毎年秋シーズンになるとなぜか釣れる!パズデザイン REED MATCHBOW(マッチボウ)120F のインプレッション!

2024年11月14日木曜日

1.インプレ・レビュー 2.ルアー 3.シーバス 4.イナッコパターン 4.カタクチパターン 4.サヨリパターン 5.PazDesign

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 みなさまこんにちは。

しばらく釣りをご無沙汰していたため、すっかり釣具やルアーのインプレを書く機会が持てませんでしたが、今回はひさびさにルアーのインプレ記事です。

個人的に秋シーズンのマストルアー、マッチボウ120F。

パズデザインのフローティングミノー、マッチボウ120Fをご紹介したいと思います。 

パズデザイン REED マッチボウ120Fとは

皆さまよくご存じのメーカー、パズデザインのルアーブランドがREED。

そのREEDから、弟分サイズの100Fに遅れること2年、2022年11月にリリースされたミノーが、今回ご紹介するMATCHBOW(マッチボウ) 120Fです。

こんなパッケージに入っています。

100Fも120Fも、もっと昔からあったルアーのような気がしていましたが、意外と最近のルアーなんですね。

このルアーを一言で表現すると、ダウンでも暴れすぎない微ロールで激浅エリアや水面直下を攻められるフローティングミノー といった感じですが、作り手がどう表現しているか、以下にメーカーページの解説を引用してみましょう。

20㎜のサイズアップ。それにより水面直下の可能性はさらに大きく。
・絶妙なボディーフォルムが幅広いベイトにマッチ!
マッチボウ100Fを長くしただけではない。シーバスの本能を刺激し広大なエリアからでもシーバスから発見されやすいボリューム感。しかしながらToo muchにならない絶妙なボリューム感は小型ベイトからハイボリュームなベイトまで幅広くマッチする。
・より広範囲で水面直下10㎝のレンジにマッチ!
「水面直下10㎝を征するオールシーズンシューター」というマッチボウ100Fからのコンセプトを継承。そして120Fはより広範囲を探れるよう移動重心ウエイトにはタングステン素材を使用。向かい風にも強く安定した飛距離をたたき出す。
・「蠢く(うごめく)ように揺らぐ」そのアクションに思わずマッチ!
スローリトリーブでは水面下0~5㎝をストレートドリフトスイミング。巻きの速度や流速が上がるとそこにロールが入りはじめ、強い流れでは、ルアー後方が左右に揺れはじめるテールダンシングアクション。絶妙に変化するそのアクションに共通する「揺らぎ感」がマッチボウ120Fの釣果の核心。特にデッドスローでの「蠢くような揺らぎ」はテスト中、数々の難局を打破した最終奥義である。

マッチボウ120Fの魅力、あなたにナイスマッチ。

マッチボウ120Fのスペック

MATCHBOW 120F(マッチボウ 120F)のスペックは、以下の通りです。

  • 全長:120mm
  • 重量:13.5g
  • タイプ:フローティング
  • フック:#8
  • リング:#3
  • アクション:テ-ルダンシング
  • レンジ:水面直下~10cm
  • 定価:税込¥1,870

120mmのレングスですが、やや細身のボディでシンプルな重心移動システムであるためか、比較的「軽い」印象のあるウエイト感で、レングスの割にボリューム感は控えめですね。

その細身ボディに合わせてか、フックサイズも#8とこのクラスのミノーにしてはやや控えめ。

フックサイズは小さ目で3フック仕様。

フックメーカーは分かりませんが、このルアー2本を2年近く使用してきて魚も釣っていながら、まだフック交換せずとも使える状態なので、そこそこ良いフックがついていると思います。

#3というリングサイズも、扱いやすいですね。

何よりスペックの中で特長的なのが、水面直下~10㎝という適合レンジ。

この垂直に切り立った独特な形状のリップがレンジ設定の秘密でしょうか。

このあたりは以降の実釣インプレで触れていきたいですが、意外とこのレンジをしっかり守って使えるルアーって、少ないんですよね。

スローリトリーブでは水面下0~5㎝をストレートドリフトスイミング。巻きの速度や流速が上がるとそこにロールが入りはじめ、強い流れでは、ルアー後方が左右に揺れはじめるテールダンシングアクション。絶妙に変化するそのアクションに共通する「揺らぎ感」がマッチボウ120Fの釣果の核心。特にデッドスローでの「蠢くような揺らぎ」はテスト中、数々の難局を打破した最終奥義である。

