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シマノ最高峰シーバスロッド! '22 エクスセンス インフィニティ S90ML の開封インプレッション!

2022年12月18日日曜日

1.インプレ・レビュー 1.製品情報 2.ロッド 3.シーバス 5.エクスセンス 5.シマノ

t f B! P L

 みなさまこんにちは。

個人的には2021年末あたりから、出るぞ出るぞと期待していたシーバスロッド、'22 エクスセンス  インフィニティ (Exsence Infinity)がようやく2022年12月16日から出荷開始されました。

当初販売予定より遅れること2か月、ついに'22エクスセンス インフィニティが出荷されました。

もちろん私自身も、店舗での予約販売が開始されてすぐに注文を済ませていたので、12月18日には自宅に届き、新しいインフィニティとついに対面を果たすことができました。

エクスセンス∞は残念ながら以下記事に記載した通り、発売予定が10月から12月へと大幅にずれ込んだため、既に地元ではMLクラスのロッドを使った釣りのシーズンは終わっています。

既にいつもの浜からは大型のシーバスは去ったあとなので、12月中旬からの10週間程度は、メバルロッドなどフィネスなタックルを使用した厳寒期の釣りがメイン。

そういう次第なので、おそらくこのロッドの出番があるのは来年2023年の春以降になりそうで、実釣インプレ記事を書くのはだいぶ先になってしまいそうです。

しかし、'22インフィニティ、どんなロッドなのかとても気になりますよね?

ということで、今回はこのロッドの実釣抜きの「開封インプレッション」をお届けしたいと思います。

シマノ '22 エクスセンス インフィニティとは

ご存じ釣り具界の巨人、シマノからリリースされているシーバス用タックルブランドが「エクスセンス」。

そのエクスセンスシリーズのシーバスロッドの中で頂点に君臨する「エクスセンス インフィニティ」は、2017年に初代がデビューしました。

初代インフィニティは、当時のシマノが持てる技術力の粋を集め、軽さ、強さ、シャープさを追求した至高のシーバスロッドで、私自身も96レングスのMLとMの2本を愛用していました。

それから5年、二代目として誕生したのが今回この記事で取りあげる、'22 エクスセンス インフィニティ。

'22エクスセンス インフィニティのロッドケースは凝った立体裁断のものが付属します。

このシリーズのラインナップやスペック、先代との違い、採用技術などは、以下の過去記事に記載しているため、こちらもご参照ください。 

どんなロッドなのか、'22エクスセンス インフィニティ製品本体に付属するタグから、このロッドの解説文を以下に引用してみましょう。

シマノ・シーバスロッド最高峰として目指した性能は、軽くて強いことはもちろん、正確なキャストを続けられ、水中のあらゆる情報を感知でき、一瞬のチャンス=ランカーシーバスを攻略できること。「カーボンモノコックグリップ」と「カーボンシェルグリップ」は手に響き渡るような高感度を実現。「Xガイド」はトラブルレス性に優れ飛距離の向上をサポート。そして本質であるブランクスは、伝達されるエネルギーがスムーズかつ高効率にインプット&アウトプットするよう曲がりのバランスを徹底的に追及。キャストのタイミングや水中の変化を明確に把握でき、フルキャストやファイトの高負荷時においても安定感あるパフォーマンスを実現。

そして、S90MLの特性についても、同じように引用します。

S90MLの特性:操作性に優れたアイテム。7~12㎝クラスのミノーやシンキングペンシル、10~20g台のバイブレーションやトッププラグなどに対応。港湾、河川、干潟、汽水湖などで活躍。

シマノ '22 エクスセンス インフィニティ 製品タグより引用)

'22 エクスセンス インフィニティを手にした印象

今回私が購入したのは、S90MLという最も中庸なレングスのMLパワーのモデル。

90というレングスは、私の好きなウェーディングの釣りでは、飛距離と操作性のバランスに最も優れており、20年以上昔から王道のレングスとされているものですね。 

前回96のMLとMを使用していましたが、やはり普段の釣りの相棒にするなら、9.6ftでは若干長すぎると感じたため、今回はより普段使いにおける操作性の高さを考慮して9.0ftモデルを選びました。

