みなさまこんにちは。
今回ご紹介するのは、ロッドでもリールでもルアーでもない、いわゆる「小物」です。プロックス(PROX)から2025年6月に発売された「3Dフィッシングニーパッド ブラック PX348K」。名前のとおり、膝にあてて使うクッション入りのパッドです。
地味なアイテムなんですが、オカッパリで釣りをしている人、とくにライトゲームや管理釣り場で膝をついてロッドを操作することが多い人にとっては、「こういうのを待っとったんや」と言いたくなる一品やと思っています。実際、私自身も購入後すぐに実釣で使ってみて、そのよさを実感しています。
この記事では、メーカーの公式解説を紹介しつつ、実際に使ってみて感じたこと、どんな場面で効くのか、逆に気をつけたい点はどこか、といったところを、レビュー中心でまとめていきます。ウェーダーの膝がスレて傷んできた、硬いコンクリートに膝をつくのがそろそろ辛い、そんな人の参考になれば幸いです。
オカッパリの「膝問題」、意外と深刻です
まず、なぜ膝あてが欲しくなるのか、というところから整理しておきます。
オカッパリの釣りは、ずっと立ったまま竿を振っているイメージがあるかもしれません。ところが実際には、膝をついて釣る場面がけっこう多いんですよね。たとえばアジングやメバリングなどのライトゲーム。足元の際をていねいに探るときや、風を避けて姿勢を低くしたいとき、繊細なリトリーブやロッドワークで集中したいときなど、しゃがんだり、片膝・両膝をついたりして釣ることは珍しくありません。管理釣り場(管釣り)でも、水面近くまで目線を下げてスプーンやクランクを操作する人は多いと思います。
地面が土や芝ならまだしも、堤防の天端はコンクリート、足場は石畳やテトラ、荒れた岩場、という場所が現実には大半です。そこに体重をかけて膝をつくと、まず純粋に痛い。小石や貝殻、フジツボの欠片なんかが落ちていることもあるので、なおさらです。
そしてもうひとつ、地味に効いてくるのがパンツ側のダメージです。フィッシングパンツは機能素材が多く、ひざ部分の生地は想像以上に摩耗します。釣行のたびに硬い面に膝を押しつけていれば、ある日気づいたら膝だけテカテカになっていたり、薄くなっていたり、最悪の場合は穴が開いたりします。服そのものが傷む、これが意外と大きな出費につながります。
つまり「膝が痛い」と「パンツが傷む」は、同じ原因から出てくる二つの困りごと。これを一つのアイテムでまとめて軽くしてくれるのが、今回のニーパッドの狙いどころです。
メーカー公式の解説
まずは、メーカーであるプロックスの公式製品ページの解説を引用しておきます。
3D衝撃吸収クッションのフィッシングニーパッド
バランスよく配置した3D衝撃吸収クッションが膝にかかる負荷を分散・吸収。
ストレッチ性に優れたクロロプレンを使用し、動きを妨げにくく快適な釣りをサポート。
幅約10cmの面ファスナーにより簡単にサイズ調整や着脱が可能なイージーフィット。
膝をついても痛めることなく快適な釣りをサポート。
【2025.6月発売】 フリーサイズ
ポイントを要約すると、「3Dの衝撃吸収クッションで膝への負荷を分散する」「ストレッチ性のあるクロロプレンで動きを邪魔しない」「幅広の面ファスナーで着脱とサイズ調整が簡単」という三本柱です。派手な機能があるわけではなく、ニーパッドとして基本をしっかり押さえてきた、という印象を受けます。
スペック一覧
| 商品名 | 3Dフィッシングニーパッド |
|---|---|
| 品番 | PX348K |
| カラー | ブラック |
| サイズ | フリー |
| 素材 | SBRクロロプレン・EVA |
| 面ファスナー幅 | 約10cm |
| メーカー希望小売価格 | 1,980円(税抜)/2,178円(税込) |
| 発売時期 | 2025年6月 |
| JANコード | 4548992225910 |
素材はSBRクロロプレンとEVA。いわゆるネオプレン系のゴムスポンジ素材と、衝撃を受け止めるEVAクッションの組み合わせですね。税込でも2,000円台前半という価格設定は、釣具としては小物の部類とはいえ、かなり手に取りやすいところです。ウェーダーやパンツを買い替えることを考えれば、「保険」としては破格やと思います。
外観とつくりをチェック
パッケージから出して手に取ると、肉厚のクロロプレンでしっかり膝まわりをカバーしてくれそうな安心感があります。いかにも釣具メーカーの小物、という軽い感じではありません。