実釣インプレ

キャストフィールはナチュラル

キャストフィールに関するインプレはまずまずといったところ。

上述の通り、レングスの割にウエイトは控えめな13.5gなので、手にした時の比重感は軽めに感じられるルアーですが、キャスト時のフィーリングもその通りで、重心移動用のウエイトの存在感もやや希薄。

で、あまりウエイトに頼ってぶっ飛ばすといった感じのルアーではないです。

しかし、軽いながらも素直な軌道で狙った通りに飛んでくれて、飛行姿勢も悪くありません。

実釣では必要十分な飛距離は得られると思います。

なお、あくまで個人の感想ですが、どういう訳か柔らかめのロッドで飛ばすよりも、硬めのロッドの方がシュパーンと飛びがいいような気がしますね。

最大の強みは稀有な潜航レンジ

このルアーで最も特徴的なのが、やはりその潜航レンジ。

メーカー表記では水面直下から10㎝とされていますが、実際使用してみるとその通りのレンジを泳いでくれます。

このレンジに対応できるフローティングミノーは、世の中腐るほどありますが、それらの多くは特定のリトリーブスピードやロッド角度など、特定条件下で対応できるってのがほとんど。

しかし、このマッチボウ120Fは、感覚的にスローリトリーブでもファストリトリーブでも、アップでもダウンでも、この0~10㎝レンジをキープしてくれているように思います。

ココが一番使っていて気に入ったところですね。

私の通う釣り場では、地形変化を狙うことが多くて、レンジ表記20~30㎝とされるシャローミノーを使っていても、ティップの位置など油断しているとゴロタに根掛かりしてしまうことがあります。

ダウンクロスなどでこういう場所を攻めると、やはり通常のリップ付きやリップレスのミノーでは想像以上にレンジが入ってしまうことが多いんですよね。

アクションの種類は違うルアーですが、今までレスポンダー109Fやアイボーン98Fといった、極浅レンジを攻められるミノーより、このマッチボウ120Fは更に最大潜航深度が浅いため、干潟など広くシャローが続く場所でも根掛かりを恐れることなく果敢に攻めることができます。

控えめアクションは実は使い所が多い

続いてこのルアーのもう一つの大きな特徴は、その控えめなアクション。

スローでリトリーブしたときには、ノーアクションのI字形かと思えるくらい控えめですが、よくよく見ると控えめなロールアクションで泳いでいます。

リトリーブスピードを上げると、ややそのロールアクションが大きくなり、ウォブル方向のテールの振りも見え始めるといった感じですが、やはり全体的に浮遊感のあるナチュラルなロール系の泳ぎです。

120Fのスイム動画が見つからなかったので、参考までに100Fのアクション動画を貼っておきます。

ルアーアクションは、私のような干潟オープンエリアの釣りでは、大きな動きをする方が魚に見つけてもらいやすいように感じていますが、それもシチュエーション次第かなと思います。

意外と魚は近くを通るルアーをよく見ているので、魚の活性が高いときは、ノーアクションであってもガンガンルアーを追ってきますし、流れの効いた状況でダウンクロスで攻めるようなときは、このマッチボウくらい控えめなアクションの方が、ルアーのコントロールもしやすい上に暴れすぎずよりナチュラルな演出ができるという意味で、よりマッチすると思います。

実際にベイトが水中の流れを泳ぐ際、急加速で危険から逃げる場合を除いて、尻尾をバタバタ大きく振ったりはしないですよね。

そういうことで、このマッチボウ120Fの泳ぎ、非常にナチュラルでルアーをじっくり見せて食わせるシーンに適したルアーだと思います。

なんとなく、ナイトゲームにより適したルアーと言えそうですね。

マッチボウ120Fはこんなシーンで活躍

ではこのマッチボウ120F、どんなシーンで活躍するのでしょう? 

