みなさまこんにちは。
先日、某漁港に釣りに行った時に、何やら怪しげなライトを海面に向けて照らして釣りをしている人が。
きっと集魚灯だよね~と思いながら、帰宅後に調べてみたところ、やはり集魚灯でしたが、その製品解説を読めば読むほど、コレは凄い!欲しいぞ!
ということで、私も買ってしまいましたw
今回は、このアイテム、34×ハピソンの高輝度LED投光型集魚灯 アジングライトYF-502 のインプレッションをお送りしたいと思います。
ハピソン アジングライトとは
釣り人には既にすっかりお馴染みとなったハピソンというブランド、ご存じの方も多いかと思いますが、パナソニックの釣具事業の継承先となった山田電機工業(株)が2011年に立ち上げたものです。
子供の頃は電気ウキやフレキシブルライトなど、パナ製品の釣り用アイテムって結構ありましたが、最近見ないと思ったらそういうことだったんですね~。
そのハピソンブランドの製品、最近は結構高感度なアイテムが多く、以下記事に書いたアジングで有名な34(サーティフォー)とのコラボ製品、インティレイシリーズは私もメインライトとして愛用しています。
今回ご紹介する高輝度LED投光型集魚灯 アジングライトYF-502も、インティレイと同様34とのコラボ製品。
どんなアイテムなのか、メーカーサイトの解説文を引用してみましょう。
水面にターゲットを寄せる!
夜のサイトフィッシングに最適!
表層に魚を寄せてヒットポイントを絞り込む
魚を寄せる波長500nmの青緑色や用途を広げる電球色にも切り替え可能
ポイントに合わせて角度調整が可能で明暗の境界が作れる
雨でも使える防滴構造(IPX4)
アジ・メバルだけでなくタチウオやホタルイカなどにもおすすめ
【使用電池】乾電池単1型 4本 (別売)
【使用光源】青緑色LED、電球色LED
【使用温度範囲】0 ~ 40℃
【電池寿命(20℃時)】青緑色:連続約10時間 電球色:連続約10時間(Panasonicアルカリ乾電池使用)
【光束】青緑色:約150lm、電球色:約300lm
【防水】IPX4
【外形寸法】約 幅125mmx奥行130mmx高さ200mm(フック収納時、首振り部が横向き時)
【重さ】約1.3kg(専用バッグ、Panasonicアルカリ乾電池含む)
【付属品】 専用バッグ
(ハピソン
アジングライト 製品サイトより引用)
従来の集魚灯は、水中に沈めて拡散する光で寄せるタイプのものが殆どでしたが、このアジングライトは海面上の地面に設置するタイプ。
水中型だと光がただ拡散してしまうところ、この据え置き型のアジングライトは、堤防際に明暗を作れるところが最大の特徴。
しかもこのアジングライト、アジやイワシなど魚類の多くが好み、最も反応が良いとされている、波長500nm(青緑色)のLEDを搭載しており、離れたターゲットにも効果的にアピールできるらしいのです。
手にした印象
実際に届いたアジングライトを早速開封して触ってみました。
高さ約20cmというサイズは、まあこんなもんかなといった感じで、程よくコンパクト。
あまり大きすぎると釣り場に持って行くのが億劫になりかねませんが、付属品の専用バッグで肩からつるせば、ちょっと太目のステンレスボトルでも持ってるような感覚で、持ち運びは全く苦になりませんね。
電池込みで1.3kgという総重量も、ちょうど飲み物を入れた大き目ステンレスボトルくらいの感覚ですよね。
