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クセの無いナチュラルな使用感!ヤマトヨテグス PEライトゲーム4 ホワイトのインプレッション

2021年10月17日日曜日

1.インプレ・レビュー 2.釣り用ライン 3.アジング 3.メバリング

t f B! P L

 みなさまこんにちは。

ライトゲーム、本当に楽しいですよね。

今はメバルはオフシーズンなので、アジングを楽しんでいますが、コレはコレで非常に楽しい。

アジングではエステルラインが主流のようですが、私はそこまで専門的にやるつもりはないので、いろいろなゲストフィッシュも合わせて楽しめるよう、PEラインを使うようにしています。

PEのメリット、デメリットはありますが、アタリが分かりやすいこと、また細くても強度に優れていて不意の大物とも安心して戦えるところがいいですね。

そういうわけで、今もベストなPEラインを探して、いろいろな銘柄を試しているところです。

今回は、そのうちの一つ、最近購入したライトゲーム用PEライン、ヤマトヨテグス PEライトゲーム4WHITE についてのインプレッションをお送りしたいと思います。


どんなライン?

ヤマトヨテグスは、滋賀県守山市に本社を置く「山豊テグス株式会社」がその正式名称で、釣り糸メーカーとしては昭和元年4月創業と超老舗。

さらにモノフィララインに関しては年間生産量が200トンにも及ぶ超大手メーカーでもあります。

今回ご紹介するPEライトゲーム4ホワイトは、そんなメーカーからリリースされているライトゲーム用の細番手PEライン。

どんなラインなのか、メーカーサイトの紹介文を引用してみましょう。

ナイトゲームでも視認性の高いホワイトをラインカラーに採用したスタンダード4ブレイドPE。あらゆる抵抗を極限まで低減する極細号数は、強風の中でも手元にアタリが伝わらなければならない繊細な釣りに、そのポテンシャルを発揮します。アジやメバル、マメイカエギングといった全てのライトゲームに対応します。

ヤマトヨテグス 製品サイトより引用)

 ラインナップは以下の通り、ホワイトカラー一色展開で、0.2号~0.8号まで、150m巻と100m巻がありますが、アジングやメバリングといったライトゲーム用に適した0.2号、0.25号、0.3号に関しては、なぜか150m巻しかないようですね。

PEライトゲーム ホワイト
150m
号数 LB. 価格 JAN
150m 0.2 3.8 OPEN PRICE 4990463307500
150m 0.25 5 OPEN PRICE 4990463307517
150m 0.3 6 OPEN PRICE 4990463307524
150m 0.4 7 OPEN PRICE 4990463307531
150m 0.5 8.5 OPEN PRICE 4990463307548
150m 0.6 10 OPEN PRICE 4990463307555
100m 号数 LB. 価格 JAN
100m 0.4 7 OPEN PRICE 4990463308446
100m 0.5 8.5 OPEN PRICE 4990463308453
100m 0.6 10 OPEN PRICE 4990463308460
100m 0.8 12 OPEN PRICE 4990463308477
 (ヤマトヨテグス 製品サイトより引用)

ちなみにヤマトヨテグス、ライン専業メーカーとしては超大手ですが、ナイロンモノフィラメント、フロロカーボン製造装置は設備として有しているものの、会社情報によるとPEライン設備は無いようですので、PEラインに関しては他社によるOEM製品だと思われます。 

 

巻いてみた印象

今回私が購入したのは、アジング用に0.25号とメバリング、アジング兼用として0.3号。

いずれの号数も、きれいなホワイトカラーで、ライトゲームで多用するヴァンキッシュに巻くと非常にカッコいいです。

というわけで、早速0.25号は1000番スプール、0.3号はC2000番スプールに巻いてみました。

1000番スプールは、SSSタイプ(スーパーシャロー)のスプールなので、ナイロン2lbがちょうど100m、PEライン0.25号なら160m巻けますが、下巻きなしでの巻き上がりはスプールエッジよりかなり(といっても、コンマ数mmの世界ですが)内側になります。

この巻き上がりは、比較的糸径を守った製品の多いクレハの0.25号と全く同じ感じ。

つまりは、世間でよく見かける「実は太目のライン」ではなく、標準的な糸径に近いタイプだと言えそうですね。 

他者の0.25号や0.3号と触り比べてみても、太いという印象はありませんので、適正太さを守ったラインのようです。

触ってみた感じは、ハリ、コシ感はあまり強くなく、適度にしなやか系のラインだと感じました。

以前このブログでご紹介したライトゲーム用ラインで言えば、YGKのXBRAIDX4やゴーセンのTINY PE AJIなどよりハリ・コシともにやや弱く、 どちらかというとクレハのシーガーPEX4RURE EDITIONに近い印象ですね。

PEラインは、ハリやコシが強い方が世間的には評価が高くなる傾向があるような気がしていますが、そのハリやコシは製造時のコーティングによるもので、使用回数とともにコーティングが剥がれ劣化していくものです。

個人的な好みとしては分厚いコーティングで購入直後だけパリパリのラインよりも、薄コーティングで使い込んでからも使用感が変わらない、しなやかなタイプの方がイイと思っていますので、PEライトゲーム4 ホワイトの第一印象はかなり目に良かったです。

 

実釣インプレ

0.25号も0.3号も、早速使用してみました。

巻いた時の印象通り、実釣でもコーティングの存在をあまり強くは感じさせない、ナチュラル目な使用感で好印象。

ほぼジグ単の釣りばかりで使用しましたが、キャスト時にもリトリーブ時にも、4本編みながらラインのざらつきをあまり感じさせず、ガイドノイズはやや控えめの部類でしょうか。

