みなさまこんにちは!
この記事を書いている2月は、ご近所でのアジングはシーズンオフで、代わりにそろそろバチパターンのシーバスやメバリングが楽しみになって来る季節。
しかし、普段気に入った場所でしか釣りをしない私、シーバスもそうですが、アジングポイントもメバリングポイントも駐車場からかなり目に歩かないといけない場所なんです。
まあ、運動になるので歩く事自体はいいのですが、釣り道具を持って歩くのが結構めんどくさい。
それも、2タックル持ち歩くとなるとかなり目にめんどくさい。
しかし、アジングポイントでは結構シーバスを見かけることもあるので、アジングタックルとシーバスタックル2本持ちしたいし、メバリングの方はできればジグ単・プラッギングタックルとフロート用タックルの2種類持っていきたい。
昔はロッドスタンドを付けたバッカンやバケットマウスの類を持っていったりしてたこともありますが、あの手のタックルケース、1Kmとか長距離歩く場合はかなり持ち運びにくいです。
そういう次第で、なんとか2タックルをスマートに持ち運ぶ方法はないものかとアレコレ探していたところ、良さげなバックパックを発見!
ということで、今回はそのバックパック、リーニアのシステムバックパック「THE TITAN」MSB-29UMについてのインプレッションをお届けしたいと思います。
リーニア システムバックパック "THE TITAN" とは
高耐久、ヘビーデユーティ仕様の各種釣りバッグや装備品をリリースしているライズファクトリーのブランド名がリーニア。
独自の使いやすさを追求したモールシステムを最大限活用し、アイテムそのものはシンプルながらも非常に拡張性が高く、釣り人それぞれのニーズに合わせてカスタマイズできるのが同社製品の最大の特徴です。
そんなリーニアから、2022年に発売された本格釣り用バックパックが、MSB-29UM SYSTEM BACKPACK "THE TITAN"(タイタン)。
どんなバックパックなのか、リーニアの製品ページから解説を引用してみましょう。
バンクフィッシングの為に専用設計したバックパックです。
側面のポケットから背負った状態で本体内部のタックルを取り出すことが可能です。
ハードタイプの本体上蓋はタックルチェンジ等の作業台として使うことが出来ます。
バッグの随所にモールを配していますのでお好みのオプションパーツを組み合わせシステマチックに使用可能です。
さり気ないミリタリーテイストでタウンユースでも違和感なく使用することが可能です。
製品特徴:
①降雨に対応して防水布を採用(GRAYCAMOは1000d NYLONを採用)
②ハードタイプの本体上蓋は作業台として使用可能
③本体を内蔵の仕切りで2気室へ変更可能
④MOLLESYSTEMに対応
COLOR:BLACK、COYOTE、GRAY CAMO
本体サイズ:縦50cmx横30cmx奥行き22cm
メイン収納部:縦46cmx横24cmx奥行き17cm
フロントポケット(上):縦13cmx横24cmx奥行き4cm
フロントポケット(下):縦21cmx横24cmx奥行き4cm
容量:約25㍑
収納:
本体(上段) VS3020×2個
本体(下段) VS3020×3個
フロントポケット VS318×2個
フロントポケット VS3010×1個
本体生地:BLACK/COYOTE=600d TPU、GRAYCAMO=1000dナイロンを採用
(画像と解説はリーニア MSB-29UM 製品ページ より引用。)
ディティールと手にした印象
このTHE TITAN、なかなかの品薄ぶりで、私が欲しいなと思った年末年始にはブラックカラーは通販各社とも品切れ状態。
そのため、近隣釣具店に取り寄せ在庫が無いか確認して、残り1点をなんとか購入することができました。
手にした印象は、まさに想像どおり。
しっかりしたTPU素材は以下にもタフで耐水性も高そう。
ジッパーやモールその他は周辺の縫製も含めてさすがのクオリティで、ハードに使用しても安心そうです。
内部気室は内部のセパレータで一気室にも二気室分割にもレイアウト変更ができてなかなか便利。
内部背面側には15インチ程度までのPCが収納可能な保護スリーブも配されており、タブレットやノートPCを安全に収納できるためちょっとした出張などにも使えそうですね。
私は13インチのThinkPadX1カーボンを2つ入れてみましたが、問題なく使えました。
気室上部のトップリッドは、バッグを立てた状態で蓋が小物置き場として利用できます。
仕掛け作りやルアーチェンジの際には便利なディティールですね。