この専用バッグ、Amazonレビューでは品質面を酷評しているモノもありましたが、Amazonから私の手許に届いたものは全然問題なく、付属品としてなかなか良い出来のものだと感じました。(他通販より圧倒的にAmazonが安かったので、そこで買いました。)
ストラップで肩から掛けられるし、長さ調節幅も十分あるため、本格的な場所移動などでは斜め掛けしても使えるので、現場では非常に便利だと思います。
背面には落水防止ためのD管が付属していて、なかなか気も効いていると思います。
本体の方は、ライト部分の照射角度が可動式で、約270°くらいの範囲で向きを変えられます。
集魚灯としては水平より上の角度で使うことはまずない製品だと思いますが、集魚ライトではなく通常の電球色ライトにもボタン一つで切り替えできるので、一般防災用品としてや、キャンプなどでのちょっとしたランタン替わり、釣り場の後片付け時の投光器替わりなんかにも使えそうなので、これはこれで便利ですね。
そのスイッチボタンはもちろん防水タイプのゴムボタンになっていて、比較的大きいサイズなので暗闇でも、グローブなどをした状態でも、手探りで押下しやすいです。
一回押すごとに、集魚灯点灯→電球色点灯→消灯 のパターンを繰り返すシンプルな仕様です。
ライト背面には金属製のハンドルがついていて、バッグに入れず単品で持ち運ぶのにも便利です。
樹脂製のボディに金属ハンドルが刺さっているだけに見える構造なので、金属枠が横方向に広がって本体が脱落するのでは?と思っていましたが、ハンドルは意外としっかり内部で固定されており抜け落ちたりはしなさそうですね。
あと、底面には大き目の強力磁石が3個埋め込んであります。
堤防によくあるビット(船を係留する際などにロープをかけるアレです)などに置いた時などは、この磁石のおかげで転倒させる心配もなく、まあまあ便利です。
室内で点灯させてみましたが、集魚灯で150ルーメンという出力値は数字自体はそれほどとですが、思ったよりも明るく感じますね。
あとは、釣りの現場で使ってみてどうだろうかといったところです。
アジングライトを実釣で使ってみたインプレ
早速、最近お気に入りの釣り場に持って行ってみました。
なんでもこのライト、点灯開始から小一時間ほど待てば、ワラワラと魚が集まってくるとか。
実際のところ、500nmという波長の光に魚が集まってくるというよりは、集光性のあるプランクトンの習性を本能的に知っている魚がプランクトンを求めて集まってくるんじゃないかと思っているのですが、どうなんでしょう?
そのあたりは魚に聞いてみないとわからないですね。
しかし、論より証拠、驚くことに、このライトを点灯してから20分もしないうちに、海面にぴちゃ、ぴちゃとライズが現れはじめました。
んん~マジか!
早速、ジグヘッドを投入。
魚が表層を意識していそうだったので、0.8gでカウント5で探り始めると早速アジが釣れました。
これは思ったよりすごいかも。
さらに20分ほどすると、ライズがより多くみられるように。
これはもう完全に水面付近に居てますね。
ということで、0.3gジグヘッドにチェンジして、カウント5以下で漂わせると、またまたアジがヒット。
そんな感じで、結構連発。
その後1時間もしないうちにライズは収まってしまいましたが、その後はこのライトで堤防際にできた明暗付近で、0.8gジグヘッドカウント20前後で、アジとメバルが連発しました。
私は去年末にアジングを始めたばかりの超初心者なのですが、そんな私でもコレを使えば釣れる!