キャストやリトリーブ時のフィーリングは、コーティング強めのXBRAIDなどよりも良く感じられました。

ジグヘッドも実際良く飛んでいると思います。

ただ、他PEラインより劣るというほどではありませんが、0.3号の方は、使用後の糸ヨレがやや目立つ、つまりやや平麺化傾向がみられるタイプだと感じました。

あと、0.25号の方は、向かい風の強い日に0.6gジグヘッドを連投し続けた時に一度エアノットを発生させてしまいました。

ジグ単をされる方ならお分かりいただけると思いますが、向かい風によって生じる当て潮と、それによるレンジ降下を防ぐための軽量ジグヘッドというわけですが、強い風故にもちろんルアーウエイトによるテンションはほとんどかからず、故にラインローラーの効果も半減、長時間にわたってふわふわ巻きを続けた結果のエアノットです。

これについては、このラインの性能が悪いわけではなく、使用条件が悪いという話なので、仕方ないですね。

なお、何回か釣行した後に、ドラグチェッカーを用いてこのラインの強度測定してみましたが、0.3号で2.2kg以上の引張強度を出せたので、強度面でも安定していてまあまあ強い部類だと思います。

0.3号だと6Lbだから、引張強度2.9kgくらい出て普通なんじゃないの?と思われる方もいらっしゃるかも知れませんが、それは大きな間違い。

確かにメーカー公表値だとほとんどのラインがそのくらいの強度表記になっており、MAX表記ならさらに大きな強度としているものもありますが、PEラインに関しては、実際に強度測定をしてみると、ほとんどのラインが概ね表記の3割引き程度の強度になります。

特に、ライトゲーム用の細番手PEは、数回釣行経た後での実測値は、メーカー公表値と大きく乖離する銘柄が殆ど

実測平均で2.2kg以上出せてるのは、寧ろ強度面で優秀な部類といえますね。

ちなみに、そのようなラインの結束強度や引張強度を実測したい場合は、以下記事のドラグチェッカーを是非試してみてください。


PEライトゲーム4 ホワイトのインプレッション

今回はヤマトヨテグスのライトゲーム用PEライン、PEライトゲーム4 ホワイトのインプレッションをお送りしましたが、いかがでしたでしょうか。

PEライトゲーム4 ホワイトは、他メーカーのラインのような目立つ宣伝文句もないですし、技術特性のアピールなんかもないラインで、大きな欠点もない代わりに大きな特徴もない、悪く言えば無個性な、ごく普通のPEラインだと感じました。

こう書くと、なんだ、イケてないラインじゃないか?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、そういうわけではありません。

ここ最近このラインを使い続けてみて感じたのは、変なクセが無いが故に、非常にナチュラルな使用感で、安心して普段使い出来るラインだという事。

PEライン選びは本当に宗教じみたところがあって、結構自分でトラブルを経験したラインの事をクソ認定してしまったり、特定メーカーのラインを崇めたり貶めたりする人も多いですが、実際には国内で「PEライン」を製造できるメーカーはYGK、ゴーセン、DUEL等ごく少数に限られており、釣具メーカー各社から出ている多数のPEラインも実はほぼこれらの会社で作られているOEM品

なので、「バリバスのPEは神」とか「シマノのPEはクソ」とか決めつけて言うこと自体、実は結構おかしなことだったりするんですよね。

実は中身は同じOEM品だったりすることも多々ありますし、逆に一つのメーカーが銘柄ごとに複数メーカーにOEM提供してもらってることもありますし。

40年以上釣りをしていて強く感じることですが、昨今の釣り具全般に言えることとして、蘊蓄先行型の消費者、つまり実釣するより釣具語りが好きな人が多いからか、どんどんメーカーの宣伝行為も蘊蓄が多く、奇を衒った表現やポエム、摩訶不思議なテクノロジーワードで埋め尽くされ、ややこしい内容になってきているように感じます。

おっと、かなり本題から話が逸れてしまいましたが、そういう宣伝と蘊蓄が溢れかえるPEライン界隈にあって、ヤマトヨテグス PEライトゲーム4 ホワイトは、饒舌ではないけれども基本に忠実な実力派。

ラインの本質を分かる方なら、普通の良いラインだと思えるものだと思います。

ライトゲーム用の細番手PEは、摩耗による劣化が激しく初期性能の維持が難しい部類のものであることに加え、ライトリグを扱うが故にトラブルがつきもの。

よって、このくらいお手頃な価格のものを頻繁に交換する運用の方が、投資対効果も最大化できますよね。

書き忘れていましたが、PEライトゲーム4 ホワイトの白のラインカラーはナイトゲームでの視認性も良くて、とても扱いやすいですよ。

気になる方は是非使ってみてください。


●細号数から4ブレイド設計。高バランス設計が、より快適な操作性を可能にしました。●極細PEは、水中での抵抗も抑え、今まで獲れなかったバイトも捉えます。●ラインカラーはスーパーホワイト。ライン軌道が見えやすく僅かなラインの動きも察知します。

2022年以降の釣行記は姉妹サイト「スモールフィッシング」に記しています。

よろしければコチラのサイトもご覧になってみてください。

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大阪府在住。小学生の頃から40年以上、磯波止筏船を中心に様々な釣りをやってきましたが、2010年にウェーダー購入して以来、ほぼ毎週大阪湾奥西宮の海でウェーディングでシーバスを狙いつづけています。2020年からは本格的にメバリングとアジングにも参戦中!子持ち40代のオトーサンアングラーです。ちなみにタックルはシマノ党、車はBMW党。

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