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傑作中の傑作ルアー!ロンジン フランキー90のインプレッション

2021年6月4日金曜日

1.インプレ・レビュー 2.ルアー 3.シーバス

t f B! P L

 みなさまこんにちは。

今年も既に6月に入り、完全にデイゲームのシーズンですね。

シーバスでデイゲームと言えば、個人的に一番楽しいと感じるのはやはりプラッギング。

今回は、特にデイプラッギングで毎年抜群といえる釣果を出してくれる名作ミノー、ロンジンのフランキー90について、インプレを記したいと思います。

 

どんなルアー?

フランキー90は、ルアーメーカーであるロンジンから2016年に発売された、全長90mm、重量13gのリップ付きフローティングミノーです。

先発でリリースされていた対ランカー向けとしても有名な、フランキー120のダウンサイジング版。

ボリュームある頭部から徐々にテールにかけて細くなるフォルムは、フランキー120のそれを忠実に受け継いでおり、一目見れば兄弟分だと分かります。

しっかり肉厚のリップは中央部にカップ状のくぼみがあり、いかにも水受けが良さそう。

リップの色が透明でなかったら、結構コモモ2やエスフォーに近い顔立ちをしてるかもしれません。

さて、どんなルアーなのか、メーカー説明文から解説を引用してみましょう。

ランカーハントミノーとして活躍する『フランキー120㎜』のコンセプトを濃縮継承したフランキー90㎜は、水掻きが強くアピールの大きな泳ぎでありながら、ボディシェイプとウエイトバランスの絶妙なバランスを追求。それにより、強い流れに対してもリップレスミノーのように水を受け流すことで引き重りなく巻いてこられる使い勝手の良さと、シーバスを魅了するハイアピールアクションというふたつの要素を完全両立。絶妙なボディ形状により、強い流れでも飛び出さないよう設定。120㎜と比べてよりブレのない飛行姿勢と飛距離を実現し、泳ぎ出しも極限まで早く作り込みました。

90㎜の潜行深度は水面直下から60㎝(潮の干満による潮位の変化や、リアクションの変化に素早く広く対応するためのレンジ設定です)。潜行速度を速めることで、泳ぎ出しの早さと相まって狙いたいレンジまで最速で到達することが可能となり、性能面でも大幅にパワーアップ。アクションは120㎜同様、低速巻きではロールアクション、中速巻きではタイトウォブンロール、高速巻きになると超ハイアピールワイド系ウォブンロール。リトリーブ速度に応じて可変アクションを誘発させ、流れの変化を敏感に感知するのと同時に、アクションの変化で自然な食わせの間を演出します!

(ロンジン フランキー90製品サイトより引用)

もうひとつ、製品パッケージ裏面には別の解説もあるので、こちらも引用してみます。

フランキー120mmの持つ特徴はそのままに、さらに使いやすさを追求したセンシティブ・サーチベイト!

【飛び】フランキー120mmの飛距離・性能をさらに追求し、よりブレないワンランク上の安定した飛行姿勢を実現。90mmのプラグとは思えない飛距離がアングラーのアドバンテージとなり、小規模河川から広大な干潟まで、幅広いポイントで使用できます。

【泳ぎ】フランキー120mmのコンセプトを濃縮継承したフランキー90は、着水後の泳ぎだしを極限まで作り込んだ設計。着水後すぐに狙いたいレンジまで到達し、足元までしっかり泳ぎ切るので、小場所の攻略にも使いやすい設計となっています。

(フランキー90 製品パッケージ裏面より引用)

 

キャストフィール

90mmサイズで自重13gと、同クラスに比べると若干重量がある方に分類されるミノーですが、キャストフィールは至ってナチュラルで、ルアーが素直に飛んでいく感覚です。

感覚的に飛距離は50m強といったところで、このサイズとウエイトにしたら平均をやや上回る方ですかね。

ウェイトボールは比較的小さいタイプで、キャスト時にその存在をあまり意識させられませんが、固定重心ミノーを投げる要領でしっかりウエイトを胴に乗せたキャストをしてやれば、思った通りの飛距離を出してくれます。

くるくる回ってしまうようなこともなく、飛行姿勢はかなり良い部類です。

どちらかというと、重量そのものや重心移動機構など仕組みで飛ばすというよりも、空力デザインの良さで飛距離が出るという感じのルアーですね。

昨今の複雑な重心移動機構を搭載したぶっ飛び系ミノーに比べると、後半の伸びは少なく感じられますし、絶対的な飛距離もそこまで出ないような気がしますが、ナチュラルなキャストフィールと秀逸な飛行姿勢、そして安定した飛距離は、実用上まず不満に思うところはありません。