8.6ftでもよかったのですが、完全にオープンエリアの釣りしかしないので、オカッパリにおける遠投性能も欲しいということで、操作性と遠投性のバランスが取れた9ftがいいかということでのチョイスです。

届いた箱を開封して出てきたのは、合皮とメッシュ素材のコンビであつらえられた漆黒のロッドケース。

中央には「Exsence ∞」のレターが浮き上がり、シックな外観のケースですが、どうやらこのロッドケース、平面的な仕立てではなく中に仕舞ったロッドに沿うような立体裁断で誂えられていて、表側が浮き上がったような造りになっています。

シマノらしいシンプルデザインのケースは、今回のモデルからケース内側に保証書やロッドベルトを収納できる内袋が付くようになりました。

なかなか凝ったロッドケースで、新しい試みですね。

そのケースから、早速ロッドを取り出してみます。

90レングスのMLのロッドというのは、これまでシーバス釣りでは長年にわたって何本も使ってきた仕様のロッドですが、この'22エクスセンス インフィニティの90ML、事前にイメージしていたよりもちょっと太目に感じますね。

最近まで使っていた'18エクスセンス ジェノスのS810ML/Rに比べると、だいぶバット部分の径が太いです。

'17エクスセンス インフィニティの90MLはもちろん、初代エクスセンスのS900ML/RSに比べても太く感じられます。

ティップの径も、1.7mmと、非常にシャープだった先代の1.4mm径と比べると太くなりましたね。 

もう少しグリップエンドが短い方が好みですが、一般的には長すぎず短すぎずといった感じの長さで、扱いやすいです。

今回のモデルチェンジで、外観上一番大きく変わったと感じるのがこのあたりの印象。

ブランクスのテーパーデザインが、明らかにこれまでのエクスセンス インフィニティやジェノスとは別物になっているのです。

早速継いで、振ってみます。

振ってみた感じ、やはり先代インフィニティに比べると、やや角が取れたマイルドさを感じさせる調子で、キンキンした金属的なハリを感じさせるレーシーさやシヤーブな感覚は影を潜めた印象です。

なお、ブランクス表面の仕上げは、'17エクスセンス インフィニティのようなアンサンドフィニッシュ風の仕上げではなく、'18エクスセンス ジェノスなどと同じような質感のものに変わりました。

ラインを通して曲げてみるとあのロッドに似ている

早速'22ステラ C3000XGを装着して、ガイドにラインを通してロッドを曲げてみます。

早速'22ステラを装着してみましたが、C3000XGサイズのリール装着後のバランスもなかなか良いです。おそらく4000XGなどを装着しても違和感はないでしょう。

曲げた感じ、軽負荷から中負荷までは、明らかにレギュラーファーストの曲がりを見せますね。

極軽負荷ではティップ部分が反応して、やや先調子よりかと思わされますが・・・

その曲がりの質も、反力の強さが強調された先代の曲がりに比べると若干マイルドさを纏った印象で、決してハリ感が少ないわけではありませんが、どこか強さと懐の深さを感じさせる曲がりです。

室内での曲げなので、あまり大きな負荷を掛けることはできませんが、徐々に負荷を高めていくとバットセクションまでじわっと入り込んでいき、レギュラーアクションの様相を呈してきます。

600g程度の負荷を掛けると、大きくバットセクションまでスムースに曲がりこみます。

この時に感じるリフティングパワーはとても強い印象で、初代インフィニティのような驚異的な破断強度が備わっているかどうかは分りませんが、曲げこむほどに湧き上がるような力強さを感じさせてくれます。

今回のインフィニティはS900ML/RSやジェノスS810ML/Rほどではありませんが、しっかりバット部分もしなっているようで、確かに強さを感じさせるものの、いわゆるハードバットというのとはちょっと違うようです。