きっと、このライトを点灯した直後はまだ満潮付近で潮が動いてませんでしたので、プランクトンも表層付近を漂っていたので、表層付近が調子良かったのでしょう。
その後は、ちょっとジグヘッドに感じる重みが変わってましたので、下げ潮に入っておそらく潮の動きで沈降流が生じて、プランクトンも下層に流されていったため、大きくレンジが変わったのかなと推測しています。
こんな風に、ただこのライトを点けていれば爆釣!というわけではなく、あくまでもその日その場所での状況変化は釣り人自身が察知して、それにアジャストさせた釣り方をする必要性があることは間違いないです。
しかし、このアジングライトを使うことで、周囲を回遊するアジやメバルの群れを足止めしたり、このライトによってできる明暗付近に定位させる確率を高める、そんな効果は十分あると確信させる実釣となりました。
気になる電池消費量
メーカーサイト記載のスペックによると、このアジングライトの電池の持ちはパナソニックアルカリ乾電池使用で連続10時間点灯。
最近はあまり他に使うシーンが見当たらない単一型サイズを4本も使用するので、結構お金が掛かりそうですよね。
単一型だと充電池を買うにしても、一本単価が物凄く高いですし、さらにそれに対応した充電器もなかなかのお値段なので、気軽に充電池を試すわけにもいかないですし。
しかしご心配なく。ちゃんとそっち方面も実験してみました。
今回試してみたのは、以下の激安電池スペーサー。
普通の単三→単一変換するだけのスペーサーなら、100均などでも売っていることもありますが、アジングライトやアウトドア用ランタンなど、一般的に単一電池を使う製品は、それだけ容量を必要とする、つまり、使用に伴いすぐ電池切れを起こさないよう単一型を採用しているわけです。
それに対して、上記製品は安いですが、単三電池を「3本並列繋ぎ」で使用できるので、単一電池のように大容量を実現できます。
並列繋ぎなので当然、3本まとめて入れなくても、各スペーサーに1個だけ入れた状態で使用することも可能なので、今回は一般的な単三型ニッケル水素充電池を満充電状態にして、各スペーサーに一本だけ入れた状態でこのアジングライトに使ってみて、何時間点灯させられるか試してみました。
ライトの明かり自体は、アルカリ乾電池使用時に比べてごくわずかに弱いような気もしないでもないですが、もしかしたらアルカリ乾電池の1.5Vに対して、ニッケル水素充電池が1.2Vであることも関係しているかもしれませんね。
しかし、現場では感じ取れないくらいのほぼ誤差の範疇なので、実用上は全く影響ないと思います。
その状態で点灯から4時間ぶっつづけで使ってみましたが、結果的に4時間程度は全く問題なく使えました。
それ以上釣りを続けられなかったので、帰りの車の中でもずっと点灯させっぱなしで片道一時間以上かけて帰宅しましたが、帰宅後にもまだ明るくついていたので、単三型充電池でも実用5~6時間程度までなら問題なく使用できそうだと分かりました。
今回使用したのは上の電池ですが、一釣行5時間以上使用するつもりなら、スペーサーに2本電池を入れればよいですし、3~4釣行分くらい充電なしで賄いたいということなら3本フルでセットすればよいでしょう。
単三型充電池であれば広く普及しており、本体も充電器もかなりお安く購入できるので、毎度乾電池を使い捨てするよりかなり経済的ですね。ただし、比較的高価な本体の破損などを防ぐためにも、信頼性の高いメーカーの電池を使用することをおススメします。
アジングライト使用上の注意点
さてこのアジングライト、実釣でも確実に効果がありそうなことも分かりましたし、思ったより経済的に運用することもできそうということで、今後個人的には結構依存してしまいそうな予感がぷんぷんするなかなかの秀作アイテムだと思いますが、使用に際してはいろんな面で注意すべきことがありますので、以下に記したいと思います。
都道府県によっては集魚灯が禁じられているところも
地域によっては、釣具として照明の使用が制限されている場合がありますので、各都道府県ごとに定められているルールやマナーを守ることが重要です。
詳しくは、水産庁ホームページ『都道府県漁業調整規則で定められている遊漁で
使用できる漁具・漁法(海面のみ)』をご参照ください。
上記ページ内からさらにリンクされているPDF形式ファイルのURLは以下の通りです。
https://www.jfa.maff.go.jp/j/yugyo/y_kisei/kisoku/todo_huken/attach/pdf/index-6.pdf
