みなさまこんにちは。
今年も阪神高速道路3号神戸線の集中工事の時期がやってきました。
毎年このシーズンになるとメバリングに行きにくくなってしまうため、個人的に春のメバリングシーズンは終了し、翌年春のシーズンインまで待つことになります。
残念ながら2025年は春に仕事が忙しかったため、3回ほどしか行けませんでした。
大釣りはできませんでしたが、一応以下の記事の日にはそこそこいいサイズも釣れたので、まあ一応納得ですかね。
で、個人的にはメバリングシーズンは終わりなのですが、梅雨メバルと言われるくらい、まだまだ世間的には釣れるシーズンです。
どことはいえませんが水深があって潮通しが良く風や波がよく当たる場所では、水温が上がってヒキもグッと強くなった良型メバルが狙えるシーズン。
ということで、今後もちょこちょこメバルルアーのインプレも書いていきたいと思います。
今回取り上げるのは、ジャクソンのS字系シャローシンペン、アスリート55LLメバルチューンのインプレッションです。
そもそもの問題:メバリングのプラッギングでシャロー表層をスローに見せたい
メバリングでプラグを使う際に、ミノーやシンキングペンシルで一通り探った後、それでも食わない場面というのがあります。
活性が高くないメバルや、スレたメバルに対しては、いつものリトリーブスピードでは口を使ってくれない。
じゃあもっとスローに見せようとシンペンのリトリーブスピードを落とすと、今度はルアーのレンジが徐々に下がってしまい、メバルが意識している表層付近のゾーンを外れてしまう。
シンペンはスローに引けばレンジが入るという宿命があり、潮の動き次第ではデッドスロー特化の使い方で表層を維持するのは結構難しいシーンもままあります。
かといってリトリーブを速めれば、スローな展開でしか反応しないメバルへのアプローチになりません。
表層をスローに引きたいというニーズと、シンペンの特性のあいだにジレンマが生まれるのです。
よくある解決策:フローティングミノーやシャロー系ルアーで代用する
このジレンマへの典型的な答えのひとつが、フローティングタイプのルアーを使うことです。
フローティングミノーやトップウォータープラグなら、デッドスローでも浮いていてくれるので、表層のレンジを外すことはありません。
ミノーだと特に以下2本は神がかった釣果でおススメ!
また、以下記事のルアーのように、一部のシャローフローティングタイプのペンシルも似たような使い方ができます。
しかしフローティングタイプには、それはそれで別の課題があります。
泳ぐレンジが水面に近いほど、また足場が高いほど風波の影響を受けやすく、レンジコントロールが難しくなる場面も多く、水面直下10cm前後という絶妙なレンジをスローにトレースするというニーズには完全には応えきれないことが多いです。
それでも残る不満:S字系アクションのルアーはメバリングに少ない
近年メバリングのルアー市場でも、S字系アクションを採用したルアーが少しずつ増えてきています。
シーバスゲームでは定番ジャンルのS字系ですが、メバリング専用の小型S字系ルアーとなると、選択肢はまだ多くありません。
ライバル製品としてはアクアウェーブのSマジック、ブルーブルーのスネコン50S、ダイワの月下美人S示威などが挙げられますが、各製品それぞれキャラクターが異なります。
スネコン50Sは浮遊感の強いタイプで、無流の静水でのデッドスロー展開に向いていますが、その分飛距離が出にくく、荒れた海況では扱いが難しい面もある。
S示威は飛距離と沈下速度でレンジを入れる方向性のルアーで、どちらかというと中層以下を探る場面で真価を発揮するタイプです。
こういった中で、広いフィールドで遠くのシャローをスローなS字で誘いたいという用途に対して、ちょうどいいポジションのS字系ルアーが欲しいと感じていました。
この製品の立ち位置:表層10cmをスローに攻めきるS字系シャローシンペン
ジャクソンのアスリート55LLメバルチューンは、まさにその「表層10cmのシャローをスローにS字で誘う」という用途のために設計されたルアーです。
ジャクソン公式の製品説明にも「メバルの最も意識する表層10センチという狭いレンジをきっちりトレースするためにチューンされた」とあります。
