みなさまこんにちは。
季節柄最近アジングネタが多めですが、今回もアジング用品関連です。
ここのところハマっているご近所でのお手軽アジング、やればやるほど、もっとこうできれば釣りやすくなるのにと思うところがあり、いろいろ試しているのですが、その試行錯誤の一つとして、最近新たなラインを買ってみました。
今回買ってみたのは、バリバスのアジングマスター エステル レッドアイというエステルライン。
今回は、このラインのインプレッションをお届けしたいと思います。
バリバス アジングマスター エステル レッドアイとは
釣り用ラインで有名な「バリバス」は、ラインをはじめとする各種釣り用品を製造する埼玉県入間市の株式会社モーリスが1980年に立ち上げた釣り用ラインのブランド名。
2021年には社名も「株式会社バリバス」に変更されていますね。
同社はベトナムにも現地法人を持ち、その製品は世界50カ国以上で使用されています。
そんなバリバスからリリースされている、感度・強度・使いやすさに拘った次世代エステルラインが、今回ご紹介する「アジングマスター エステル レッドアイ」。
どんな特徴のラインなのか、バリバスの製品ページより引用してみましょう。
- 巻ぐせやバックラッシュを緩和する「しなやかさ」を追求し、ジグ単や軽量メタルジグの釣りに高いポテンシャルを発揮します。
- 結節強度(リーダーとの結節)は最大約90%を達成。トラブルの減少とともに、根掛かり時の回収率が大幅にアップします。(結び方等によって結節強度は異なります。保証値ではございません。)
- 白いヘッドライトで照らした際に際立って見える新カラー「レッドアイ」を採用。ガイドへの糸通しやリグの交換がスムーズに行えます。
- リールにぴったり巻ききれる150m巻。
同社からは姉妹品として「アジングマスター エステル」「アジングマスター フロロカーボン」というラインもリリースされていますね。
この製品の基本スペックは以下の通りです。
号 | LB. | 強度(g) | DIA.(mm) | 150m |
---|---|---|---|---|
0.2 | 1.15 | Ave.523 | 0.074 | ¥1,600 |
0.25 | 1.42 | Ave.644 | 0.083 | ¥1,600 |
0.3 | 1.75 | Ave.796 | 0.090 | ¥1,600 |
0.4 | 2.3 | Ave.1046 | 0.104 | ¥1,600 |
なお、比重は1.35と、エステルラインとしてはやや軽比重寄りのラインですね。
手にした印象
今回私が購入したのは0.2号。
早速、'19夢屋 ステラ 1000スプールに巻いてみました。
PEライン以外のモノフィラメントラインで0.2号という太さは、買うのも触るのも初めてですが、さすがにこのクラスになるとものすごく細いですね~。
このアジングマスター エステル レッドアイ、何となくイメージ的にはパリッとしたラインかなと思っていましたが、意外と手触りはしなやかな印象。
まあ、0.2号くらいの細さになると、正直違いがよくわかりませんが。
メーカー公表のスペックによると、他社他銘柄のエステルラインよりも若干強度が高いため、もしかして径がやや太めのラインなのかなと思っていましたが、スプールに巻いてみるとそういうわけでもないみたいです。
赤色の発色とラインの光沢感がマッチして、見た目には非常にカッコいい巻きあがりです。
0.8号フロロリーダーと結束して、強度チェックも兼ねて何度か試し切りをしてみましたが、まあエステル0.2号にしては結構強いんじゃないでしょうか。
メーカーは結束強度90%をうたっていますが、実際測定することは困難なものの、感覚的には他エステル同様結束強度面も高そうな印象です。
実釣インプレッション
さっそく、ご近所西宮でのアジング釣行で何度か使ってみました。
まず、自身初の0.2号ということで、直接他銘柄の同号数との比較はできませんが、驚かされたのはキャストフィールの良さ。
0.5g、0.6g程度のジグヘッドでも、線径が細いから当たり前なのかも知れませんが、非常によく飛びますね。
そして、操作性も抜群にいい。
潮流や風の影響が、0.25号と比べても圧倒的に少なく感じられ、ジグヘッドがより自然に沈降していくような気がします。
カウントダウンして任意のレンジに沈めてからの「チョンチョン」という誘いも、感覚的ですが非常にダイレクト感があり、ジグヘッドの存在感がより大きく感じられます。
これらは、このラインの特長というより、0.2号という太さ故の特長なのかもしれませんが。
このラインを使っている期間、アジのアタリが大きく出る日もあれば、非常に渋く細かいアタリしか出ない日もありましたが、それらの釣行で感じたラインの感度面も十分、いや、かなり優れている様子。