このPDFによると、私の通う兵庫県では問題なく使用できるとされていますが、都道府県によっては禁止の場所も結構多いですので、ご自身の行かれる釣り場がどうであるか事前に確認いただくのが良いと思います。
使用時は周囲への配慮も忘れずに
ライトの光に関しては、釣り人によってとらえ方が様々です。
私自身も、釣り場で強力なヘッドライトで海面を照らすような釣り人(後行者)が居ると、思わず注意してしまうことが多いです。
海面を照らすことが単純に悪というわけではないですが、暗い中急にライトの光を照らしたり、海中に届く光軸を動かしたりすると、目が暗順応している魚はその光を目に受けることで確実に警戒心を強めてしまいます。
釣り人によっては関係ないよと経験談を語る方もいらっしゃいますが、上記は学術的な実験に基づく事実です。
一方でこのアジングライトや一般的な集魚灯のように、ずっと点灯状態で光軸を動かさないものであれば、適切に集魚効果が得られます。
しかし、それでも照らす行為自体を邪魔と感じる釣り人も確実に一定数居るため、たとえば自分が後行者となる場合は先行者と十分な距離をとって釣りをするとか、照らす範囲に注意するなど、ちょっとした気遣いをするだけで、トラブルの回避にもつながりますし、気持ちよく釣りができますね。
充電池使用時は破損に注意
ハピソンの製品サイトには、以下注意事項が記載されています。
※ 防滴形、生活防水形、水中の商品には、一次電池使用を推奨します。
二次電池使用の場合は、次の点に注意いただきご使用ください。
・新旧・異種の電池を混用しない。
・使用後は電池を器具から出す。
・使用前に電池を満充電にする。
守らないと電池からガスが出ることがあり、器具が破損する原因となります。
(ハピソン アジングライト 製品サイトより引用)
要は、充電池を使用した場合、電池からガスが出る場合があるため、防水目的でパッキンなどで密封状態を作った製品でそのような状況になると、製品内圧が高まることで破損を生じかねないという警告です。
なお、私自身も、使いかけの状態で春から夏の間、暑い社内に数か月間放置したせいで、以下のような問題を発生させてしまいました。
めんどうではありますが、つまらないことで高額なアジングライトを破損させては勿体ないと思いますので、是非上記の注意事項も守るようにしてください。
34×ハピソン 高輝度LED投光型集魚灯 アジングライトYF-502 のインプレッションまとめ
さて今回は34とハピソンのコラボ商品、アジングライトYF-502 のインプレッションをお届けしましたが、いかがでしたでしょうか。
ここまでするくらいならサビキでもしたら?とか、ちょっとこれは反則じゃないの?とか思われてしまいそう(笑)ですが、昨今のアジング人気で、アクセスの良い漁港の常夜灯周りなどは混雑する激戦区でなかなか入れないという方も多いでしょうから、自分で堤防際に明暗を作れる、いわば、アジングポイントを自分で作り出せるというこの商品コンセプトは個人的には素晴らしいものだと感じました。
実際に使ってみたところ、漁業船舶などに迷惑になるほど輝度が大きいものではありませんし、おひとり様、あるいは二人程度のポイントを作り出すのにはちょうどいい塩梅のライトではないかと思います。
まだ私自身はアジング、メバリングにちょこっと使ってみただけですが、確実に効果は体感できるもので、TV番組などでは某著名なシーバスのプロアングラーが「シーバスにも効く」と断言されていたので、工夫次第でいろいろな釣りに応用できそうですね。
ちなみに、秋の漁港、なんにも変化のない場所で、このアジングライトを使用した動画を撮ってみました。
信じるも信じないもあなた次第、ではありますが、もし全く効果が無いものだったら、水産庁がわざわざ規制を掛けたりはしないですよね。
ということで、このアジングライトYF-502、前述の通り使用上の注意事項はありますが、個人的には今後おそらく使い続けることになると思います。
2022年1月28日に、ちょうど本家34さんからこのアイテムを使った実釣動画が出ましたので、リンクを貼っておきます。
私自身も今後の釣行で使ってみて、また別途、長期使用後のインプレも書いてみたいと思います。
そんなこんなで、今後の活躍がかなり期待できるアジングライトYF-502、気になる方は是非手に取って、ご自身でその効果を体感してみてください。
2022年以降の釣行記は姉妹サイト「スモールフィッシング」に記しています。
よろしければコチラのサイトもご覧になってみてください。
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