 

アクションとレンジ

このルアーを長らく使っていて、本当に素晴らしいなと思うのがそのアクション。

低速ではロール系、速度を上げるにつれてタイト目なウォブンロールから、徐々にワイドなウォブンロールにアクションが変化していく、いわゆる可変アクションのルアーなのですが、この中速付近のアクションが特に素晴らしいです。

言葉で表現すれば「ウォブンロール」なのでしょうが、その泳ぎの質は、体の中心を軸にしてバタバタ動くような類のものではなく、ボディ全体をくねらせながら滑らかに蛇行するような艶かしいアクション

他のルアーに例えるならアイマのサスケSF-95の中速リトリーブ時の泳ぎに近いような気もします。

サスケに比べると全長は5mm短いものの、フランキー90の方が側面積が大きくボリューム感があるため、フラッシング効果はより高そうで、また大型リップを搭載しているため、水を掻く力もフランキーの方が圧倒的に大きい。

つまり、サスケSF-95をよりハイアピールな力強い泳ぎにしたような感じですね。

リトリーブ抵抗は結構重めの部類で、かなりはっきりしていながらも、適度に水を受け流しているのか、どの速度域でも過剰な引き重りを感じさせず、心地よい引き心地です。

リップやボディデザインの良さからきているのだと思いますが、大き目のリップも含めてボディ全体でしっかりと水を掴み、受けるため、他のルアーに比べるとリトリーブ中の流れの向きや強弱変化がかなり捉えやすく、圧倒的に流速感度に優れたミノーだと思います。

また、立ち上がりのレスポンスもかなり良く、極低速のリトリーブから確実にアクションをしてくれて、また高速リトリーブになるにつれてアクションの幅は大きく暴れ気味になりますが、動きが破綻したり水から飛び出すような事もありません。

リップの水受けはかなり良いので、着水後素早くリトリーブすれば、狙ったレンジに素早く到達させることができるというのも特徴で、そこからのレンジキープする能力もかなり高めですね。

リトリーブ速度を変化させることで動きも大きく変わるため、意図的に巻き速度を変化させることでアピールできるのも良いですし、流れの変化に差し掛かった時にルアーが勝手に挙動を変えてアピールしてくれるところも非常に優れた能力だと思います。

この辺りの特性は名作フランキー120の泳ぎを忠実に再現していると言えそうですね。

また、このフランキー90でもう一つの特筆すべきは操作感の良さ。

リトリーブスピードの変化に対して、アクションの幅やレンジの深さがリニアに対応してくれる使用感で、引き抵抗の違いによってルアーの泳ぐ状態を把握しやすいということもあり、慣れれば使い手が意図した通りのアクション、レンジで泳がせられるという強みがありますね。

レンジに関しては、ウェーディングでロッド水平にしてミディアムリトリーブで使ったときには水面下およそ30cm〜40cm前後を泳ぐといった感じでしょうか。

メーカー公表値ではレンジは水面直下〜60cmとされていますが、常用域では60cmまで潜航することはほぼ無く、ロッドティップを下げたり、ダウンクロスでリトリーブした時のレンジだと思います。

同じサイズ感のルアーでは、アイマのコスケSF-85の少し上くらいのレンジを泳ぎ、思ったよりもシャローレンジが得意なルアーだという印象です。

 

どんなシーンで有効か?

年間を通じてシーバスがよく捕食対象とするベイトサイズに近い90mmというサイズ、そしてアピール高めな力強いアクション、レンジキープ力に優れておりかつ流速感度が非常に高いとあって、フランキー90はとても使い勝手がよく、河川、港湾、干潟、運河、小場所と、使うシーンを選ばない高い汎用性を持つルアーだと思います。

個人的には、湾奥干潟でのウェーディングゲームにいつもこのルアーをメインに使っていますが、スレた都市部の湾奥干潟とはいえ、オープンシャローのサーチでは、やはり魚にルアーの存在に気づいてもらうことは重要。

最近はロール主体だったりI字系だったりと、スレたシーバス相手という触れ込みで地味系アクションのルアーが多くなってきたりしますが、よく釣れるルアーの王道は、昔から言われている通りやはり「よく泳ぐ」「よく動く」ことだと思います。

まさにその基本形とも言える泳ぎを見せてくれ、小型なシルエットながら大きく水を掻いて力強くアピールしてくれるフランキー90のアクションは、ルアーアクションの理想系といえると思います。

