みなさまこんにちは。
最近メバリングにハマっていますが、アジング、メバリングなどのライトゲームは、特に繊細なタックルでターゲットを狙うってところが本当に楽しいですね。
繊細なタックル、リグを使うが故に、僅か数インチのロッドレングスの差やちょっとしたラインの太さの違いや、0.数グラムのウエイト差など、ごく細かな「微調整」が、釣果に関わってくるという側面も強いかと思います。
今回この記事でご紹介する、シマノ夢屋CI4+シングルハンドルも、そんな「微調整」の一要素。
ステラC2000SHGに夢屋CI4+シングルハンドル(40mm)、夢屋I SSタイプハンドルノブを装着した様子。 |
しばらく実釣で使ってみたので、今回はこのハンドルのインプレを記したいと思います。
どんなハンドル?
夢屋 CI4+シングルハンドルは、シマノの純正カスタムパーツブランドである「夢屋」から2020年に発売された、CI4+素材を使用したカスタムハンドルで、ステラ、ヴァンキッシュ、ツインパワーをはじめ、’18ステラ以降に登場したシマノスピニングリールに幅広く装着可能です。
(シマノスピニングリールのハンドル互換性表はコチラ)
外観は’19ヴァンキッシュにデフォルトで装着されているハンドルと全く同じデザインで、軸ツバのカラーリングがゴールド加飾の施されたシルバーに変わるだけですね。
左がヴァンキッシュC2500SXGの50mmハンドル(H-11互換)、右が夢屋CI4+シングルハンドル40mm(H-10互換)。デザインはほぼ同一で、適合リールサイズの違いから軸ツバ部分の長さと形状に差異があります。 |
ただ、’19ヴァンキッシュのハンドルの軸は、軽量化のためチタン素材が使用されていますが、見た感じ、この夢屋
CI4+シングルハンドルの軸は、ステラなどと同様のステンレスが採用されているようです。
このハンドルのラインナップは、下表のとおりです。
スペック | ||||
---|---|---|---|---|
品番 | 35mm | 40mm | 45mm | 50mm |
自重(g) | 15 | 17 | 18 | 19 |
長さ(mm) | ||||
ベアリング数BB | 2 | 2 | 2 | 2 |
本体価格(円) | 9000 | 9000 | 9000 | 9500 |
商品コード | 040275 | 040282 | 040299 | 041111 |
これらのうち、35mm、40mm、45mmの3機種が、シマノの1000番、C2000番に装着可能な、ハンドルタイプ「H-10」のもので、2021年に追加発売された50mmものだけが、C2500番以上のサイズに装着可能な、ハンドルタイプ「H-11」のものになります。
H-10互換の3機種は、’19ヴァンキッシュC2000SHGなどに装着されているパドルタイプのノブが装着されており、H-11互換の50mmタイプのみ、同じパドルタイプでもステラのC2000番やC2500番に装着されているタイプのノブが装着されています。
装着してみた印象
今回私が購入したのは上記ラインナップのうち、40mmタイプのもの。
’20ツインパワーC2000SHGや、’18ステラC2000SHGに装着してみました。
’20ツインパワーC2000SHGに装着した様子。スプールはコンプレックスカラーの夢屋C2000F6カスタムスプールです。 |
写真でも見て頂けるとおり、ツインパワーには非常に良く似合うと思います。
’18ステラC2000SHGに装着した様子。スプールは夢屋ステラ1000スプールです。 |
ステラについては見た目の好みが分かれるところかもしれません。
記事冒頭の写真のように、デフォルトのシルバー基調のスプールと合わせると、少しハンドルが悪目立ちするかもしれませんが、上の写真のように、ゴールド加飾の入った夢屋のステラスプールであれば、ハンドル軸ツバとスプール切削面に施された微かなゴールドのアクセントカラーどうしが非常にマッチして、良く似合うと思います。
また、カーディフカラーやソアレカラーのスプールとは抜群に相性は良く、ガラッとリールをかっこよくイメチェンすることが出来ますね。
’20ツインパワーC2000SHG+カーディフカラーの夢屋1000スプールに合わせた様子。もはや元のリールが何なのかわからないですが、個人的には非常にかっこいいと思います。 |
’18ステラC2000SHG+ソアレカラーの1000N4010スプールに合わせた様子。これもいかにもライトゲーム専用機といった外観になり、個性的ですね。 |
