みなさまこんにちは。
もう残りの仕事人生、あと10年くらいは出張生活はたぶん変えられないなということで、最近いかに快適にこの出張生活をこなせるか、を考えるようになってきました。
どうせ仕事するなら、機嫌よく気分よくやりたいですもんね。
ということで、先日以下記事に書いた通り、今年は出張用のキャリーをこれまでメインに使用していたTUMIのものから、RIMOWAに持ち替えました。
このRIMOWAのクラシックキャビン、さすがに100年以上の歴史を持つメーカーの製品だけあって、非の打ちどころのない使い勝手の良さと質感。
また詳細なインプレは改めてレビュー記事として書きたいと思いますが、買って大満足どころか、もっと早くに買っておくべきだったとマジで後悔したくらい、出張生活が快適になりました。
ただし、リモワのようなアルミ製ヒンジ式のスーツケースは、空港などでちょいと荷物を出したいとき、例えばラウンジでちょっとノートPC取り出して仕事したいときなんかには意外と不便。
なので、空港や移動中でちょっと取り出したいものなどを収納するため、以下記事に書いたAniaryのトートバッグをセットで使用していました。
こちらも手に馴染み使い勝手抜群、レザーの質感や縫製も満足いくもので、買って良かったと思える逸品でしたが、一つ残念なのは、やはりスーツケースとセットしての移動時。
トートのハンドルが長いので、キャリーハンドルに掛けておくだけでは、移動中にずれちゃったりするんですよね。
まあ、ストレスに感じるほどではありませんが、空港内や降機後、職場まで結構な距離移動するので、やはりキャリーハンドルにスマートにセットできるスリーブ付きのバッグがイイなとは思っていました。
そんな時に、ふと立ち寄った阪急メンズ館で、思わぬ情報が。
以下記事でも書いている通り、前から出張用のカバンとしてイイかなと購入候補と考えていたTUMIのJarvisシリーズのイーストウエストトートに、2025年10月、日本限定新色のオールブラックと、オールレザータイプが追加されることを知ったのです。
ということで、これはガマンできん!と、登場してすぐに正規取扱店に注文してしまった次第。
| 今回はTUMI Jarvisのトートバッグ、限定カラーのインプレです。 |
前置きが長くなりましたが、今回はこのトートバッグ、TUMI Jarvis イーストウェストトートについてのインプレッション記事をお届けしたいと思います。
TUMI Jarvis イーストウエストトートとは?
TUMIの名と、どういうブランドであるかについては、もはや説明不要かと思いますが、同メーカーのバッグ、その実用性と耐久性、機能美から私が若い頃から日本では爆発的人気を博し、一時期は通勤電車に乗ったら同じ車両だけでもTUMIを抱えたオッサンを毎日10人以上見かける、といったぐらい、サラリーマンには人気がありました。
オッサンだけにいろいろTUMI(罪)を背負っているのでしょうw
そういえば当時日産の社長だったカルロス・ゴーン氏も、TUMIのナパレザータイプのブリーフを愛用していましたね。
私が初めて手にしたのは確か2000年台前半ごろで、まだGen4.4とか、Alphaシリーズ2世代目?とかが展開されているくらいの時期だったと思いますが、ブリーフケースはもちろん、キャリーバッグ、ガーメント、ウイールドダッフル、ウイールドブリーフ、ボストン、はてはポーチやシャツケースに至るまで、TUMIだらけというくらい、同社のアイテムを収集してしまっていました。
そんなTUMI、昔のものとはいえやはり耐久性が高く長持ちするので買い替え機会もなく、その後10年以上特に興味を持つこともありませんでしたが、円高だった当時と比べて、2025年現在はめちゃくちゃ価格高騰しているみたいです。
2010年代後半に同社がサムソナイトグループに買収されたことも関係あるのかも知れませんが、今やなんと普通のAlpha(第三世代)のビジネスバッグでも10マン円くらいは当たり前、ホイール付きのウイールドタイプは20マンとか、信じられない値段になっていますね。