個人的には、以下のようなシーンでこのルアーをよく使います。

  1. 激浅エリア・激浅レンジや馬の背などを攻める時
  2. 潮目をダイレクトに通す時
  3. ルアーアクションの質を変えて目先を変えたい時
  4. ベイトの種類が分からないとき

それぞれ、具体的にどういう状況下見て行きましょう。

まず、1.はこのルアーの特長的な潜航レンジから、適していることは明白ですね。

水面直下のレンジはルアーが見切られにくいとよく言われますが、そもそも水深が浅いところに何度もしつこくルアーを通せば、やはり大きすぎるアクションのルアーではスレが進む気がしますので、マッチボウの控えめな着水音とアクションはそういう浅場で食わせるのに非常に適しているといえそうです。

2.について、シーバスが付いているであろう潮目を狙う際も、コースを少しずつ変えながらしつこく同じ潮目を狙うことも多いと思いますので、1.と通じるところがありますがやはりそういうピンポイント的なところでスレさせず食わせるために、このマッチボウのアクションは適しているように感じます。

コレは2024年秋にボラカラーで釣れた魚。激浅エリアに出た潮目を狙っての一匹でした。

3.は他のルアーとのローテーションについて述べていますが、ウエイク系やワイドアクションのミノーが爆発的に効くシーンも確かにあります。

一方で、そういうルアーで反応が得られない、スレてしまったかもしれない、そういう状況では、攻め手を変えるために異質なアクションのルアーが必要でしょう。

そういうシーンでのルアーローテーション先として、I字に近い微ロールアクションのマッチボウは適していると思います。

4.については、ベイトの種類が判断できない時、このマッチボウ120Fはそのサイズ感とナチュラルアクションから、幅広いベイトパターンに対応しうることを言っています。

例えば、私のホームの秋シーズンでは、マイワシが入って来ることは数年に一度で、メインベイトになりうるのはイナッコか、サヨリか、カタクチかといった感じ。

そういう場所でベイト種類がはっきりわからないナイトゲームなどで、マッチボウ120Fは上記いずれのベイトパターンでも適応してくれているように感じています。

パズデザイン REED マッチボウ120Fのインプレッションまとめ

さて今回はパズデザインの個性的なフローティングミノー、マッチボウ120Fについてのインプレッションをお届けしましたが、いかがでしたでしょうか。

マッチボウ120F、細身でやや軽量なウエイトながら、絶妙なボディサイズ感は幅広いベイトパターンにマッチし、速度変化でちょっとしたアクションの変化も見せられる控えめなナチュラルアクションで、独特の存在感と個性を持つルアーだと思います。

個人的には毎年秋シーズンにしか使っていないルアーですが、ここぞという時に選んで使って、きっちり結果を出してくれているルアーです。

コレは2023年秋、やはり激浅の馬の背を流して釣れた魚。水面爆発でがっつりハーモニカ食いしてましたね。

そういう次第で、個人的にこのルアーの評価は10点満点中9点。

1点減点は、もうちょい飛距離が伸びてくれれば・・・という意味ですが、このルアーの稀有なレンジ設定と絶妙なアクションを考えると、このサイズ・フォルム・ウエイトがルアー設計としてベストバランスだったのかも知れませんので、贅沢は言えませんな。

そういう訳で、マッチボウ120Fは秋シーズンになると必ず2本、色違いで釣り場に持参している一軍ルアー。

私が試していないだけで、他のシーズンでも使ってみると良い結果が得られるかも知れませんね。

もしまだ使ったことが無いという方がいらしたら、是非使ってみてください。

一軍入りすること間違いないと思います。

ということで、今回のお話はおしまい。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

スローリトリーブでは水面下0~5㎝をストレートドリフトスイミング。巻きの速度や流速が上がるとそこにロールが入りはじめ、強い流れでは、ルアー後方が左右に揺れはじめるテールダンシングアクション。絶妙に変化するそのアクションに共通する「揺らぎ感」がマッチボウ120Fの釣果の核心。特にデッドスローでの「蠢くような揺らぎ」はテスト中、数々の難局を打破した最終奥義である。

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大阪府在住。小学生の頃から40年以上、磯波止筏船を中心に様々な釣りをやってきましたが、2010年にウェーダー購入して以来、ほぼ毎週大阪湾奥西宮の海でウェーディングでシーバスを狙いつづけています。2020年からは本格的にメバリングとアジングにも参戦中!子持ち40代のオトーサンアングラーです。ちなみにタックルはシマノ党、車はBMW党。

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