バックパックのショルダーベルトには、前面にはチェストストラップが付属し、付け根部分には調整可能なロードリフトストラップも配されています。
このロードリフトストラップは、登山用リュックなど容量の大きい本格バックパックによくあるディティールですが、このストラップを調整して体にフィットさせることで、重い荷物を詰め込んだ場合でも荷物が左右にブレることが少なくなり、安定した歩行をサポートするものです。
バッグ底面付近にはベルトループもあり、リーニア製品はもちろん他者のウエストベルトを通して一体化することが可能です。
ベルトと一体化して背負えば、よりフィット感も高まり移動の快適さは増しそうですね。
背面には上段、下段それぞれに大容量のサブポケットが付きますが、それぞれのサブポケット内にもポケットがあり、小物の整理収納には非常に便利そうです。
下段ポケット前にはバンジーコードが配されているため、レインウェアやハット・グローブ等ちょっとした装備をここに挟んで運搬することができます。
サイドにはそれぞれモールテープが配され、各種オプションパーツを装着して拡張することができます。
なんといっても一番のおススメは、同社のCL-49 2POINT RODHOLDER。
これを装着すれば、タックルを畳んだ状態でも、継いだ状態でも、そのまま背負って移動することができます。
私はこのロッドホルダーを一つ装着していましたが、非常に使い勝手が良かったのですぐに2つ目を注文して装着しました。
2タックルを両手フリーで持ち運べるのは非常に快適です。
そして、このバックパックのディティールの中でも最大の特徴であり素晴らしい機能だと思えるのが、右側サイドのリッド(蓋)。
ジッパーで開け閉めできる蓋ですが、これがあるおかげで、背負ったままの状態でもバックパック内部にアクセスできるのです。
今まで何度かアウトドア・登山用バックパックを釣りに使ったことがありますが、ルアーフィッシングにおいてバックパック釣行で一番ネックとなるのが、ルアーチェンジ。
そう、背面気室にある収納からルアーケースを取り出すために、一度バックパックを背中から降ろさないといけないのです。
これが非常に面倒でしたが、このリーニアのMSB-29UMなら、完全に背負った状態で背面収納からルアーケースを取り出すことができるため、ルアーチェンジやリグチェンジを非常に効率的に行うことができます。
全体的に各部のディティールは釣り用に適したものだと思いますが、特にこの部分は本当によく考えられた、実戦的で素晴らしいディティールだと思います。
実釣インプレッション
年始から早速、実釣でも何度か使用してみました。
使用シーンは、駐車場からポイントまで1㎞以上歩くアジングの釣り。
上述のロッドホルダー「CL-49 2POINT RODHOLDER」を2個装着して、ジグ単用タックルとキャロ兼シーバス用のタックルの2本を装着して運搬します。
"THE TITAN" MSB-29UMは、内部クッションも、背負った時にあたる部分のクッションもしっかりしているため、アジング用とシーバス用の釣り道具をいろいろ詰め込んで重たくなった状態でも、変にずり落ちてきたりすることもなく、背負い心地は抜群に良いです。
1Km以上歩いてポイントについたら、バックパックを降ろしてタックルのセットにかかりますが、このバックパックは完全に自立する構造なのも素晴らしいところ。
トップリッドにハサミやスナップなどの小物を置いて作業すれば、リグ作りも楽々です。
私は、ジグ単の時にはできる限り身軽に釣りをしたいため、肩から最小限のワームとジグヘッド・小物だけを入れた小さなポーチをぶら下げで釣りをしますが、そのポーチをまるまる上部気室に入れて運搬し、釣り場でポーチだけ取り出して釣りをするという塩梅です。
要は、長距離移動時はタックル類はバックパックで運搬して、移動先でバックパックはベースキャンプ?のような形で、実際にポイントではポーチだけで身軽に釣りをするといった感じですが、これが非常に快適。
予備ドリンクとか重たいものはバックパックに入れたまま、必要時だけ取り出せばいいので、上半身フリーで釣りに集中できますね。
途中、雨に見舞われるシーンもありましたが、雨や水に強いTPU素材故に雨水の侵入もなく、バックパックの中身はドライなままでした。
もちろん、ジッパーはじめ縫製部は完全防水ではないので、土砂降りの雨などでは雨水の侵入を許すでしょうが、それだけ極度の大雨での中での釣りではこういうバッグは使わないですよね。
そういう意味で、雨風などの悪条件下での実用性も十分だと感じました。