そんなTUMI、近年は代表作のアルファだけでなく、複数デザインラインを展開しており、その中の一つ、日本市場向けに2014年くらいに登場した新デザインのシリーズがJarvis(ジャービス)です。
TUMIの独特な、ミリタリーやタフネスのイメージを押し出した方向性ではなく、レザーとバリスティックナイロンのコンビで、やや繊細、かつ洗練されたシティ向けデザインラインが特徴のシリーズです。
そのJarvisシリーズの中で、今どきブリーフ等より人気の高いトートバッグスタイルのアイテムが、今回購入したイースト・ウエスト・トート(横長タイプ)と、ノース・サウス・トート(縦長タイプ)。
初代Jarvisが登場したのち、TUMI本体はサムソナイトグループ傘下のブランドとなり、その後2019年ごろに2代目のJarvisが登場して、2024年10月にJarvis10周年として現行モデルの3代目が登場した次第ですが、同じトートバッグでも世代を経るごとに価格はぐんぐん上昇し、現行モデルは税込110000円と10万を優にこえてしまいました。
初代2014年モデルはハンドル下のアクセントレザーが並行する2本のラインとなっていますが、ヤフオクやメルカリなど中古市場で出回っているものの多くはこの初代モデルですね。
2代目は、登場時期がコロナ禍の頃だったため、ビジネスバッグ需要が少なかったのかも知れませんが中古市場でもあまり見かけませんね。
特長としては初代2本だったレザー部分が一本となり、目立つステッチワークで加飾されているところでしょうか。よりシンプルなデザインになりました。
TUMI Jarvis2世代目のイーストウエストトートのデザイン。
確か2代目以降は、日本限定ではなく海外一部地域でも展開されていたモデルに昇格したと思います。
そして現行の3代目は、より洗練された都会派のデザインとなり、レザー各部には立体的な型紙が挿入され、デザインアクセントとなるとともに型崩れ防止を担っているところが特徴です。
TUMI Jarvis 現行第三世代のデザイン。2代目よりもさらに洗練された印象ですね。
なお、おそらくこの3代目からだと思いますが、イースト・ウエスト・トートについては、内側に金属のホールが設けられ、付属のショルダーベルトを装着しても肩掛けも可能な仕様になっていますね。
TUMI Jarvis イーストウエストトート のインプレッション
標準タイプのイースト・ウエスト・トートは、バリスティックナイロン本体が黒または紺で、黒本体には革部分は紺、紺本体には革部分は黒という、バイカラーデザインとなっています。
しかし、2025年10月に日本限定の新色として発表されたバリスティックナイロンのイースト・ウエスト・トート(0683416D3E)は、昔ながらのTUMIらしいオールブラックカラー。
| Jarvisはノーマルのバイカラーもいいですが、オールブラックはより精悍な印象。 |
バイカラーの標準仕様のものは、羽田空港の伊勢丹なんかでも普通に置いていますが、オールブラックモデルの方はまださほど流通していないのか、実店舗では見かけませんね。
TUMIのサイトによると、TUMI直営店などには在庫あるみたいですが。
手に取ってみると、標準仕様がちょっと若々しい感じがするのに対して、黒一色の方は個人的にはスッキリした印象で落ち着きが感じられ、私のようなオッサン世代が持つには適していると思います。
10月末ごろに追加されたイースト・ウエストのオールレザータイプ(0983416DG3)の方は、更に風格と高級感が漂っていますが、その値段も税込148500円と結構いかつく、子持ちサラリーマンで何かと経済的に苦しいオッサンにとってはもはやTUMIではなく罰といった感じですかねw
2025年10月末には追加モデルとして、オールレザータイプも発表されました。
買えないから負け惜しみをいうわけではありませんが、革のトートはたくさん持ってるし、TUMIはどうせ仕事用にしか使わないカバンなので、耐久性と風雨への耐性が多少なりとも強いバリスティックナイロンを選ぶ方がスマートな選択だったと思いたいところですw
それはさておき、今回購入したイーストウエストのインプレですが、まずサイズ感と使い勝手は、ビジネス使いにちょうどイイ感じです。
