みなさまこんにちは。
今年の夏も暑いですね。年々暑くなっているような気がします。
こんな暑いときは、家の中では短パンスタイルが多くなりますが、やはりお出かけの際、大人の身だしなみとして短パンではTPOに合わないシーンも多々出てくるかと思います。
今回は、そんな、大人の夏スタイルで大活躍してくれること間違いなしの極薄軽量快適パンツ、ジャブスアルキヴィオのマサッチョM1 A3802というモデルについてのインプレッションをお届けしたいと思います。
以前、以下の記事で同社のA5959ウォッシャブルテクノウールのパンツと同時に購入したものですが、あまりに良かったのでこの春夏だけでさらに2本追加購入したものです。
Giabs Archivioとは?
ジャブスアルキヴィオは、イタリア・フィレンツェ発のパンツ専業ブランド。
もともとトラウザーズ専業ファクトリー「GIAB’S社」を母体とするブランドで、70年以上にわたりパンツのみを生産し続けてきた技術力は、世界的にも高く評価されており、以下のようなそうそうたる有名メゾンのパンツについてOEM生産を手がけています。
- Tom Ford(トム・フォード)
- Salvatore Ferragamo(サルヴァトーレ・フェラガモ)
- Loro Piana(ロロ・ピアーナ)
- Valentino(ヴァレンティノ)
- Brooks Brothers(ブルックス・ブラザーズ)
2012年には、GIAB’S社の3代目であるコジモ&ロレンツォ・バレリーニ兄弟が中心となり、現代的な感性を取り入れた新ラインとしてスタートしたのが「Giabs Archivio」。
2014年からはミラノ在住の日本人クリエイティブディレクター中新井淳平氏が加わり、日本とイタリアの美意識を融合させた革新的なトラウザーズコレクションを展開しています。
ブランドの特徴は、クラシックな仕立てに加え、ジャージ素材や永久クリースステッチなどを用いた快適性と美しさの両立。
代表モデル「MASACCIO(マサッチョ)」は、オン・オフ問わず活躍する一本として絶大な人気を誇ります。
MASACCIO M1 A3802の特長
毎シーズン定番パンツとして継続されている同社のマサッチョは、型番により素材、季節感、シルエットなど多彩なバリエーションを展開しています。
今回ご紹介するMASACCIO M1は、ノープリーツスタイルのスッキリしたシルエットが特徴のシリーズ。
対して、MASACCIO R1シリーズは、ワンプリーツで腰回りにゆとりがあるスタイリングです。
ではMASACCIO M1のA3802についての特長をご紹介しましょう。
A3802の最大の特徴はその素材。
「エアリーテクノコットン」という薄手のコットン混紡素材は、ジャブスの各種パンツの中でも最も薄手の部類のもので、通気性、軽量性に優れており、炎天下での着用でも暑苦しさを感じさせません。
ジャージー系素材に比べるとストレッチ性は劣りますが、サマージャージと言えども比較的厚みがあり、盛夏である7月8月には少し暑苦しく感じるので、そのような気温の高い季節にも穿こうともったら、このA3802の軽やかな素材感が個人的には一番良いと感じています。
シルエットはジャブスらしいテーパードが効いた美脚ラインで、同ブランドの製品の中では中庸~ややスリム目のフィット感のモデルだと思います。
ウエストシャーリングで快適な穿き心地で、ジャブスのお家芸とも言えるイン・アウト両対応のドローコードにウエストサイドにはシャーリング付きで、カジュアルにベルトレスで穿くこともできますし、ドローコードを内側に隠してベルトをしたドレススタイルにも対応可能なマルチユーティリティパンツです。
もう一つ、ジャブスのお家芸といえばパンツのセンタークリースをステッチで仕上げた「永久クリース」が有名。
洗濯してもクリースがとれないため、ラフに穿いてもきちんと見えしてくれるこの特徴は、特にビジネスカジュアルやキレイ目カジュアルを好む人にとっては最高のディティールと言えるでしょう。
この永久クリース、今では他のブランドも真似していますし、以下のようなリフォーム店でも後付けでパンツに入れる対応をしてくれるようになったみたいですが、個人的に出張が多い私にとってはもうなくてはならない位ありがたいディティールで、これがあるため、一昔前はPT TORINOやINCOTEX、BERWICH等のパンツも愛用していましたが、最近は新たに購入するパンツはジャブスアルキヴィオ一択になっています。
2025年夏シーズンで穿いてみた感想
気温35度超えの日が続く2025年の夏シーズン、このエアリーテクノコットンのA3802があまりにも穿き心地快適なため、実はこのシーズンだけでこのパンツを色違いで合計3本も購入してしまいました。