一方で、もともと黒ベースのヴァンキッシュに関しては、このハンドルは正直あまり似合うとは言えないですかね。
’20ヴァンキッシュC2500SXG+カーディフカラーの夢屋スプール1000に合わせた様子。写真のようにゴールドが入ったスプールであればさほど違和感ありませんが、黒一色のヴァンキッシュのボディ+スプールに対しては、装着することでシルバーの軸ツバ部分がそこそこ目立つため、あまり似合っているとは思えませんね。 |
ヴァンキッシュだけをお使いの方で、予備スプールも黒しか使わないという方であれば、ハンドルの長さを変えたい場合、黒基調の純正ハンドルをパーツ取り寄せ購入した方が良いかもしれません。
実釣インプレッション
ステラやヴァンキッシュ、ツインパワーに、ステラ用ハンドルとこのCI4+シングルハンドルを順番に付け替えて巻き心地の変化などを試してみましたが、使用感に対する影響は、ヴァンキッシュのハンドルを使った場合とほぼ同等です。
実釣で得られるメリットが大きいハンドルだと思います。 |
ハンドル自体が軽量かつ低慣性であるため、同じレングスのハンドル使用時に比べると、巻重り感が軽くなるのと、巻き続けるときの慣性力が明らかに軽減することが、体感差として感じられます。
これは、クイックレスポンス系でもコアソリッド系でも同じですが、より軽量な、またより引き抵抗の小さなルアーを扱う場合に、違いがより分かりやすいと思います。
今回私が購入したは40mm(H-10タイプ)と、ライトゲーム向けのサイズですが、ステラやツインパワーのC2000SHGでは、デフォルトの45mmハンドルよりも5mmも短くなるため、巻き感は標準状態より若干重くなります。
回転半径が短くなるのでコレは当たり前ですが、その分、ラインに掛かる抵抗や荷重の変化はより敏感に感じられるようになります。
また、回転半径が小さいことは同時にブレの少ないリトリーブにもつながるため、一定速度のデッドスローリトリーブなどは劇的にやりやすくなりますね。
実釣では、シーバスやチヌ、メバルなどを何匹もこのハンドルを使って釣りあげました。
中でもシーバスはライトゲームタックルに似つかわしくないサイズのものも釣りましたが、まったく問題なくファイトできますね。
もちろんタックルのトータルバランスに依存しますが、40mmレングスのハンドルでも、70クラスのシーバスともなんら問題なく戦うことが出来ます。 |
少なくとも私の使っている40mmレングスのハンドルについては、CI4+素材であるが故に剛性不足を感じるなんてことは全くありませんでした。
まあ、ライトタックルなのでドラグフルロックでごり巻きするようなシーンが無いためそう感じたのかもしれませんし、C3000サイズ以上で多用される55mm以上のハンドルなど、長いタイプのハンドルであればCI4+よりも剛性感がある金属製の方が良いのかもしれませんが、このハンドルでラインナップされている50mmレングス程度までのものであれば、まず安心して使える十分な剛性感があると思います。
なお、この記事の装着写真では、ハンドルノブを以下の夢屋ハンドルノブ I SSタイプに交換しています。
ライトゲームでは非常に巻感度の上がるノブで、特にショートタイプハンドルとの相性は最高に良いため、おススメです。
ハンドル互換性に関する疑問点
実は私、手持ちのステラとヴァンキッシュのC2500SXGのハンドルをもっとセンシティブな短いものに交換できないかと考えて40mmタイプを購入したのですが、C2500サイズのハンドル互換性表記は「H-11」。
よって、40mmタイプの「H-10」互換ハンドルとは互換性がないことに、購入後になって気づいてしまった次第。
結局その後、ツインパワーとステラのC2000サイズを購入したので、結果的に無駄な出費にはならなかったのですが、実はH-11互換のボディにH-10のハンドルを装着しても、意外と問題なく使えるのでは?との疑問点が沸いてきました。
というのも、実際にこの40mmサイズのハンドルを、C2500サイズのヴァンキッシュのハンドルと比べてみても、軸ツバ周りのサイズ感が違うだけで、軸ネジの太さやピッチなどは全く同じものに見えるからです。
’19ステラC2500SXGに、デフォルトのハンドルを装着した様子。ボディ本体のハンドル付け根部分と、ハンドル軸ツバとの隙間は約0.8mm程度と狭いです。 |