表面には、メーカーが「3D衝撃吸収クッション」と呼ぶ立体的なクッションが配置されています。膝のお皿の部分だけをピンポイントで守るのではなく、周辺も含めてバランスよく荷重を受け止めるレイアウトになっているのが特徴です。硬い面に膝をついたとき、一点に衝撃が集中するのではなく、面で受けて分散してくれる、というイメージですね。
裏面には、着用時のズレを防ぐための滑り止めが付いています。ニーパッドは、使っているうちにずれてきて、肝心の膝からはみ出してしまうと意味がなくなります。ここに滑り止めが入っているのは、地味ながらとても大事なポイントです。
固定は幅約10cmの面ファスナー(ベルクロ)です。ここで私が好印象だったのが、面ファスナーのあたりの優しさでした。肌理が細かくて、チクチクするタイプではありません。面ファスナーが粗いと、ストレッチ素材のパンツやインナーに引っかかったり、素肌に触れたときに不快やったりするんですが、このニーパッドはその心配が少なく、使っていてストレスを感じにくいです。
それでいて、保持力はしっかりしています。幅広なのでパッドがぐらつきにくく、固定力と着脱のしやすさのバランスがよく取れていると感じました。
実際に使ってみた
私は購入後すぐ、実釣で使ってみました。装着の仕方は難しくありません。面ファスナーを開いて膝に巻き、ちょうどいい締め具合のところでとめるだけ。フリーサイズで、面ファスナーの幅広な部分を使って調整するかたちなので、細かいサイズ選びで悩む必要はありません。
私がこれを使うのは、主にシーバス釣りです。シーバスでは基本的にウェーダーを履いて釣りをしていて、そのウェーダーの上からニーパッドを装着して使っています。この使い方で、ずり落ちる不安はほぼ感じませんでした。裏面の滑り止めが効いているおかげか、パッドがズレ落ちにくく、ストレスなく使えています。
総合すると、「実用性は抜群」というのが正直な感想です。ニーパッドはあれこれ機能を足すよりも、「ずれない」「痛くない」「着け外しが面倒じゃない」という基本のところが大事やと思うんですが、そこがきっちり押さえられています。
メーカーの解説にあるとおり、素材のクロロプレンはストレッチ性に優れていて、動きを妨げにくいのが売りです。足場の悪い場所では、しゃがむ、立つ、移動する、といった動作が頻繁に入れ替わるので、パッドの存在が動きの邪魔にならないというのは大切なポイントやと思います。
どんな場面で効くのか
ここからは、このニーパッドがどんなシーンで役に立つのか、具体的に考えてみます。ただし、あくまで私の釣り方や想像を交えた内容なので、自分のスタイルに当てはめながら読んでください。
ライトゲーム(アジング・メバリング)
足元の際にいるアジやメバルを狙うとき、あるいは風を避けたいとき、姿勢を低くして釣る人は多いと思います。膝をついて、ロッドティップを水面近くに構え、リトリーブやロッドワークを繊細に行う。そんなスタイルのとき、地面の硬さがダイレクトに膝に伝わってくると、集中が途切れてしまうこともあります。ニーパッドがあれば、膝の痛みを気にせず、釣りそのものに意識を向けやすくなります。
管理釣り場
管釣りは足場が整備されているぶん、膝をついて釣る人が多い印象です。特にエリアトラウトでは、水面に近い位置でスプーンを引いたり、魚の動きを見ながら細かくレンジを探ったりするので、しゃがんだ姿勢が基本になる人もいると思います。コンクリートや板張りの足場に膝をつくことが多いなら、こういうパッドの恩恵は大きいはずです。
堤防・石畳・テトラ
オカッパリの定番の足場である堤防の天端、石畳、テトラポッド。いずれも表面が荒く、ゴツゴツしているので、膝をつくとダイレクトに痛みが伝わってきます。肉厚のクロロプレンとクッションで膝まわりをしっかりガードしてくれるので、多少荒い構造物の上でも、安心して膝を守ることができます。
パンツ側への負担という意味でも、直接生地が擦れるのを防げるので、ひざ部分の摩耗を大きく軽減できるはずです。
ウェーディング
ウェーディングの釣りでも、ずっと水の中に立っているわけではありません。ショアラインに上がって、ウェーダーを履いたまま膝をつき、陸から狙うシーンはままあります。また、藪漕ぎをして釣り場まで入るようなとき、膝をガードしたいと思う場面もあるでしょう。ウェーダーの上から着けられる、というのはそういった場面で便利です。
ウェーダーを履く人にこそ試してほしい
