みなさまこんにちは。
最近魚釣りにあまり行けてないので、道具を使い込んでレビュー記事を書くといういつものサイクルが成り立たず、なかなか釣り道具関連のインプレ記事が書けません。
ということで、普段使い倒しているビジネスウェアなど、ファッション関連記事が多くなってしまってますw
今回も同様に、釣具レビューではなく普段着のレビュー記事。
タイトルの通り、自宅で洗濯もできて、オフィスカジュアルに最適なジャブスアルキヴィオ(giab's ARCHIVIO)の名作パンツ masaccio(マサッチョ)M1と、セットアップでスーツになるジャケット、STROZZI(ストロッツィ)の、A5959という品番についてレビューしたいと思います。
以下の記事で、2025年春にカジュアルタイプのA3801とドレスよりのA5959の購入記を書いていましたが、後者のパンツと、それと共地のセットアップジャケットです。
giab's ARCHIVIO(ジャブスアルキヴィオ) とは
giab's ARCHIVIOはイタリアのフィレンツェにて1953年に創業されたジャブス社を母体に、2012年にスタートしたパンツブランド。
トムフォードやヴァレンチノ、ロロ・ピアーナ、ブルックスブラザーズなど名だたるメゾンのパンツをOEM製造してきた実績あるメーカーです。
詳細は以下記事に書いていますので、よろしければご覧になってみてください。
ジャブスアルキヴィオ A5959とは
そんなジャブスアルキヴィオの春夏向けテクノウール素材のパンツ&ジャケットが、A5959。
パンツはmasacchio(マサッチョ)、ジャケットはSTROZZI(ストロッツィ)という名前で、 通常A5959のmasacchioは「M1」と呼ばれるノープリーツでセンターが永久クリースとなっている仕様です(お店の別注モデルなどでワンプリーツの「R1」仕様もあります)。
同社のテクノウール素材のパンツ、ジャケットといえば、A6425というモデルが有名ですが、その後継素材、「ニューテクノウール」として打ち出された素材を使用したモデルがA5959です。
A6425がポリエステルとウールメインの混紡素材であることに対して、A5959の素材はポリエステル55% ウール23% ビスコース20% ライクラ2%と、複雑な混紡率の複合素材。
生地の目付けはあくまで春夏メインの軽めのものでありながら、ルックスはウールでありながら、高いコンフォート性、そしてイージーケア性能を備えたファブリックで、起毛感を抑え、クリーン且つサラリとしたタッチで織り上げられたハイレベルなクオリティを備えています。
着てみた印象とA6425との比較
今シーズンはA5959、ライトグレーとチャコールグレーの2色上下で買ってしばらく着てみました。
まずパンツのmasaccio M1 A5959の方については、同社のマサッチョの定番のスリムなスタイルと各種ディティールを備えていますが、同じ48サイズの他モデルと履き比べても、シェイプは細すぎず程よいゆとりで、ジャブスの中ではごく中庸的なスタイルだと感じました。
クリーンなビジネススタイルとしては申し分ないのではないでしょうか。
A6425とシルエット面で大きな違いはありませんが、A5959の方がやや腰回りなどにゆとりが感じられますかね。
ウォッシャブルな高機能素材ということで、化繊の混紡率も高いですが、穿いた感じも見た目もまんまウールパンツ、肌離れも良く比較的暑いい季節でも快適に穿けそうです。
10月に入っても百貨店などは新たに入荷して陳列しているところも見られるので、明らかに薄手の春夏素材だと思っていますが、高い気温の時期が長くなった昨今、いわゆる通年素材の扱いをされているのかもしれません。
一方、ジャケットのSTROZZI A5959の方は、ややクセがあります。
私が愛用しているA6425のジャケットの方は、長年ジャブスが定番としてきた副資材の極力省かれたアンコン仕立て、中くらいかやや低めのゴージライン、ボックス調シルエット、ショートレングス(着丈71㎝)といった特徴のモデルでした。
しかし、同社は2024年あたりから徐々にSTROZZI全体のデザインを変えつつあるようで、このA5959を購入したときには「STROZZI /L」というネームになり、同じ裏地無しのアンコン仕立てながら、着丈が74㎝(46サイズ)とロングレングス化され、ウエストがタイトに絞られたドレッシーかつグラマラスな方向性を目指すパターンに変更されていました。
このウエストシェイプが、似合う人は似あうけど運動不足のオッサンにはかなりつらい。