’19ステラC2500SXG(H-11互換)に夢屋CI4+シングルハンドル40mm(H-10互換)を装着した様子。明らかに本体とハンドルとの間の隙間が大きくなってしまいますね。 |
コチラは上記と同様、’20ヴァンキッシュC2500SXGに装着した様子。機能面では問題なさそうですが、隙間は上記写真と同じく、1.6mmくらいできてしまいます。 |
そこで、実際にこの40mmハンドルを装着してみたのですが、普通に問題なく装着できて、巻くこともできますね。
気になるのは、軸ツバと本体との間の隙間(約1.6mm)が、H-11タイプのハンドルを装着した時(約0.8mm)と比べて、倍くらい大きくなってしまうというところくらいでしょうか。
一応目視で確認したところ、ハンドル軸そのものの入る長さにはほぼ変わりなさそうですし、防水のためのゴムパッキンもちゃんと本体側に入り込んでいそうなので、機能性の面でも問題はなさそうです。
小さいリールに長くて大きいサイズのハンドルを装着した場合は、てこの原理でねじ込む力が掛かりすぎ、ギアパーツやボディの破損につながるかもしれませんが、C2500程度の小さいリールにC2000程度用の小さく短いハンドルを装着する分には、問題なく使えるのかもしれませんね。
もちろん、互換性表記上は「互換ナシ」扱いなので、あくまで装着は自己責任になりますのでご留意ください。
夢屋CI4+シングルハンドル インプレッションまとめとおススメモデル
さて今回は夢屋のカスタムハンドル、CI4+シングルハンドルについてのインプレッションをお届けしましたが、いかがでしたでしょうか。
リールのハンドルは、リールをカスタムする際に、巻き心地や使用感に大きく影響する非常に重要なパーツですが、このCI4+シングルハンドルもやはり、装着することで実釣における使用感を大きく変えてくれるパーツでした。
今回インプレしたのは40mmH-10互換という、比較的ショートなタイプでしたが、ライトゲーム用にお考えの方には、一番おススメなのがこのレングス。
理由は、アジング、メバリングなどで多用するスローリトリーブに適した長さであり、巻き感度面でも優れていると同時に、咄嗟のリーリング時などにおける操作性も損なわない、うまくバランスが取れた最良のレングスであるためです。
メバルプラッギングなどデッドスローリトリーブを多用する釣りではかなり有効! |
より短い35mmタイプの方がよりセンシティブにはなりますが、HGに使うには巻重りが大きすぎて実用的ではありませんし、短すぎるハンドルは咄嗟の動作時にノブを探してしまうような感じになってしまうため、操作性の面でもあまりお勧めはできません。
この35mmタイプはノーマルギアかPGリールで、絶えずノブに指先が触れた状態でただ巻きを続けるという使用状況でのみ活躍するレングスだと思います。
45mmタイプに関しては、ステラもツインパワーもC2000HGサイズはデフォルトで45mmを採用しているため、デフォルト状態の操作感を変えずに軽量化、低慣性化を図りたい人には良いかもしれませんね。
50mmタイプは、H-11互換ということで、ステラやヴァンキッシュのC2500サイズ以上、ツインパワーの2500サイズ以上に装着するタイプですが、個人的にはシーバスフィッシングで多用するC3000サイズのリールで、バチパターンやマイクロベイトパターンシーズンなど、比較的小型ルアーを多用する時期のナイトゲーム、スロー中心の釣りに使うのが良いのではないかと思います。
このクラスの、特にXGタイプのリールは、ほとんどがデフォルトで55mmハンドルを装着していますが、55mmは回転半径が大きくなり、どうしてもバチパターンなどの繊細な定速・低速リトリーブでは大味になり感度面でもイマイチになってしまいますが、50mmCI4+シングルハンドルならナイトで多用するそんなリトリーブに非常にマッチしてくれると思います。
そういうことで、まとめると、ライトゲーム用には40mmタイプ、シーバスのナイトゲーム用には50mmタイプがおススメ。
見た目だけではなく、使用感の違いでシーンによって使い分けが可能なCI4+カスタムハンドル、シマノ製故に安心してリールをカスタマイズできるパーツなので、気になる方は是非手に取ってみてください。
この記事でご紹介した40mmタイプのハンドルはコチラです。
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