何がそれほどまでに良かったかをまとめると、以下のようなポイントです。
- 気温や湿度が高い日でも薄手軽量素材で蒸れにくく、肌離れが良くて着用感が非常に快適
- 部屋着としても近所の外出着(ワンマイルウェア)としても、また少しドレス感が必要な街中のシーンやビジネスシーンまで、TPOを選ばず着用可能。
- 長袖・半袖シャツやポロ、Tシャツまで、どんなメンズトップスとも相性も抜群で、ジャケットを羽織れば即ビジネスにも対応してくれるキレイ目シルエット
- 洗濯に対する耐久性も高く、また洗濯後の乾きも早く、生地そのものが薄く軽いため嵩張らないこともあり、何着か旅行や出張に持っていくのにも最適
A3802の良い点を褒め出すとキリが無いのでこの辺でやめておきますが、逆に欠点・デメリットはないのかと問われると、以下のような点かも知れません。
- 薄手軽量のため、春夏物といいつつも、早春や晩夏の夜には肌寒く感じるシーンもあるかもしれない
- 水濡れしたときの乾きは早めだが、結構水濡れが目立つ(手洗い時など水撥ねに注意要)
- 皺が出やすい素材のため、かっちり感はテクノウールなどのパンツには劣る
まあ、いずれも個人的には欠点らしい欠点とは思えず、それらを補って余るほどの快適さと便利さがあるため、ほとんど欠点とは認識していませんが、敢えて細かく言えば上記のような点がこのパンツの弱みということになろうかと思います。
ちなみにサイズ感に関しては、私は身長172㎝ウエスト85㎝という若干メタボ気味の体形で「48」サイズを穿いてわずかにゆとりがある感じです。
身長172、体重66程度で48サイズがちょうどイイ感じ。シャツはGUY ROVER、ベルトはJ&Mデビッドソン、シューズはBerwick1707、バッグはFelisiです。 |
同じマサッチョM1の春夏コットン素材のモデル「A3571」とかに比べると、少し腰回りにフィット感のあるサイジングだと思います。
サイドのシャーリングがあるため、A3802の「46」サイズでもおそらく快適に穿けるジャストサイズだと思いますが、あまりシルエットをタイト目にしたくないため、わざとゆとりのでる48を選んでいるという次第です。
膝下が絞り込まれスリムになっているシルエットなので、ジャスト丈が美しいと思いますが、このパンツに関しては薄手生地故に着座姿勢から立ち上がる時に裾が少しずれ上がってしまうことも多いため、裾丈はくるぶしより少し下と若干長めを狙うのが一番快適かと思います。
Giabs Archivio MASACIO M1 A3802 の インプレッションまとめ
さて今回はミドルエイジの定番パンツとも言えるジャブスアルキヴィオのマサッチョM1 A3802エアリーテクノコットンモデルについてのインプレッションをお届けしましたが、いかがでしたでしょうか?
私はライトベージュ、キャメル、オリーブの3色を買いましたが、特におススメなのはこのオリーブカラー。さまざまなトップスと相性が良く着回し力抜群です。 |
おそらくは同社マサッチョの最薄最軽量モデル、個人的には夏場のジャブスはこれだけでイイと思える素晴らしい利便性と快適性で、以下のような方には特におススメだと感じています
- 真夏でも快適に過ごしたいビジネスマン
- カジュアルとドレスの両立を求める大人の男性
- 高品質なイタリア製パンツを探している方
- 出張用・旅行用のユーティリティパンツを探している方
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機内でのくつろぎタイムでも快適です。 |
昨今の人件費高騰や円安の影響もあり、ジャブスも例外ではなくアイテムの価格が高騰気味、百貨店などのプロパー価格では1本4万円台前半という価格になってしまっていますが、セール時期やオフシーズン、型落ちなどを狙えば、2万円台前半で購入できることもしばしば。
買ってまず後悔するパンツではないと思いますので、気になる方は是非手に取ってみてください。
なお、同時期に購入したジャブスアルキヴィオのA5959という春夏向けニューテクノウール素材のパンツについても以下記事でインプレを書いていますので、よろしければご覧になってください。
ということで、今回のお話はおしまい。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
2022年以降の釣行記は姉妹サイト「スモールフィッシング」に記しています。
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