なんだか、ブランクスのテーパーデザインも含めて、曲げこんだ印象は'18ワールドシャウラに近づいた感がありますね。

レングスは全然違いますが、この90MLのパワー感は2831R-2と2832RS-2を足して2で割ったくらいで、2752R-2に近いでしょうか。

ガイドシステムは理想的

この'22エクスセンス インフィニティを手にして次に目に着いたところと言えば、「Xガイド」ですかね。

'17以降に追加リリースされたエクスセンス インフィニティ(ロングレングスモデル)やエクスセンス ジェノスなどではバットガイドのみ「X-ガイド エアロチタン」が採用されていましたが、今回の'22 エクスセンス インフィニティでは、トップガイドに至るまでようやくフルXガイド化されました

バットガイドのみならず、6番、7番ガイドも円形断面の中空チタンフレームが付く金属製のXガイドエアロチタンが採用されました。

個人的にはこのX-ガイド、'20ソアレ エクスチューンシリーズでさんざん使ってきたガイドですが、実釣での使用感は非常に好印象のガイドだったため、シーバスロッドでも早く全面採用してほしいと思っていました。

フルXガイド化とはいえ、軽量薄肉金属素材のガイドリングを採用しているのはバット寄りの3ガイドのみで、あとのティップに掛けての5つのガイドはガイドフレームはチタン、ガイドリングは高靭性セラミックを採用したものになっています。 

この金属素材のリングがどのようなものかは分っていませんが、'18や'19のジェノスでもさんざん使用してきて、トラブルや不満点などは一切ありませんでしたので、実釣における耐久性、耐トラブルレス性などはSic-Sやトルザイトのガイドに比べて勝るとも劣ることはないと思います。 

また、高靭性セラミックと言われる部分のガイドリングも、明らかにSicなどより薄肉に作られており、軽量化にも貢献していそうで、これで強度や耐久性に問題が無ければバッチリなガイドだと思います。

今回のインフィニティのガイドで良かったと感じたのは、このXガイド採用に加えて、ガイドリングの径が比較的大き目のものが採用されているところ。

ティップガイドも比較的大径でライン抜けは良さそう。キャストするのが楽しみです。

小さ目のガイドフレームやガイドリングを採用した方が、シャープな使用感を感じさせるには都合がよいのですが、個人的にも実釣性能面ではやはりある程度のサイズのガイドリングの方が、ラインの抜けなどキャスタビリティの面では有利に感じているため、今回のこのガイドサイズは非常に好印象ですね。

細かい話ですが、小型のスリムタイプのスナップを使っている場合など、スナップを付けたままリールまでラインを巻きこんで収納できるので、釣行後の後片づけが楽だというメリットもありますね。 

まだキャストしていないためわかりませんが、'22エクスセンス インフィニティに採用されたガイドシステムは理想的なものだと思います。

カーボンシェルグリップとカーボンモノコックグリップ

インフィニティといえば、独特の形状であるハイレゾタイプのカーボンモノコックグリップが特徴的でしたが、先代'17モデルでは、この形状が嫌いだという方も一定数いらしたような気がします。 

個人的には、ジェノスやワールドシャウラのような真円形断面のグリップよりも、キャスト時やファイト時にロッドの回転方向の向きを把握しやすかったり肘下に当てやすかったりと結構使い勝手が良いグリップ形状だと感じていましたが、'22インフィニティでは真横から見た時の縦方向が長い、独特な多面体形状のグリップエンドにモディファイされましたね。