昼食後にボタンを締めると、パツパツになってしまいます。
これは、A5959のデザインの特長なのかもしれませんが、前世代のSTROZZIに比べて着る人のスタイルや身長をやや選ぶようになってしまった感じがしますね。
2025年最新のA6425はじめ他番手のSTROZZIをまだ試着していないため、他モデルも同様の方向性でデザイン変更されているのか否かは定かではありませんが、いずれにせよA5959はよりドレッシーな方向に向かっていることは間違いなさそうです。
ちなみに、ウエストのタイトさが気になったため、チャコールグレーの方は48サイズを購入してみましたが、やはり肩幅が大きすぎ胸腹周りもゆとりが出すぎた感じがしたため、結局心斎橋リフォームでお直しする羽目になってしまいました。
46サイズの方も48サイズの方も、着丈を思い切って2cm詰めたところ、身長172㎝体重67Kgの私にはちょうどイイ感じに仕上がりました。
同じくらいの身長の方は、1.5㎝程度詰めてみるのが良いかも知れませんね。
こんなシーンにおすすめ
A5959は、上記の通り従来モデルのテクノウール素材のマサッチョやストロッツィに比べてややドレス感が増したデザインになりましたが、素材感は従来のものより柔らかいニュアンスが加わったことで、リラックス感を感じさせるものになっています。
この相反する要因故に、A5959は正統派スーツほど堅苦しくないけどそこまでカジュアルすぎないドレッシーさを醸し出し、Tシャツ一枚と組み合わせてもスタイルが決まる、カジュアル以上ドレス未満といった微妙なニュアンスのアイテムになっています。
それでいてウォッシャブルでイージーケア性も高いので、普段の街着、ビジネスウェアとしてはもちろん、ちょっとしたカジュアルなパーティなどの場や、私はやりませんがゴルフ等アクティブなシーンである程度ドレスコードがあるような場面でも活躍してくれるのではないでしょうか。
もちろん単品使いでドレスアップすることもカジュアルダウンすることも可能なアイテムなので、ちょっとした外出用にワンセット持っていても損はないと思います。
ちなみに、バリバリヘビロテしてビジネスで着まわすのであれば、比較すると着心地は硬めですが、A6425の方が摩擦や繰り返しの洗濯などに対する耐久性は高そうと感じましたので、デイリービジネスウェアとするならA6425を検討される方が良いと思います。
A5959は繊細な素材のニュアンスで、ラグジュアリー感はあるものの、しばらく着て比べてみると素材の混紡率の違いのせいか、A6425ほどの耐久性は期待できないと感じました。
giab's ARCHIVIO STROZZI & masaccio A5959のインプレッションまとめ
さて今回は人気のジャブスアルキヴィオからリリースされているテクノウールジャケット&パンツ、A5959についてのインプレッションをお届けしましたが、いかがでしたでしょうか?
近年、ビジネスウェアのカジュアル化が進んだからか、ボリオリ、T-Jacket、ラルディーニやタリアトーレといったイタリアの著名ファクトリーも、ここ最近こぞってアンコンをさらに進化させた筒袖+極力副資材なしといったディティールのジャケットをリリースしています。
昔ながらのクラシックなディティールのスーツやジャケットが好みの方からすると少し心もとないアイテムのような気もしますが、それらに比べて圧倒的に軽快感と抜け感がありながら、ぱっと見はきちんとしたスーツ&ジャケットに見えなくもない、という感じで、普段のオフィス・カジュアルにも、日常の街着にも、ちょっとラフな格好では入り辛いお店やお食事なんかにも最適。
私は仕事の日なんかは、ジャケットとパンツのコーディネートを考えるのがめんどくさいので、このA5959の上下を複数カラー揃えて適当に組み合わせて来てたりしますw
カラーラインナップが定番カラー揃いで、上下異カラーで合わせても違和感ない組み合わせが作りやすいので、そういうものぐさな人にもいいかも知れませんね。
今年生産分は完売しているお店が多いですが、おそらく来シーズンもSS(春夏)シーズンで継続展開されるはず。
早いところでは2月くらいから入荷が始まると思いますので、気になる方は是非チェックしてみてください。
ということで、今回のお話はこれでおしまい。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
2022年以降の釣行記は姉妹サイト「スモールフィッシング」に記しています。
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