シンペンとS字系の中間的な立ち位置で、シャロー表層に特化したキャラクターが明確なルアーです。
ブランドについて:ジャクソン(Jackson)
ジャクソンは岐阜県に本社を置く国内ルアーメーカーで、トラウトやバス向けのルアーで長年の実績を持ちます。
ソルトウォーター分野ではアスリートシリーズやGコントロールなど、実釣性能で定評のある製品を多数展開しています。
アスリートシリーズはトラウト用の定番ミノーとしてスタートしたブランドで、その流れでライトゲーム用途にもラインナップが拡充されてきた経緯があります。
品質面での信頼性は高く、国内メーカーらしい作り込みの丁寧さが感じられるブランドです。
製品スペックと兄弟モデルとの比較
アスリート55LLメバルチューンの公式スペックを、兄弟ルアーであるアスリート45LLメバルチューンと比較できるよう表に示します。
| 55LL メバルチューン | 45LL メバルチューン | |
|---|---|---|
| 全長 | 55mm | 45mm |
| 自重 | 4g | 3.5g |
| タイプ | スローシンキング | スローシンキング |
| フック | #12 | #14 |
| ターゲットレンジ | 表層〜水面直下10cm特化 | 55LLより一つ下のレンジ |
| アクションピッチ | ゆったりとしたS字 | より細かいピッチのS字 |
| メーカー希望小売価格 | 1,540円(税込) | 1,485円(税込) |
45LLは55LLのダウンサイジングモデルですが、単なる縮小版ではなく専用設計でまたちょっと別物のキャラクターを持っています。
55LLが水面直下10cmの表層レンジキープに特化しているのに対し、45LLはボディに対してのウェイト比率が高く、フォールさせて任意のレンジを攻めやすくなっており、表層から中層まで広く探るパイロット的な使い方に向いています。
また、45LLは小さ目サイズなので小場所や湾内で扱いやすく、55LLは遠投性とサイズによるアピール力から潮流場や小磯、ゴロタ浜といったオープンエリアでより使いやすいという特性を持ちます。
この特性が微妙に異なる2本を揃えることで、表層から中層まで広い範囲をS字系のアクションでカバーできるというわけです。
製品の特徴:なぜスローでもレンジが入らないのか
通常のシンキングペンシルとの最大の違いは、タングステンウェイトをフロントフックの前後に2つ配置し、重心バランスを専用にチューニングしている点です。
これにより非常にゆっくりとした水平フォールを可能にし、キャストからリトリーブに移行する間もレンジが下がりにくい設計になっています。
アクションは、ルアーの先端より後部にラインアイを設けることで、控えめなS字アクションを発生させています。
引き抵抗の強いS字アクションは通常のシンペンよりも水中での「抵抗感」があるため、結果としてリトリーブ中のレンジをより表層に維持しやすくなっています。
着水直後からピックアップまで、一貫して表層10cmをトレースし続けられるという意味で、デッドスロー特化の完成度が高いルアーです。
実際の使用感:飛距離・アクション・適合シーン
まず飛距離について。
4gという自重ながら、フロントフック前後にウェイトをまとめた重心設計のおかげで意外とキャストが安定しており、追い風であればかなりリーチが稼げます。
スネコン50Sなど同サイズ帯の他のS字系メバルルアーと比較すると、飛距離面では一定のアドバンテージを感じます。
やや荒れた海況でも比較的扱いやすく、風波がある日でも使い物になる実用性があります。
アクションは、ゆったりとしたスローピッチのS字が特徴です。スネコン50Sがふわふわと漂うような強い浮遊感を持つのに対し、55LLは水をしっかり掴みながらS字で引いてくるタイプで、引き抵抗がはっきり手元に伝わります。
ルアーが動いているかどうかの感触を得やすいため、デッドスローギリギリのスピードの調整がやりやすいです。
私が主に使うシーンは、広大なシャローエリアで遠くの表層をゆっくりS字で誘う場面と、潮流場でのダウンクロスのデッドスロードリフトです。
後者は流れに乗せてラインテンションをかけながら漂わせる使い方で、流れ次第ではほぼ巻かなくていいくらい。