多面体で複雑な形状になったカーボンモノコックグリップは、室内で触ってみた感じでは非常に操作性が良い印象でした。

コレはこれで、キャスト時にエンドグリップに手を添えた時にロッドの向きを把握しやすそうで、なかなか使い勝手は良さそうだと感じました。

室内で振っただけですが、肘下へ添える動作もやりやすそうです。

もう一つ、今回のインフィニティでエクスセンスシリーズ初採用となったカーボンシェルグリップですが、これもかなり好印象。

カーボンシェルグリップであることをことさら意識させられることはなく、従来のコルクやEVAから乗り換えても違和感なくすぐに馴染めると思います。

こういう新しいフィーチャーは、実はエギングロッドやライトゲームロッドの方が進んでいて、既にカーボンやCI4+素材のハードなグリップというのはセフィアエクスチューンやソアレエクスチューンで何年も前から採用されていましたが、シマノシーバスロッドでは今回初めて採用されることになりました。

そんなエクスセンス インフィニティのカーボンシェルグリップ、ソアレ エクスチューンのブリッジライクシートのように、ガチガチのグリップというわけではなく、握りこむと微かに弾力が感じられます。

中空カーボン故の弾性もあると思いますが、どうやらこのカーボンシェルグリップの表面にはしっとり感のあるゴム様のコーティングが施されているようで、指先で押してみたら若干のクッション性があるように感じました。

このグリップ、実際に触ってみると思いのほか手になじんで滑りにくい印象で、グリップ側面には滑り止めの模様も彫られており、これまで慣れ親しんだコルクやEVAのグリップから持ち替えても全く違和感なく扱えそうだと感じました。

パーフェクションシートCI4+は段差がなく握りやすく、カーボンシェルグリップのデザインともマッチしていますね。

段差のないパーフェクションシートCi4+リールシート。

このあたりの使用感がどんな感じなのか、実釣で使ってみるのが今から楽しみなディティールです。

'22 エクスセンス インフィニティ S90ML の開封インプレッション まとめ

さて今回は、2022年末に登場したシマノ最上級シーバスロッド、 '22 エクスセンス インフィニティ のS90MLについて、開封インプレッションをお届けしましたが、いかがでしたでしょうか?

これはもう今から使う日が楽しみで仕方ない!

まだ実釣で使ったわけではないので、文字通り触ってみた第一印象を述べただけの内容になってしまいましたが、ちょっと触っただけでも先代インフィニティとは大きく異なるテイストのロッドだということが解りました

先代インフィニティは、フラグシップの名に相応しい、万人に分かりやすいハリ感、感度の高さ、強さ、軽さといったものがありましたが、今回の二代目インフィニティは、どうやらそういう分りやすい特性はなくなったような気がしますね。 

そのため、そういう分りやすい高性能ぶりや、スペック、フィーチャーに目が行く人にとっては、今回のモデルチェンジ内容は(Xガイド化やカーボンシェルグリップ化などの目新しさはあるものの)それほど魅力的には感じないかも知れません。

しかし、個人的には今回のモデルチェンジ内容は、スペック面での大きな進化は見られませんが、特にロッドの存在意義ともいえる「調子」に関しては、シマノが現在考える最高峰のシーバスロッドとは何かを突きつめた「深化」ともいうべき進化を見せてくれたのではないかという印象を持っており、理想的なロッドになったのではないかと感じています。 

具体的にどこがどう理想的であるのかは、何匹かこのロッドで魚を釣ってから、また実釣インプレ記事として書きたいと思いますので、来年春を期待してお待ちください。 

(追記)春になったので早速使ってみて、以下にインプレ記事を書きました。

ということで、今回のお話はおしまい。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。


ついに登場したシマノ最高峰シーバスロッド。一瞬のチャンスを手にするために。これまでの限界を超越するキャストフィールと感度。

2022年以降の釣行記は姉妹サイト「スモールフィッシング」に記しています。

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大阪府在住。小学生の頃から40年以上、磯波止筏船を中心に様々な釣りをやってきましたが、2010年にウェーダー購入して以来、ほぼ毎週大阪湾奥西宮の海でウェーディングでシーバスを狙いつづけています。2020年からは本格的にメバリングとアジングにも参戦中!子持ち40代のオトーサンアングラーです。ちなみにタックルはシマノ党、車はBMW党。

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