みなさまこんちには。
昨年まで、メバリングといえばオープンエリアでの遠投プラッギングばかりやっていましたが、今年はノーマルギアの24ツインパワーC2000Sを手に入れてからというもの、近距離戦の魅力にあらためて気づき、ジグ単や極少プラグでの釣りを楽しんでいます。
そういう次第で、持ってはいたけどこれまであまり使ったことのないルアーを引っ張り出しては試していますが、今回はその中でも特に優秀だと感じたルアー、スミスのシラスミノー48 リップレス LSPについてのインプレをお届けしたいと思います。
最近ハマってるのがシラスミノーリップレスのサスペンドタイプ。シンキングよりスローにアプローチできて、なおかつ水面直下の微妙なレンジをキープできる秀作です。 |
スミス シラスミノー48 リップレス LSP とは
スミス シラスミノー48 リップレス LSPは、ご存じの通りルアー界では大御所であるスミスからリリースされている、ソルトウォーター・ライトゲーム用のスモール&スリム・リップレスリアルミノー。
主な対象魚は、メバル、カマス、アジ、メッキ、カサゴ、ソイなどのシラスや小型ベイトフィッシュを捕食する魚とされています。
シラスミノーと題するルアーには3種類あって、本家「シラスミノー」、ソリッドボディの「シラスミノーソリッド」、そして今回ご紹介する「シラスミノーリップレス」があります。
シラスミノー。オーソドックスなリップ付きシンキングミノーです。
シラスミノーソリッド。クリア感が活きるノーウエイトのソリッドボディ、リップレスタイプです。
シラスミノーリップレス。中空ボディで、サスペンド(LSP)とシンキング(LLS)の2タイプがあります。昔はフローティングもあったようですが、どうやら廃盤みたいですね。
そして、今回メインでご紹介する「シラスミノーリップレス」には、幅広い状況に対応できるよう、LSP(サスペンドタイプ)とLLS(シンキングタイプ)の2種類があり、それぞれ以下のようなスペックになっています。
ITEM | LSP | LLS |
LENGTH | 48mm | 48mm |
WEIGHT | 2.0g | 3.1g |
TYPE | サスペンド | シンキング |
HOOK | シラスミノーフック #12 | シラスミノーフック #12 |
PRICE | ¥1,300+税 | ¥1,450+税 |
これらのうち、この記事ではLSP(サスペンド)タイプのモノをメインで取り上げたいと思います。
ジグ単タックルそのままでフルキャスト可能
飛距離とキャストフィール面は、まあ普通です。
重量2.0gと、ボリュームの割にかなり軽い部類ですが、スリムなシルエット故に空気抵抗も少ないのか、無風時や追い風時には非常によく飛びます。
フォルムは細身で空気抵抗も少ないため、2gと極軽量ですがそこそこ飛びます。大遠投には向きませんが、繊細なアプローチで用いるルアーなので中近距離戦で十分でしょう。 |
また、横風にもある程度は耐性があり、重量の割に扱いやすいと言えるでしょう。
また軽量であるため、0.15号や0.2号といった極細のPEラインはもちろん、0.25号以上程度の太さであれば、エステルラインやフロロカーボンラインでも安心してフルキャストできますね。
そういう意味で、大遠投して沖を狙うというよりは、どちらかというと中距離~近距離戦で使うルアーだと思いますが、ジグ単タックルでそのままキャストできるため、ジグ単メインの釣りの中で手軽にローテーションに組み込めるメリットがあります。
サスペンドの特性を活かしたドリフトが効果的
で、このシラスミノー48リップレス、LSPの方はサスペンドタイプなので、めちゃくちゃゆっくり沈みます。
海中どの程度のレンジで完全サスペンドになるのかは分かりませんが、表層を狙いたい、かつゆっくりとリトリーブしたいシーンが多いメバリングにはコレがピッタリ!