このルアーの浮遊感とS字の組み合わせがメバルへの見せ方としてなかなか有効だと感じています。
他製品との比較:スネコン50S・S示威との違いを整理する
補足メモにも記した通り、同じS字系メバルルアーとして比較されることの多い2製品、ブルーブルーのスネコン50SとダイワのS示威との違いを整理しておきます。
スネコン50Sは浮遊感が非常に強く、無流の静水でのデッドスロー展開に特化したタイプ。
流れがない状況でふわふわと漂わせるようなスローの使い方では唯一無二の良さがありますが、その浮遊感の高さゆえにキャスト時に飛距離が出にくく、波があると水面をバシャバシャと動いてしまい扱いにくい場面もあります。
アスリート55LLはスネコンよりも飛距離が出やすく、やや荒れた海況での使い勝手は明らかに上です。
S示威はS字系というカテゴリでは同じですが、設計の方向性がかなり異なります。
小粒ボディ故に比重が高めで、重量と沈下速度でレンジが入っていく設計で、どちらかというと中層以下を探るシーンでの実力が際立つルアー。
デッドスローではアクションの質も微ロール系になるとともに、レンジが入りすぎてしまい、表層10cm前後のシャローキープという使い方には向いていません。
これはこれで、ダウンの流れが強めの時に表層付近でS字を描かせることは可能ですが、ちょっと使うシーンが限られてしまいますね。
アスリート55LLの方が、メバルが好む表層シャローレンジのキープが圧倒的に得意で、この用途では明確に異なるキャラクターを持つ製品です。
つまり、3製品を「S字系」というひとくくりで考えることはできず、それぞれが全く異なるシーンで真価を発揮するルアーだということです。
ローテーションの中で明確な役割分担ができるという意味では、3本とも揃えて状況に応じて使い分けるのが理想的だと思います。
こういう人には刺さる
ミノーや一般的なシンペンでは食わない時の「次の一手」としてS字系を試してみたい方には、ぜひ候補に入れてほしいルアーです。
特に広大なシャローエリアをプラッギングでゆっくり探るスタイルの方や、潮流場でのダウンクロスのドリフト釣りをされる方、比較的水面が近い足場の低い場所での釣りには、このルアーのS字とシャローレンジキープ力が非常に有効に機能します。
一般的なシンペンとはひと味違うスローピッチのアクションなので、いい時・悪い時はあるでしょうが、誘い方のバリエーションを増やすという意味でも一本持っておいて損はないルアーだと感じています。
ライトゲームにおいてプラッキングでのアプローチ方法を広げていきたい方に特におすすめです。
まとめ:シャロー表層専用の明確なポジションを持つS字系ルアー
ジャクソン アスリート55LLメバルチューンは、メバリングにおけるシャロー表層攻略という非常に明確なポジションを持つルアーです。
デッドスローでも表層10cmのレンジを外さずに引き続けられるという設計思想は、メバルの食い気とレンジへの理解に基づいた本質的なアプローチで、使ってみると「こういうルアーが欲しかった」という感覚があります。
スネコン50Sとは海況適性が異なり、S示威とはターゲットレンジが異なる。同じS字系というカテゴリに括られても、実際のキャラクターは全く別物です。
この55LLを軸に、45LLと組み合わせてS字系ルアーのレンジを使い分けるというシステムは、メバリングのプラッキングをより体系的に組み立てる上で非常に合理的な考え方だと思います。
個人的には、ちょっと厳寒期のシーバスに使ってみても面白そうかなと思っています。
まだ使ったことがありませんが、来年早春には使ってみようかな。
ということで、今回のお話はおしまい。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
2022年以降の釣行記は姉妹サイト「スモールフィッシング」に記しています。
よろしければコチラのサイトもご覧になってみてください。
「密林偵察」して見つけたお買い得釣具のセール情報は、以下ブログにダイジェスト形式で紹介記事を書いています。よろしければこちらもチェックしてみてください。


0 件のコメント:
コメントを投稿