TUMI Jarvisのイーストウエストはビジネスバッグとしてはやや大きめの部類になりますが、この収納量が使い勝手がイイという方は結構多いはず。
高さ x 幅 x 奥行は33 cm X 45.5 cm X 12.75 cmと、一般的なビジネスブリーフなどに比べるとやや大きめに感じられるサイズ感ですが、PCや小物類を収納した上で、更にジャケットやカーディガン等、羽織ものを収納できる程度の余裕スペースがあるので、春夏秋など暑い日、羽織もので体温調節する季節、脱いだ上着をバッグに放り込んで移動するようなシーンでは非常に便利そうです。
| 内部にはジッパー付きポケットのほか、15インチPCまで収納可能なスリーブやタブレットスリーブ、カードケース、サブポケットなどオーガナイザー的な機能もあります。 |
シンプル形状のトートバッグなので、昔ながらのTUMIのバッグのように、アチコチに便利な収納スペースがゴテゴテとある感じはないですが、一応内側にはカードケース、タブレットスリーブ、PCスリーブ、ファスナーポケットなど定番のコンパートメントが配されており、いろんなビジネスアイテムを整理して収納することができます。上面にはファスナー付きの蓋もあり、オープンタイプのトートでは少々不安になる通勤・移動中のセキュリティ面も抜かりないですね。また、ストラップ付きのキーリングもついていて、大きい鞄の中で鍵が迷子になることもなさそうで、これも細かいですが便利な仕様だと感じました。
| 左に見える金属のわっかは、ショルダーベルト装着金具。その右隣りには、折りたたみ式で防水のボトルホルダーが内蔵されています。濡れた傘とか結露したペットボトルを入れても安心なのは良いですね。 |
デザイン面でいうと、外見は非常にシンプル、写真で見るとのっぺりした、特徴のないカバンのような印象を受け、みんな持ってるAlphaシリーズなどTUMIの従来モデルとは明らかに異なるデザイン志向のため、違和感を感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、ビジネス用としてはゴテゴテした外観よりも、このくらいシンプルなカバンの方がスマートに感じられ好印象かなと思います。
| 背面デザインも非常にシンプル。表からはわかりにくいですが、中央部にキャリーハンドルを通せるスリーブが内蔵されています。 |
一方つくりに目を向けると、従来モデルに比べて明らかに現行Jarvisでは革使いも贅沢になり、ハンドルなどの革質も従来のAlphaなど旧世代モデルに比べて、よりこだわった上質なモノになっています。
| 開口部はレザーでパイピング処理がなされ、ジッパー金具などもより高級感のあるものに。縫製の末端処理などもバッチリの仕上がりです。 |
ファスナーもぱっと見、アルミ製でしょうか、結構上質な外観としっとりした引き心地のものになっていますね。
| 現行Jarvisのアイコニックなデザインアクセントが内側に芯材を入れたレザー部。 |
| TUMI独特のレザーIDタブは、より小型化され、持ち運び時にばたつかないようマグネットが内蔵されています。 |
TUMIは所詮はいわゆるブランドバッグなので、定価に比べた原価率は驚くほど低いはずですが、こういったディティールを観察するに、明らかに従来のAlphaや初代Jarvisなどよりも上質な素材と手間暇をかけて作られているようなので、最初はナイロンバッグになんで10万以上もださなあかんねんと思っていましたが、原材料費や人件費など高騰基調にある現在、つくりには確かにお金が掛かっていそうで、このくらいのプライスがつけられても致し方ないのかもしれません。
イーストウェストトートとノースサウストート、迷ったらどちらがイイ?
TUMIのトートバッグは、たいていイーストウェストという横長タイプと、ノースサウスという縦長タイプの2種類存在しています。
ノースサウストート、実物はかなり大き目ですが、縦型デザインで外部にもポケット類があしらわれており、より機能性が高そうです。
Jarvisでもこの2種類がラインナップされており、どちらを購入するか迷われる方も多いのではないでしょうか?