極小のついばみアタリや、カサっと触れただけのようなアタリ、抜けアタリなんかも、バッチリ感じられる抜群の感度です。
ちょっと大げさかも知れませんが、このラインだとアジが今どのようにジグヘッドにバイトしているか手に取るようにわかるため、バッチリいい場所に掛かるフッキングができるようになった気がします。
ラインの特性としてはYGK(よつあみ)に例えるなら、D-PETよりはハード寄りで、S-PETとは感度面では似ているけど、糸質的にはややマイルドよりということで、D-PETとS-PETの中間、ややS-PET寄りの性質といったところでしょうか。
実釣では結構大きめな、25㎝を超えるサバも何本か抜き上げましたが、0.2号でありながら全く問題なし。
このラインでそのようなサバも含めて結構な数のアジを釣りましたが、連続釣行した際の使用感の劣化もそこまで感じさせられることはなく、耐久性の面も悪くはない感じです。
これは、非常に気に入りました。
ちょっと問題?不安要素も
このラインに変えたことで、まさに水中の解像度が大きく上がったような印象で、たかがラインと思っていましたが、アジングが非常に快適に、そしてより楽しく感じられるようになりました。
もう0.3号はおろか、0.25号にも戻れないなというくらい、その使用感の差は劇的なもので、本当に素晴らしいものです。
しかし、このラインを使っていて若干不満に感じたところも。
その一つは、ナイトゲームでの視認性の悪さ。
鮮やかなレッドカラーのラインは、確かに白色の光のもとでは見やすいですが、それほど強くはない光の常夜灯下や、暗闇アジングでは、正直いって全く見えません。
釣りをしている最中は、ライン目視に頼ることはあまりないため、これはそれほど致命的ということもない不満点ですが、細いということもあり、装備品に絡んだりライントラブルを起こしたときなんかはもう最悪。
老眼が進んだオッサンが扱うには正直ちと辛いですね。
もう一つは、ライントラブルの多さ。
このラインを買ってから5釣行くらい使いましたが、そのうち3釣行でラインがぐちゃぐちゃに絡むトラブルが発生。
スプールの巻き嵩が良くなかったのか、購入してから結構使い込んだ'22ステラのラインローラーベアリングの回転が劣化してきているのか、理由は定かではありませんし、0.2号を使うのは初めてということもあり、他銘柄のラインとのトラブルレス性能を比較することはできませんが、結構な頻度でトラブってます。
上記の視認性の問題もあり、トラブった後の対処も若干しにくいため、都度ラインを切ってしまわねばならず、150m巻きを買ってまだ2週間なのに、既に60mほどを失ったと思います。
私がただ慣れていないだけかも知れないので、このラインの欠点なのかどうかは分からないですが、トラブルが比較的起きやすいハードタイプのエステル、SG S-PETに比べても、やっぱりそこそこトラブルは多めのように感じるので、あまり初心者におススメのラインだとは言いにくいかもしれませんね。
どちらかというと、細いエステルの扱いにある程度慣れた中上級者向けラインではないかと感じました。
バリバス アジングマスター エステル レッドアイのインプレッション まとめ
さて今回はバリバスのライトゲーム用エステルライン、アジングマスター エステル レッドアイのインプレッションをお送りしましたが、いかがでしたでしょうか?
使ったのが0.2号ということもあるのかも知れませんが、このライン、素晴らしい感度、情報伝達能力を持ちながら、使用感はマイルドさも感じさせ、更に引っ張り強度も高めということで、かなり魅力のあるラインだと感じています。
ただ、やはりトラブル発生頻度を考えると、どちらかというと極細エステルの扱いにある程度慣れた中・上級者向けのラインかなという気もしますね。
とはいえ、そのような点を踏まえても、やはり優れた長所を持つラインなのは間違いないので、個人的にはもうしばらく使って様子を見て、他銘柄の0.2号とも使い比べてみてから、リピート買いするかどうか考えようと思っています。
とりあえず次はこのラインを試そうかなw
ということで、アジングマスター エステル レッドアイは、いくつかの短所はあるものの、それらを補って余りある魅力にあふれたライン。
特に0.2号の1.15lbという引っ張り強度は他銘柄にはなかなかない強さなので、強度面で安心して使える0.2号エステルを選ぼうとするなら、このラインはかなり有力な選択肢になるのではないかと思います。
気になる方はぜひ、手に取ってみてください。
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