ここは、このニーパッドの個人的な推しポイントでもあります。
防水透湿素材のウェーダーは、軽くて蒸れにくくて快適なのですが、ひざ部分の耐久性やクッション性という点では、どうしても弱い部分があります。薄手の素材やラミネート構造の特性上、硬い面に膝をついたときの擦れや衝撃に強いかというと、決してそうではありません。ウェーダーの膝は、一度傷つくとそこから水が染みてくることもあり、修理や買い替えにもつながりやすいところです。
ウェーダーのまま膝をつく機会がある人は、そのダメージを最小限にするために、膝まわりを守る何かを使う価値があると思います。そういう意味で、ウェーダーの上から装着できる3Dフィッシングニーパッドは、「超おススメ」と言い切ってしまっていいアイテムやないでしょうか。
ウェーダーは決して安い買い物ではありません。2,000円ちょっとのパッドで、その寿命を延ばせる可能性があるなら、費用対効果はかなり高いと考えます。
気になる点・注意したいところ
ここまで褒めてきましたが、もちろん気をつけたい点もあります。
まず、フリーサイズなので、体型によって合う・合わないはあり得ます。面ファスナーの幅が約10cmあるので調整の幅はそれなりにあると思いますが、太ももが特に太い人や、逆に細身の人は、装着してみてフィット感を確認したほうが安心です。ウェーダーの上から着けるのか、パンツの上から着けるのかでも、必要な長さは変わってきます。
次に、カラーがブラックのみという点です。どんな装備にも合わせやすい色ではあるんですが、色のバリエーションを求める人にとっては少し物足りないかもしれません。
それから、一般論としてですが、ネオプレン系のクロロプレン素材は、水や汗を含むと乾きにくくなる傾向があります。使ったあとは、ざっと水洗いして陰干しなど、お手入れしておくほうが長持ちしやすいはずです。長期間使ったときの耐久性については、今後の使用で引き続き確認していきたいと思っています。
最後に、釣り用の小物とはいえ、パッドがあるぶん、膝まわりに多少のボリュームが出ます。スッキリした見た目を重視する人や、足さばきの軽さを最優先にする人は、好みが分かれるかもしれません。ただ、そのぶん膝を守ってくれる安心感は大きいので、私は納得しています。
他の膝あて対策と比べてみる
膝を守る方法は、ニーパッド以外にもいろいろあります。たとえば、ガーデニングや作業用の膝あて、スポーツ用のサポーター、あるいは地面に敷くクッションマットのようなものです。それぞれ一長一短ありますが、釣りに使うという視点で整理するとこんな感じです。
作業用の膝あては、クッション性は高いものが多い反面、釣りでの使用を前提としていないので、ウェーダーの上から着けたときの相性や、水濡れを前提とした素材かどうかは製品によってまちまちです。スポーツ用サポーターは、膝の関節を守る目的が中心で、地面に膝をつく衝撃への対策としては少し方向性が違います。地面に敷くマットは、確かに楽なのですが、移動のたびに持ち歩いて置き直すのが手間で、狭い足場やテトラの上ではそもそも使えないこともあります。
その点、釣り用として作られたニーパッドは、水辺で使うことを前提にした素材(クロロプレン)で、足を動かしながらでもずれにくい設計になっています。釣りの動作のなかで自然に使える、というのは大きな強みです。
ちなみにプロックスからは、同じ「3D衝撃吸収クッション」を使ったアイテムとして、腰まわり用の「3Dヒップガード」(PX312KR)も出ているようです。船釣りや磯で長く座る人には、こちらも気になる存在かもしれませんね。
使いこなしのコツと、お手入れについて
ここからは、使い方の工夫や、長く使うための考え方を、少しだけ整理しておきます。実際に試して確かめたというより、素材や構造から考えて「こうするとよさそう」というポイントなので、そのつもりで読んでください。
装着位置は「膝のお皿をしっかり覆う」が基本
ニーパッドは、位置がずれると効果が半減します。装着するときは、立った状態でパッドの中心が膝のお皿に来るように合わせてから面ファスナーをとめ、そのあと軽く膝を曲げ伸ばしして、きつすぎず緩すぎないか確認するのがおすすめです。締めすぎると血流が気になりますし、緩すぎるとズレの原因になります。幅約10cmの面ファスナーは調整の自由度が高いので、最初に数回、とめ直して感覚をつかんでおくとええと思います。
パンツの上か、ウェーダーの上か