120mmクラスでは見切られ安いデイゲームでは、この90mmというやや小粒のサイズ感でありながらアピールに富んだこの泳ぎというのが、スレにも強く非常に有効と感じています。

そういうルアーであるため、私のホームグラウンドでは特にイワシ系、稚鮎、イナっ子などがメインベイトになっている時はシーズンを問わずベストマッチで、使い心地が良く流速感度に優れるため、釣れる流れを探るプラッギングではついて多用してしまうというのもありますが、その日の釣行の第一投目から最後までこのルアーを投げ続けることもしばしば。

それだけ投げ続けても釣れますし、ルアーローテーションをしていても、このルアーに戻したとたんにヒットするという事もままあるくらいです。

その日の活性が高い場合も低い場合も関係なく良く釣れるという印象で、「今日はダメか」と思うような日でも、信じてこのルアーを投げ続けていれば釣果につながったという経験も少なくありません。

小場所、クローズドエリアの釣りでももちろん活躍してくれるルアーだと思いますが、やはりどこに魚がいるかわからないオープンエリアでのサーチで、圧倒的な強みを発揮してくれるルアーだと思います。

 

ロンジン フランキー90 インプレまとめ

今回はロンジンのフランキー90についての実釣インプレをお送りしましたが、いかがでしたでしょうか。

このルアーの特徴を簡単にまとめると、以下のようになります。

  • 空力特性がよく安定した飛行姿勢と飛距離
  • 水をしっかり掴みリトリーブ抵抗は大き目で、流速感度に優れる
  • 小粒ながらアピール力に富んだ力強い泳ぎ
  • 比較的ベイトの種類や魚の活性を問わず釣果が出る
  • 特にオープンエリアのサーチには圧倒的に強い

個人的には、2018年の購入以降、毎年デイプラッギングでのヒット率はこのルアーがナンバーワンで、数あるシーバスルアーの中で最も信頼するルアーです。

なお、私見ですが、よく泳ぐルアーは、一般的にはリップが大きくなる傾向があると思います。

昨今のぶっ飛び系ミノーにあるような小型のエアロリップは、飛距離面では非常に優秀ですが、泳ぎの面ではどうしてもこのフランキー90のような力強い泳ぎを出すことはできません。

飛びと泳ぎは、ある意味ルアー作りの上ではどちらかを立てればどちらかが引っ込む、トレードオフの関係にあるのでしょうね。

そんな中、このフランキー90は、若干「泳ぎ」に振った感はあるものの、飛びの良さと泳ぎの良さを高い次元でうまくバランスさせている、かなり練られて作り上げられた完成度の高いルアーだと思います。

フランキー90は、ハイアピール系ミノーとしては比較的スタンダードな特性で、セールス面での目立つ特徴や売り文句はありませんが、キャスタビリティ、操作性、アクションいずれにおいても基本性能が高く、非常にバランスよく作り込まれており、シャローミノーとしてはまさにローテーションの主軸となってくれるようなルアー。

特にプラッギングのデイゲームでとにかく一匹釣りたいという初心者の方にも最初のミノーとしておススメの一本。

一本、いや、複数本持っていても決して損はない名作ルアーだと思いますので、気になる方はぜひ一度手にとってみてください。


フランキーの持つ得料はそのままにさらに使いやすさを追求! ●ランカーハントミノーとして活躍する『フランキー120mm』のコンセプトを濃縮継承したフランキー90mmは、水掻きが強くアピールの大きな泳ぎでありながら、ボディシェイプとウエイトバランスの絶妙なバランスを追求。それにより、強い流れに対してもリップレスミノーのように水を受け流すことで引き重りなく巻いてこられる使い勝手の良さと、シーバスを魅了するハイアピールアクションというふたつの要素を完全両立。絶妙なボディ形状により、強い流れでも飛び出さないよう設定。120mmと比べてよりブレのない飛行姿勢と飛距離を実現し、泳ぎ出しも極限まで早く作り込みました。

2022年以降の釣行記は姉妹サイト「スモールフィッシング」に記しています。

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大阪府在住。小学生の頃から40年以上、磯波止筏船を中心に様々な釣りをやってきましたが、2010年にウェーダー購入して以来、ほぼ毎週大阪湾奥西宮の海でウェーディングでシーバスを狙いつづけています。2020年からは本格的にメバリングとアジングにも参戦中!子持ち40代のオトーサンアングラーです。ちなみにタックルはシマノ党、車はBMW党。

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