ちょっとだけシーバスのウェーディングでも使用してみましたが、やはり背負ったままで背面収納の中身が取り出せるのはこのバックパックの最大のアドバンテージ。
これまでパタゴニアはじめ他社製のバックパックでも、サイドから背面収納にアクセスできるものは多数リリースされており、現在もダイワなどから同様のコンセプトの製品がリリースされていますが、その多くはバックパックのストラップ片側を外して、体の前面にバックパックを持ってきて中身にアクセスしやすくなるというもの。
このリーニアのMSB-29UMのように、完全に背中に背負ったままで背中の荷物を取り出せるタイプは、今まで見たことはありません。
そういう意味で、本当に釣りに使いやすい、特に頻繁なルアーチェンジを要するルアーフィッシングに使うバックパックとしては、史上最高の使い勝手を有するものだと感じています。
旅行と出張に使ってみたインプレッション
システムバックパック "THE TITAN" MSB-29UMは、タウンユースでも十分使えるデザイン。
ということで、1泊2日の旅行と出張、それぞれでも使用してみました。
背面全体をガバっと開けることができるため、出張や旅行など大荷物の場合でもパッキングは非常に楽楽。
上下の気室を分けるセパレータは、使用しない場合は折りたたむことができる仕様なので、釣り道具ではなく着替えなど大き目のパッキングが必要になる旅行などでは便利です。
1泊2日分程度の荷物にちょうど良い容量ですが、着替え以外の他の荷物が少なければ、2泊3日分の荷物もギリギリ入るくらいですかね。
ノートPC2台に着替え、飲み物などを入れると、結構な重量になりますが、それでもチェストストラップやロードリフトストラップ等本格的なディティールを備えたこのバックパック、背負い心地も良く、歩行時の快適性はなかなか高いです。
国内線航空機の手荷物として機内持ち込み可能なサイズなのも手軽でイイですね。
出張、旅行いずれにおいても、着替えなどはメインの気室に入れ、出先で必要な小物類は背面にある2つの大型ポケットにまとめることで、出先でも荷物をシンプルに整理できるのはいいところです。
また、このバックパック、立てて置いておくことができるため、室内でも邪魔になりませんし、設置面積が小さくなる分、近年増えてきたと聞くトコジラミ被害なども軽減されそうです。
街中で普段使いのリュック代わりにするにはちょっと大きい気がしますが、ちょっとした小旅行から1泊2日程度の旅行・出張には最高に使い勝手が良いバックパックだと感じました。
リーニア システムバックパック "THE TITAN" MSB-29UM のインプレッションまとめ
さて今回はリーニアから2022年に登場した大容量のフィッシング用バックパック、システムバックパック "THE TITAN" MSB-29UM についてのインプレッションをお届けしましたが、いかがでしたでしょうか?
今まで、バックパックタイプのバッグも何種類か釣りに使ってきましたが、正直な感想としてこのMSB-29UMはこれまで使ってきた数々のバックパックとは比べ物にならないくらい使い勝手が良いものです。
特に素晴らしいと感じたのは、以下のポイントでしょうか。
釣り場で縦置きできること
背負ったまま背面収納のルアーケースの出し入れが可能であること
2タックルを容易に背負って移動できるところ
サイズ感とフィット感、移動時の快適性に優れ、オカッパリでのランガンで非常に使いやすいところ
メインがTPU素材故に、冬場はちょっと使用感が硬くなりますし、若干重量面では一般的なナイロン・ポリエステル系素材に比べて重ためになりますが、それらは全くデメリットに感じられないくらい、本当に使い勝手に優れたバックパックです。
ということで、個人的に購入後の満足度はほぼ100点満点。
もしこのバッグをなくしてしまったりしたら、きっともう一度購入することでしょう。
淡水・海水、エサ釣り、ルアー釣り関係なく、幅広い釣りで使える汎用的で十分なサイズ感も魅力の一つ。
ポイントまでタックルを持って遠距離歩く方、複数タックルを釣り場に持ち込みたい方、大荷物で疲労感少なくランガンしたい方、複数魚種を狙いたい方などには特におススメ。
市場ではなかなか流通量が少ないみたいで入手困難気味ですが、買える時が買い時だと思います。
気になる方は、是非探してみてください。
ということで、今回のお話はおしまい。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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