流れがあるような状況であれば、もっと比重のある、例えばバスデイのS.P.M.シリーズのようなシンキングペンシルで狙うことも効果的ですが、このLSPなら、流れが全然ない状況でも、渾身のデッドスローで狙いのポイントを、沈めすぎずに探ることができるのです。
このルアーを初めて試した日はまさにそんな状況。
微風でほぼ流れもなく、水深2mもないくらいの浅いエリア、0.6gジグ単でやってもまだ重すぎると思えるくらいゆったりした状況でも、このルアーは見事に何匹もメバルを連れてきてくれました。
見えにくいですが顎の下にシラスミノーLSPががっつり掛かっています。 |
もちろんスローのスティディ―リトリーブで十分釣れるのですが、特にいいなと思ったのはサスペンドの特性を活かしたドリフト。
流れが緩くても、このシラスミノーリップレスLSPなら、キャストしてラインをややたるませ気味にしてルアーを流れに乗せてやると、流れによって弧を描くラインに生じるテンションと、ルアーの沈降力とが釣り合って、余分なスラックを回収する程度の超デッドスローのリトリーブでもルアーは表層付近の浅いレンジで簡単にドリフトさせられます。
これ、当然どんなルアーでも出来るのですが、シラスミノーリップレスLSPではその沈降力が小さいため、わずかな流れや弱い風でもレンジキープが容易に可能になるところがミソです。
もちろん無風、流れなしの状況でも、一般的なシンペンの中では最もゆっくりリトリーブできるタイプです。
食わせの要素満載!
シラスミノーリップレスLSPは、一般的なシンキングペンシルとは異なり、姿勢も尻下がりにならず水平、さらにスリムシルエットというところも抜群によく、水面直下を流れに揉まれて漂うベイトフィッシュを演出するにも良し、クリアー系ならプランクトンの塊を演出するもよしで、食わせの要素が満載のルアーだと思います。
ライトゲームは、広いオープンエリアでやっていると、一見広大なエリアを攻めつくせていないように感じますが、実はそのライトなタックル故に、ごく限られたエリア、狭い面積の中で何度もルアーを通していることになります。
で、回遊で新たな群れが入ってきたタイミングとかならともかく、通常は何度もメバルに同じルアーを見させていることが多いんですよね。
そのため、アクションの大きなルアーや、水中姿勢が不自然なものは往々にして見切られることが多いです。
しかしこのシラスミノーリップレスLSPは、水平姿勢、アクションはタイトかつ緩やかなピッチで、水中でのステイも可能、デッドスローでも自然に漂うベイトを演出できるという強みをもつため、何度もルアーを通した後でもメバルにバイトさせる食わせの要素満載のルアーです。
渋いときでも深いバイトが出せるのがこのルアーの特長。 |
魚をスレさせることが多いライトゲームだからこそ、是非持っておきたいタイプのルアーと言えますね。
スミス シラスミノー48リップレス のインプレッション まとめ
さて今回はスミスのロングセラー、シラスミノー48リップレス LSP のインプレッションをお届けしましたが、いかがでしたでしょうか?
個人的にこのルアー、以下のような状況で特に効果を発揮するルアーだと思います。
- 激戦区、先行者に叩かれたポイントなど、魚がスレている状況
- フローティング(トップ)に出ない状況
- スローなアプローチをしたい状況
- ドリフトでナチュラルにルアーを漂わせたい状況
- シャローエリアの表層付近の釣り
持っていて絶対損のないタイプのルアーだと思います。 |
メバリングでは、魚が食い気のある時は比較的どんなプラグを使っても釣れますが、スレた時、また食い気ないタイミングでは、結構ルアーチョイスにシビアになる必要があると感じています。
タフコンディションでなかなか魚が口を使わない状況、他のルアーで沢山つってアタリが遠のいてきたのでもう何本か追加したいという状況など、シラスミノー48リップレスは「ここぞ」というタイミングで唯一無二の特長で威力を発揮するルアー。
まだ使っていませんが、月夜の明るい夜にはこんなカラーも試してみようと思っています。 |
手持ちのルアーに1,2個混ぜておくと、攻め方の幅が格段に広がり、釣れる魚の数が増えることは間違いないと思います。
個人的に購入満足度は100点満点、で、メバルルアーとして採点しても、100点満点。
そういう次第でメバリングには超おススメルアーの一つ。
あまり釣具店店頭で見かけませんが、ご興味ある方は是非探してみてください。
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