は是非一度試してみてください。
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