私自身も購入時にちょっと迷いましたが、最終的にイーストウエストを選んだポイントは、以下の3点です。
- ショルダーベルトが付属し、いざという時肩掛けでも使用できる
- スーツケースとセットアップしたときの地上高
- ビジネスに適したデザイン
それぞれ、どういうことか説明しましょう。
まず1.についてですが、ショルダーベルトが付属し、トートの開口部内側に隠されたフックでショルダーとしても使えるのは、イーストウェストトートだけです。
| 左端の金具にショルダーベルトを装着して、ショルダーバッグとしても使えます。もちろんベルトも十分な長さがあり斜め掛けもOK。 |
ハンドル長めのトートバッグなので、そもそもショルダーベルトはなくてもいいと考えられる方も多いかもしれませんが、将来もしかしたらまた電車通勤になったとき、また雨の日で傘をさすときなど、いざという時にショルダーベルトで斜め掛けとかできたら便利かなということで、ベルトが付属するイーストウエストを選びました。
2.について、これは意外と盲点なのですが、例えば私の持っているリモワクラシックキャビンのキャリーハンドルにこれらのバッグをセットすると、ノースサウスの方は背が高いため、地上高が非常に高くなってしまうのと、リモワのハンドルを目いっぱい伸ばしても、トートのハンドルの方が上に来てしまうということで、使い勝手面でイマイチと感じたことが理由です。
| RIMOWAクラシックキャビン(機内持ち込みサイズ)に装着した様子。オリジナルキャビンでも同じくらいの地上高になります。ノースサウスだとこれよりさらに3~4㎝高くなるため注意が必要です。 |
TUMIのキャリーバッグであれば、キャリーハンドル幅がRIMOWAより狭いため、セットアップしたときにハンドルがきれいに垂れ下がってくれますが、RIMOWAだと若干引っ掛かって後ろ側のハンドルがきれいに下に垂れてくれないんですよね。
| ハンドル幅のせいで、TUMIとRIMOWAの相性はイマイチなのが惜しいところ。 |
なので、スーツケースとのセットアップでお使いの方は、セットしたときの高さとスーツケース側のハンドル幅はご留意された方がいいかと思います。
そして最後の3.ですが、これはもう好みの問題かもしれません。
イーストウェストの方は、見ての通り外側にポケットなどは一切なく、やや大きめ、ハンドルが長いということを除けば、ビジネスでも違和感のない非常にミニマルなデザインです。
| 一応背面のキャリーハンドル用スリーブ部分は、下側のファスナーを閉じればサブポケットとして利用できるようになっています。 |
一方イーストウェストは大き目というところは共通しますが、両サイドにポケットを配し、よりカジュアルなシーンにも向いたデザインだといえるでしょう。
カバンとしての容量的には実質、ペットボトル一本分程度の差しかありませんが、大容量とカジュアル適合性にこだわるならノースサウス、ビジネスシーンでの利用にこだわるならイーストウエストといった感じになるのではと思います。
TUMI Jarvisイーストウエストトート インプレッションまとめ
さて今回は私自身10数年ぶりとなるTUMIバッグの購入記をお届けしましたが、いかがでしたでしょうか?
知らない間に恐ろしく値上がりしていたTUMIですが、まあお高めとはいえ正規店で購入すれば5年間の保証が付きますし、そもそも耐久性には定評のあるTUMI、一度買えば10年15年くらい使い続けることが出来るとあって、実物のクオリティを鑑みてもそこまでボッタクリの製品ではないかなと感じました。
デザイン面もシンプルで飽きが来ず、長く使えそうなところもいいですね。
ということで、収納力や機能性、耐久性あるバッグ、かつキャリーハンドル用スリーブを備えたモデルをお探しの方には、Jarvisイーストウエストトートは非常にオススメ。
| JALのクラスJシートでも、前席下に置くときは寝かせる必要があります。 |
カバンなんて、消耗品でもないので、短い人生でそうそう買い換えるものではありません。
そのため、価格はきにせず気に入ったものを選ぶのが良いと思います。
気になる方は是非一度検討してみてください。
ということで今回のお話はこれでおしまい。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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