私はシーバスのときにウェーダーの上から装着していますが、パンツの上から着ける使い方ももちろん考えられます。管釣りや、足場のいい堤防でのライトゲームなら、普段のフィッシングパンツの上から着ければ十分です。ウェーダーを履く釣りと、履かない釣りの両方をする人は、ひとつ持っておけば使い回せるのが便利なところです。
使ったあとのお手入れ
クロロプレンは、水や汗、潮を含んだままにしておくと、においや傷みの原因になりやすい素材です。海で使ったあとは、真水でさっと洗い流して、風通しのいい日陰で乾かしておくと長持ちしやすいはずです。直射日光や高温は、ゴム系素材の劣化を早めることがあるので、車のダッシュボードの上や、日当たりのいい場所に長時間置きっぱなしにするのは避けたほうが安心です。面ファスナーも、砂やゴミが詰まるとだんだん保持力が落ちてくるので、気づいたときにブラシなどで軽く掃除してあげると、長く使えます。
持ち運びの手軽さ
ニーパッドは、使わないときは釣行バッグやウェーダーバッグの隙間に入れておけるのも魅力です。大きな荷物が増えるわけではないので、「膝をつくかもしれないから、念のため持っていく」くらいの気軽さで使えます。いざというとき、荒れた足場でも膝を守る手段が手元にある、というのは、地味ながら心強いものです。w
価格とコストパフォーマンス
メーカー希望小売価格は税抜1,980円、税込で2,178円です。ネット通販では、これより安く売られているお店もあります。釣具の価格が全体的に上がっている昨今、この価格帯で、ウェーダーやパンツを守りながら、膝の痛みまで軽減できるなら、かなりお買い得な部類やと感じます。
なお、発売からそれほど経っていないこともあり、現時点ではネット上のレビュー数はまだ多くありません。そのなかには、ジギングで船べりに膝を押しつけて踏ん張る場面で重宝している、という声もありました。オカッパリだけでなく、船釣りのような場面でも、膝を押しつける動作がある釣りなら、役に立つ場面は多そうです。
ただ、価格は店舗や時期によって変わりますので、購入前に最新の価格をチェックしてみてください。
こんな人におすすめ
ここまでの内容を踏まえて、このニーパッドが特に向いているのは次のような人です。
- オカッパリで、膝をついて釣ることが多い人(特にライトゲーマー、管釣りの人)
- ウェーダーのひざ部分のスレや傷みが気になっている人
- パンツのひざ部分の摩耗を少しでも減らしたい人
- 堤防、石畳、テトラ、岩場など、硬くて荒い足場で釣ることが多い人
- ウェーダーのままショアラインに上がって、膝をついて釣る機会がある人
- 藪漕ぎなどで膝まわりをガードしたい人
- あまりお金をかけずに、釣りの快適さを少し底上げしたい人
逆に、膝をつく機会がほとんどないスタイル(ずっと立ち姿勢で投げ続けるタイプ)の人には、そもそも必要ないかもしれません。でも、一度でも「膝が痛いな」「パンツが擦れてきたな」と感じたことがあるなら、試してみる価値はあると思います。
まとめ
- PROX 3Dフィッシングニーパッド PX348Kは、3D衝撃吸収クッションとクロロプレンで、膝への負担とパンツ・ウェーダーのダメージを軽減してくれるニーパッド
- 肉厚で安心感のあるつくりで、堤防・石畳・テトラといった荒い足場でも膝をしっかりガードしてくれる
- 面ファスナーは肌理が細かくチクチクしにくいのに、保持力は十分。裏面の滑り止めのおかげでズレ落ちにくく、実用性は抜群
- 私はシーバス釣りでウェーダーの上から装着して使っているが、ウェーディングの釣りでも、ショアラインで膝をつく場面や藪漕ぎでの膝ガードに役立つ
- 防水透湿素材のウェーダーは膝まわりの耐久性やクッション性が弱いので、ウェーダーのまま膝をつくことがある人には超おススメ
- フリーサイズ・ブラックのみなので、フィット感は実際に着けて確認したいところ。クロロプレン素材なので使用後の手入れも忘れずに
- 税込2,000円台前半と手に取りやすい価格で、コストパフォーマンスは高い
オカッパリ、とくにライトゲームや管釣りをする人にとっては、需要の高いアイテムやないかな、というのが私の実感です。気になる人は、ぜひ一度手に取ってみてください。
ということで、今回のお話はおしまい。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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